中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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寿司食いねえ!

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おはようございます。

昨日はビールの話(アサヒビール)、今日は寿司で行きましょう。シブがき隊「スシ食いねエ!」じゃありませんが、タイトルは「寿司食いねえ!」にしました。

現在ビジネスの「『スシローは守備力最強』回転ずし”不動の王者”はこうして生まれた」を取り上げます。

スシローは、回転ずしチェーンのトップに立って9年が経ちますが、創業以来幾度となく変革期を経て、今日の地位を確立したようです。もともと経営的文化が正反対な兄弟別々の会社が合併してできたのですが、外部のプロ集団がスシロー経営陣と共に活躍し現在の成長を支える基礎が出来上がったのです。そうして、スシローは他の外食産業と一線を画する「守備の高さ」を実現します。それは、①各店舗に社員2,3人を配置し高い衛生基準とルールの順守②ホワイトな労働環境と高い給与水準③「内部監査室」を通じて相談・通報がしやすい環境に現れていると言います。

記事の最後で「スシローの原動力は『変化への対応力』の一言に尽きる」と言っています。創業者の言葉「うまいすしを、腹一杯」を今も守り続け、時代の流れに合わせてその解釈を拡大し「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯」という理念を、お客さんはもとより、数万人のパート・アルバイトにまで浸透させる力。これがスシローの根底にあるブレない力なのです。しっかりとしたブレない軸があり、それを守りつつ、時代や環境の変化に対応して臨機応変に対応していくということが重要だということです。スシローには「変わり続ける力」と「決して変わらない力」があるのです。

スシローにおいても、ここ数日話している経営理念が明確に表れていますね。そして、その中に「旨い寿司で人々の心も満たす」という社会への貢献という視点が明確に表現されていますね。

変わらないブレない軸、これが「コア・コンピタンス」(自社の中核的な技術やノウハウ)です。競争市場のどこにどのように自らの存立基盤を築くのかがドメイン(事業領域=市場内生存領域)の問題です。ドメインを規定する軸としては①What(顧客のニーズに対応して何を)②Who(ターゲットとなる顧客層は誰)③How(どのような独自技術やノウハウを用いてどのように)がありますが、③がコア・コンピタンスなのです。これは「顧客に対して他社にはまねできない自社ならではの価値を提供する企業の中核的能力」で、これこそが変わらないブレない軸なのです。①Whatや②Whoは時代や社会環境の変化により変わります。この変化に臨機応変に対処する力が必要です。時代や社会環境の流れを読み取る目を養うことです。それには絶えず顧客の視点で物事を考える、自分が顧客ならどうかという視点が必要なのだと思います。そしてそれは経営者一人の力ではダメです。昨日も書きましたが、裃を脱いで自由に議論・話し合いができる社内環境、そこから斬新なアイデアや商品が生まれることもあるのです。しつこいほど言いますが、顧客視点とONE TEAMです。