中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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人間の本性は善?それとも悪?

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今日は朝から出かけていて、ブログの更新が遅くなりました。

昨日の新規感染者は全国で511人、そのうち東京142人、神奈川54人、千葉44人、埼玉39人、大阪51人、北海道38人、沖縄27人などとなっています。東京およびその近郊、大阪は下止まりし、北海道と沖縄が増えています。GoToトラベル及び4連休の影響で、もっと増えるのではないかと危惧していましたが、思ったほど増えていないので少し安心です(北海道と沖縄は若干増加傾向にありますが)。このまま3密を避け、新しい生活様式を続けていきましょう。

昨日書きましたように、GoToイーツで飲食代に関わらず一律1000円分(昼食は500円分)のポイントが付与されることから安い代金でポイントを稼ごうという悪質な行為(「錬金術」などと呼ばれているようですが)が起こっています。加藤勝信官房長官は、ポイント相当額を下回る飲食を対象から外す方向で調整していることを明らかにしました。しかし、このようなことが起こることは最初から分かっていたはずで、このような制度設計をした農林水産省に問題がありそうです。農水省は「1000円以下の金額で食事するために予約するなど考えられない」というのが言い分のようですが、利益を得るためなら何でもする人間がいて、それがSNSで拡散され真似る人間が出てくるのが今の時代です。そんなことは分かり切っていたこと、本当は「性善説」を信じたいところですが、「性善説」を前提にしていたのでは政治や社会は成り立ちません。「性悪説」を前提でちょうどいいのです。

性善説」と言えば孟子ですが、孟子の「人間の本性は善である」という考えは、「感性と理性を峻別し感性に悪の根源があるのでこれを押さえ、理性を伸ばす」ことに主眼があったのです。

一方、「性悪説」と言えば荀子です。荀子は「人間は放任すれば欲求の赴くままにふるまって社会的な混乱を引き起こす」と考え、「『師法による感化、礼儀による教え』という外からの学習と教育が重要で、それによって立派な人間になる」というのです。

私自身は、生まれたばかりの人間の本性は善でも悪でもなく無垢であり、教育や環境によって善にも悪にもなるのではないかと思います。

このところのインターネットやSNSの発達によって、「善の伝播」に比して「悪の伝播」は早いです。悪の方が善よりも拡散するスピードは速く規模も大きいように思います。教育や環境によって悪が増えてきているのではないでしょうか。

昨日書いた持続化給付金の不正受給にしても、このいわゆる「錬金術」にしても、「悪の伝播」によって広がっているように思います。もしかしたら本人は悪いことをしているという意識がないのではないかと思います。各人に善悪の判断能力が欠如し、一種のゲーム感覚でしているのかもしれません。

こうしたことからも「人間の本性は悪ではないか」と疑ってかかった方がいいように思います。「頭ごなしに信じる」のではなく、「まずは疑う」ほうが、「うそ電話詐欺」「詐欺的な投資話」などにも引っかからなくて済みそうです。