中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

中小企業経営のための情報発信。中小企業から日本を元気に

休日の本棚 「お正月」ってなぜ正しい月?餅を食べない地域がある?

f:id:business-doctor-28:20200101095832j:plain

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年12月2日にこのブログを始めて1か月が経ちました。見ていただいている方に感謝いたします。

このブログは中小企業経営者の方に少しでも役に立つ情報を提供していこうという意図で始めました。平日にはニュースなどから読み取れる経営戦略などを、休日には経営に関する本その他いろいろなジャンルの本の紹介や私自身の思いつきなどをお話しさせていただいています。これからも、役立つ情報(単に雑学的な話もありますが)を発信をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

さて、今日は元旦なので、お正月について考えてみたいと思います。

何故、「正月」は「正しい月」と書くのでしょうか?残りの11か月は正しくないのか、ちょっとひねくれたことを言いたくなります。これにはいくつかの説があるようです。

まず、秦の始皇帝嬴政の誕生月を祝った「政月」のぼくづくりの部分を除いて「正月」となったというものです。次は、「正」という字は「あらためる」という意味があるから「あらためる月」で「正月」というものです。また、年始に豊穣と福をもたらしてくれる年神様を迎えお祝いをする、神様を迎える月なので「正月(かみのつき)」、「正」という字は「かみ」とも読むのです。そして、「正(かみ)」とは官職にもあるように筆頭、頭という意味で一年で最初と月ということになります。また、経書の一つ「春秋」に「隠公元年春王正月」という記載があり(これは始皇帝よりも400年以上前)、これをもとに夏王朝時代にできた暦で一年で最初の月を「正月」と呼ぶようになったという説もあります。

どれが正しい説なのかはよくわかりません。一年を通じて清く正しく美しく(安全地帯の歌にもありましたね)生きようとしても世間の垢に塗れなかなかに難しいものです。せめて一年のうち正月くらいは清く正しく美しくありたいものです。そういう意味で、一年の始めは「正月」でいいでしょう。

次は正月と言えばお餅、お雑煮ですね。先ほども書きましたが、正月は年神様をお迎えして祝うのです。年神様をお迎えするために門松や注連飾りをしたり鏡餅を飾ります。年神様を迎え豊穣や家族の幸福を祈り、鏡餅をお供えし年神様と一緒にお餅を食べるのです。

ところがお餅を食べない地域があるようです。全国色々なところで餅なし正月の風習があるようですが、とくに有名なのが四ッ家(東京都足立区青井1丁目、2丁目付近)です。この地を開拓した4つの家で餅を食べないという風習が伝わっています。落ち武者になってこの地に辿り着いたのが年末大晦日で餅を搗くことができず芋雑煮を食べ、その当時の苦労をしのぶために正月にお餅を食べないというのです。また、餅を焼いて火事を起こし餅を食べるのが禁忌となったとか、餅つきをすると火事が起こる、餅に血が混じるなどと言い伝えがあるところもあります。

お雑煮だけでなく、きな粉餅とかあんこ餅とか美味しいのに食べないというのはもったいないように思います。どのようなものでも作ってくれた人の苦労を思い感謝の気持ちを持って食すべきですね。