中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

中小企業経営のための情報発信。中小企業から日本を元気に

コア・コンピタンス

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おはようございます。

今日からまた新たな1週間の始まりです。頑張ります。

今日は新聞休刊日のため、dmenu ニュースから「米中貿易戦争は日本に大きな傷を与えているー露メディア」と取り上げます。

日本の財務省は、2日,7~9月期の法人企業統計を発表。金融業・保険業を除く全産業の売上高は前年同期比2.6%減、経常利益は5.3%減。「売上高の減少は米中貿易戦争の影響」と日本メディアは分析していると伝えたとのこと。また、「国際貿易の角度から見ると日中の経済関係と相互依存は非常に緊密で、米中貿易戦争は世界的なバリューチェーンと東アジアの生産ネットワークを通じて影響を与えており、日本にマイナスになっている」との専門家の見方を挙げています。

この記事は、中国メディアの消息筋がロシア通信社の報道として伝えたもので、その真偽のほどは定かではありません。しかし、米中貿易戦争が日本経済に影響を与えていることは間違いないでしょう。中小企業の中には中国と貿易をしている企業も多く、その点を実感されている経営者の方も多いでしょう。しかし、薄情なようですが、ここは耐えるしかありません。中国から撤退するという選択肢も取り難く、耐えてこの危機を乗り越えるしかないのです。

ここで重要なのは、コア・コンピタンスではないかと思います。

まずは、自社の事業領域(ドメイン)の決定です。ドメインとは長期的に自社の存立をゆだね経営資源を効率的に投入していく市場内生存領域のことです。このドメインがしっかりしていなければ屋台骨が揺らぎます。ドメインの策定には①WHAT(顧客のどのようなニーズに対応するか)②WHO(ターゲットとなる顧客層は誰か)③HOW(どのように)の3つの軸が必要です。その中の③HOW即ち独自能力がコア・コンピタンスです。これは、自社の中核的な技術やノウハウ、強みのことで、他社が絶対に真似できない自社の中核的な能力のことです。このコア・コンピタンスがしっかりと策定できていれば、顧客に対し他社に真似できない自社ならではの価値を提供することができ、この混迷した時代を生き残ることができるはずです。

今こそ、もう一度自社のコア・コンピタンスを見つめなおして、ドメインをしっかりと確定しましょう。