中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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何故外出自粛を守れないのか?

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おはようございます。

新型コロナウイルスの感染者数は小康状態で、緊急事態宣言による自粛要請の効果が未だに出ていません。また軽症で自宅待機であった方が突然病状が悪化して亡くなられたというニュースや路上で倒れて亡くなった方が新型コロナに感染していたというニュースがありましたが、本当に怖いです。この新型コロナウイルスは軽症であったものが突如重篤化する傾向があるように思えます。軽症者にもしっかりとした医療提供できる体制が必要です。もしこの方も自宅待機ではなく入院できていたならば命が救われたのではないかと思うと、医療崩壊が迫っているように感じます。

昨日、政府の専門家会議は、人との接触を8割削減するために市民が取るべき行動のポイントを10項目にまとめました。それは次の通りです。

  1. ビデオ通話でオンライン帰省
  2. スーパーは1人または少人数ですいている時間に
  3. ジョギングは少人数で公園はすいた時間、場所を選ぶ
  4. 待てる買い物は通販で
  5. 飲み会はオンラインで
  6. 診療は遠隔診療
  7. 筋トレやヨガは自宅で動画を活用
  8. 飲食は持ち帰り、宅配も
  9. 仕事は在宅勤務
  10. 会話はマスクをつけて

新型コロナウイルス感染拡大防止するために必要なことですが、特にパソコンやスマホを持たない高齢者にはオンラインとかインターネットショッピング、リモート診療といっても難しく、テレワークと同じですが通信機器を導入するところから始めねばなりません。一人一人が3密を避けるために上記10のポイントのうちいくつかでもできるところから取り組むしかありません。

今日は、プレジデントオンラインの「なぜ、世界一規律正しい日本人が『外出自粛』を守れないのか」を取り上げます。世界で感染が拡大し自粛要請が出ていたにもかかわらず、3月20日からの3連休、自粛ムードが緩み花見に興ずる花見客や渋谷の街にたむろする若者の姿に海外メディアは「理解しがたい」と報道しました。その結果、連休が終わった直後東京の感染者数は3月25日を境に増加し、その状態は現在も続いています。4月8日に緊急事態宣言が発令され、新宿、渋谷、梅田など一部の地域、場所では大幅に人出が減少していますが、潮干狩りに海に出たりスーパーや商店街は人であふれたりしています。厳しく自粛する人がいる一方で自粛をしない人がいます。この記事では、緊急事態宣言後も、強制力のない外出自粛の要請は「守る人は守る」「守らない人は守っていない」というのが現状ではないかと言っています。海外では、日本のコロナ対策が不安視されています。日本の外出自粛要請はあくまでも「協力のお願い」であり、「規律正しい」「真面目である」という国民の資質に頼った対策である点が怖いということです。台湾メディアは「日本人の国民性と『空気を読む』という集団意識によって、政府に協力している状態」と表現し、一方で「スーパーに人が殺到し買い占めが起きたのは、市民の間で今後の生活への不安が空気を読んで自粛することを上回った結果ではないか」と論じています。平時であれば、多くの日本人は外出自粛のような協力要請を守ることが出来ます。しかし、新型コロナという未曽有の事態に普段のストレスに加え、新型コロナに伴うストレスをも抱え込み、今後の生活への不安やストレスに耐えきれなくなって逆に自粛を守らないという状況を作り出しているのではないかということです。そうした不安やストレスから解放するためにも「自粛と補償はセット」「いっそ命令にしてくれたらいいのに」という声が出るのにも頷けます。日本人の資質や国民性を「真面目」「規律正しい」と一律にとらえるのもどうかと思います。最近休業要請に応じ人通りが少なくなった繁華街で空き巣被害が急増していますしコロナ詐欺も多発しています。日本人の国民性から言えば以前はこのようなことはもっと少なかったように思いますが、日本人の国民性も変化しているようです。「守る人間」と「守らない人間」がいるのはどこの国でも同じです。強制されていないのに良く守っている方だと思います。さらに努力して人との接触を8割削減できるように自粛しましょう。