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商売繁盛で笹持ってこい!失敗に学んで商売繁盛

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えびす総本山 西宮神社

おはようございます。

お正月も一段落、松の内の男正月が終わり(関東では7日までが松の内のようですが、関西では15日までが松の内、そのうちの7日までが男正月、8~15日までが女正月と言われます)、関西では「えべっさん」が始まっています。9日の宵えびす、10日の本えびす、11日の残り福。「えべっさんはえびす様、商売繁盛の神様です。商売人の関西で最も親しまれている神様です。「商売繁盛で笹持ってこい」と威勢よく、最近では、西宮神社の福男選び(一番のりの参拝を目指し境内を駆け抜ける)で全国的に有名になりました。

今年はどんな年になるのでしょうか?景気よく商売繁盛になってもらいたいものです。

さて、商売繁盛と言いながら、今日はPRESIDENT Online「山一證券に見る『破滅する企業』の典型パターン」を取り上げます。それは失敗を糧にして成功・商売繁盛へつなげていきたいからです。

山一證券では、バブル到来を機に業界大手4社の最下位という地位を脱却しようと、法人顧客を対象に「特定金銭信託(営業特金)」獲得に注力し、違法に利回りを約束する「握り」が横行します。その後バブル崩壊による巨額赤字を子会社に付け替える「飛ばし」を行いそれが発覚して1997年に破綻するのです。

本記事は、山一證券破綻の要因を①焦り②厄介な自分を許すルールという点から説明しています。

まず、「バブルに乗り遅れるなという焦り」です。それは「今、投資しないでいつするんだ!」、林先生じゃありませんが「今でしょ!」と本来融資が通らない案件が安易に通り多額の不良債権・巨額赤字につながってしまったのです。

次に、「自分を許してしまう甘えのルール」です。山一證券は1960年代に一時倒産の危機がありましたが、政府の特別融資で倒産を逃れ、「いざなぎ景気」(1965~70年)の中で救済融資を完済するという経験をしました。この経験で「ちょっとくらいルールを逸脱しても景気が戻ればなんとかなる」という安易な甘えが生まれてしまいました。過去の危機の原因と対策をしっかりと学習していなかったのです。

「失敗は成功の母」という言葉があります。失敗してもそれを反省し改めていけば、必ず成功に導くことができるという意味を含む教訓です。

ビジネスは実践です。実践しても失敗します。その失敗をもとに色々試行錯誤して研究し改良して改めて実践するのです。ビジネスとはその繰り返しです。失敗の中に成功の芽があって、失敗は成功の芽を発見できるチャンスを与えてくれているように思います。失敗を繰り返し成功の芽を見つけた人が成功するのです。

しかし、日本には、失敗を恥だという文化があります。だから、起こってしまった失敗を直視せず、下手をするとその失敗を隠してしまいます。「予測不能な事故」という言い訳に終始し責任逃れに奔走すれば、次の失敗を防ぐことも失敗を糧に成功に導くこともできません。阪神淡路大震災東日本大震災福島原発事故などでの事故による失敗が次に生かされているように思えません。政治の世界でも同じです。ビジネス以上に大問題です。言い訳と責任逃れで、一番不利益・損害を受けるのは国民・国民生活です。政治家にはしっかりと考えてもらいたいものです。経営に関するブログなので政治批判はこれくらいにしましょう。

ビジネスにおいて、失敗はつきものです。大きな失敗は致命傷になりかねませんが、小さな失敗は繰り返しその中から成功の芽を発見しそれを大きく育ててください。また、他社の失敗に学ぶところも多いと思います。他社の失敗を自社のことのように考え、自社ならばどのように原因究明を行い対処するか、シュミレイトすることで失敗の防止につながりますし、同様の失敗が起こった場合に適切に対処できるようになるでしょう。

失敗は成功の第一歩です。失敗とうまく付き合い、成功へとつなげていきましょう。このことはビジネスだけでなく人としても大切なことです。そのためにも失敗を恥だ、減点だと考える習慣を止めましょう。起こってしまった失敗の先に光輝く未来が、ビジネスで言えば商売繁盛・成功が待っているはずです。そう信じましょう。