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NTT東日本 eスポーツ新会社設立へ

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 おはようございます。

今日は、NTT東日本がNTTアドなどと共に、eスポーツ分野の新会社を設立すると発表したというニュースを取り上げます。

eスポーツはコンピュータゲーム(ビデオゲーム)を使った対戦をスポーツ競技として捉えるもので、2024年開催のパリオリンピックパラリンピックで正式種目として検討されるほど盛り上がりを見せているものです。

NTT東日本らが設立する新会社は、eスポーツの総合プラットフォームの構築や動画コンテンツの配信、イベントの運営などを行い、eスポーツ施設の開設も予定しているということです。

2000年の初め頃から、クラウドにアクセスしゲームを楽しむことができるクラウドゲームの商用化が行われましたが、あまり広がりを見せませんでした。それは動作遅延によってタイムラグが生じゲームの進行を妨げていたからです。昨日お話しした5Gの「超高速・大容量」「超低遅延」がこの解決につながることになります。また、多数のデバイスに接続することによる通信の不安定さは「同時・多接続」が解決してくれます。これまでのeスポーツでは、専用の高価なゲーム機が必要でしたが、クラウド上でのゲームとなり、パソコンやスマートフォンでも行うことが可能になります。

このように5Gの導入が期待されている分野の一つがeスポーツです。NTT東日本らは2022年に日本国内のeスポーツ市場は100億円に達すると見込んでいてこれに乗り遅れまいと新会社の設立に乗り出したのです。

競技人口は全世界で約1億3000万人、観戦者は4億人を超えていると言われています。世界的にみれば競技人口は増加していますが、日本ではまだまだ認知度が低いです。プロライセンスを保有しているプロゲーマーがアメリカに約1万人、中国・韓国にそれぞれ約3000人いますが、日本では約200人です。その理由として、①「ゲームは子供がする遊び」といった考えが強くスポーツという意識が低い②賞金に対する制度が不十分③プロゲーマーが育つ環境が不十分といったところが挙げられます。

5Gの普及によって、日本でeスポーツが流行り競技人口が急増するかどうかは良く分かりませんが、NTTのような大企業はもう既に5G時代を見据えて動き出しているのです。昨日と同じ話になりますが、中小企業においても5G導入によって新たな事業の芽があるはずです。それを見つけてチャンスに変えましょう。