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コロナ後に企業の明暗を分けるリトマス試験紙

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で278人、そのうち東京78人、、神奈川29人、埼玉18人、大阪26人、沖縄14人、北海道12人などとなっています。休日の検査件数が少ないことが理由と思われますが、これまでの休日の検査結果より大幅に減少しているように見えます。この調子で減少し続けてほしいものです。

GoToトラベルで旅行予約サイトでの割引額が減額されている問題で、観光庁は、旅行会社向けの給付金を追加する方針で検討に入りました。GoToトラベルで、上限額を国が設定した1万4000円から3500円に引き下げたり、利用回数を制限したりする旅行予約サイトが相次いでいます。東京がGoToトラベルの対象に追加されたことで予約が急増し、各社に割り当てられた給付金の上限に迫っていることから自主的に対応したためです。GoToトラベルの割引に使われる予算は1兆7000億円で、これまで使用された額は9月15日現在で735億円にしかすぎず、全体の7%にも達していません。それなのに予約サイトに給付された額の上限に迫っているとはどういうことでしょうか。現在のところ、予算の半分が割り当てられているのですが、宿泊施設、旅行会社、ネット予約サイトなどに割り当てられています。多くの利用者がネット予約を利用したためにネット予約サイトだけが使い切る寸前になったというわけです。直接宿泊施設に申し込むとか、店舗のある旅行会社を利用すれば今も割引が受けられます。要は、最初の割当て。分配の仕方についての役所の判断が甘かったということです。

GoToトラベルの期限は来年1月末までですが、まだ予算の半分も使用されていない状況で、赤羽国交相は「1月末はあくまでも目安で予算の執行状況を見ながら延長を考える」旨の発言をしています。

この予算はもともと税金なので、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら密にならないように、できるだけ多くの人が公平に利用できるようにしてもらいたいものです。

今日は、プレジデント・オンラインの「『大企業ほど本気でヤバい』コロナ後に企業の明暗を分ける10のリトマス試験紙」という記事を取り上げます。

この記事は、深刻化するコロナ不況の中で、生き残るのはどのような会社か? 昭和の古いおじさんたちが支配する会社は生き残れない、それは10項目のチェックで判断できる、というのです。

まず、企業には大きく2つのタイプがあると言います。それは次のような2つのタイプです。

  1. 20世紀型企業(昭和・平成から続く旧来型の経営)=昭和の古いおじさんたちが支配
  2. 21世紀型企業(オンライン全盛の時代を予想していたかのような経営)=女性や若者が全面で活躍し、昭和の古いおじさんたちが後ろでバックアップ

この2つの区分はあまりにも大きな区分けで必ずしも現実に合致しているとは思われませんが、両極にこの2つがあってその間にいくつかのパターンがあるというのが現実でしょう。自分の会社がどちらに近いのか判断するならば、両極を典型的なタイプとして取り上げることには意味があるようにも思います。

(経営者も勤め人も)あなたの会社が20世紀型企業か21世紀型企業かを判断する10のリトマス試験紙が提示されます。

  1. 20世紀型:論理 ✖ 21世紀型:感性・・・ビジネスには論理とともに感性も必要だが、最近のビジネスシーンでは感性の重要度が増している。論理思考優先企業では誤った道を選択しても気づかず思わぬ結果を招く。感性を重視すれば最初から「おかしい」と判断できることでも論理優先型で思考すると正誤の判断すらできなくなる。
  2. 20世紀型:仕組みに合わせる ✖ 21世紀型:仕組みを作る・・・既存の仕組みに合わせて仕事をするのではなく、仕組みを新規に作る。新しい仕組みづくりができる人材の創出が重要
  3. 20世紀型:反省 ✖ 21世紀型:振り返り・・・「反省」という言葉にはネガティブな印象がある。うまくいったことも、うまくいかなかったことも振り返るという「振り返り」が重要。「振り返り」は「学び」=学びは成功からも失敗からも得られる。
  4. 20世紀型:PDCA ✖ 21世紀型:即実行・・・P(計画)→D(実行)→C(評価)→A(改善)というPDCAサイクルについて20世紀型企業はサイクルの回り方が遅く、そもそも回っていないことが多い。21世紀型企業では、「面白い」となれば「即実行」、加速力が重要。事業が軌道に乗ってから通常のPDCAに戻せばいい。
  5. 20世紀型:知識の獲得 ✖ 21世紀型:知識の活用・・・新しい知識を獲得する目的の一つは、その知識を活用して生産性を上げること。知識獲得は目的達成の手段にしか過ぎないのに知識獲得それ自体が目的となっている場合が多い。
  6. 20世紀型:ピラミッド型組織 ✖ 21世紀型:ネットワーク型・コミュニケーション型・・・いわゆるピラミッド型では上からの指示を部下がしっかり理解し忠実にこなすことが最大のミッションとなっているが、それでは自分の頭を使わず指示待ち人間を生む。21世紀型企業では一定の指揮命令系統は維持しながらも、上下関係よりもフラットな人間関係で動く。スタッフの役割分担と協調性・連携によって支えられる。
  7. 20世紀型:気合・根性・努力 ✖ 21世紀型:楽しい・面白い・ワクワク・・・「気合・根性・努力」のメンタル型は必ずしも悪いことではないが、それに加え、「楽しい・面白い・ワクワク」という要素を取り入れることが重要。
  8. 20世紀型:受信型 ✖ 21世紀型:発信型・・・ 受信型は情報を吸収しやすいという利点があるが、思考停止状態に陥りやすいという欠点がある。情報を一方的に受け散るのではなく、自らも発信しコミュニケーションをとることが重要。
  9. 20世紀型:偏差値・学歴 ✖ 21世紀型:価値観・・・偏差値・学歴よりも価値観が重要。社員は「自分のやりたいことがこの会社でできるのか?」、企業は「この人のやりたいこととわが社が目指すことは同じなのか?」という視点。
  10. 20世紀型:スキル重視 ✖ 21世紀型:デザイン重視・・・経営も「デザイン」が重要で、ロジックを積み上げるだけ、スキルを寄せ集めただけでは成り立たない。

以上の10項目をチェックすることで、20世紀型の企業の弊害に陥っているかどうかが判断できます。これに基づいて判断してみてください。判断結果によっては、今後生き残れない20世紀型企業と判断されるかもしれません。そうなれば悲観するのではなく、修正・改良していけばいいだけです。「新しいキーワードを取り入れてやってみよう」ということが大事なのです。