中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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休日の本棚 世界で一番シンプルな時間術

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で2837人で、その内訳は東京664人、神奈川295人、埼玉201人、千葉150人、愛知219人、大阪309人、兵庫128人、福岡139人、北海道141人などとなっています。東京は昨日の800人台から大幅に減少しましたが相変わらず600人台と高い水準にあり、埼玉は初めて200人を超えてしまいました。新型コロナ向けの病床使用率は、全都道府県の半数以上となる25都道府県で政府分科会が示す「ステージ3」の指標を超えていて、医療のひっ迫が全国的に進んでいることが分かります。

こうした中、米ファイザー社の新型コロナワクチンの承認申請がなされ、厚生労働省が最優先で有効性と安全性を審査することになりました。海外での承認があれば審査を簡略化できる「特別承認」をする予定で、早ければ来年3月にも接種が始まる可能性があります。しかし、「特別承認」は海外で十分な審査がなされた上で承認されたワクチンについて海外での審査の信用性から審査を簡略化して承認するもので、今回の海外での承認は十分な審査が行われたとは言い難い見切り発車です。イギリスで、米ファイザー社の新型コロナワクチン接種が始まっていますが、接種後10分後に発疹や息切れなどのアレルギー症状が起きたという副作用が報告されています。

かつて、日本では、海外の審査を信用し新薬の認可をして痛い目に遭った事例があります。抗リウマチ薬のアラバですが、日本で投与された患者に間質性肺炎が多発し多くの死者が出て、使用中止になりました。海外では間質性肺炎の発症はほとんど見られておらず、日本人の体質などに起因するようです。新型コロナワクチンでもこのような事態が起こらないとは言い切れません。

十分に有効性と安全性対する審査を行ったうえで承認してもらいたいものです。

また、日本国内でも塩野義製薬が新型コロナワクチンの治験を開始し、早ければ来年2月末からデータ解析を行い、来年末から年間3000万人分の生産体制を整備するとのことです。日本人としては欧米のワクチンよりも日本製のワクチンの安全性に信頼を置いてしまいます。先に始まったイギリスやアメリカなどでのワクチン接種の状況(安全性・副作用・有効性)を見極めたうえで、接種するかどうかを決めたいと思います。

いずれにしろ、新型コロナについてのワクチン開発が順調に進んでいることから、新型コロナとの闘いも終盤に向かっていることを期待したいところです。

さて、今日は、ヴェルナー・ティキ・キュステンマッハ―&マリオン・キュステンマッハ―著「世界で一番シンプルな時間術」(ディスカヴァー)を紹介します。

著者のキュステンマッハ―夫妻は月刊誌「simplify your life」の編集を行い、夫のヴェルナーは世界的ベストセラーとなった「すべては『単純に!』でうまくいく」(飛鳥新社)の共著者の一人です。「できる人ほどシンプルに生きる」というのが著者らの考え方の根底にあり、シンプル・ライフを提唱しています。

この本では、「タイム イズ マネー」という近代工業社会の標語が、現在においてもわれわれに時間は貴重な財貨であり、「貯蓄」したり「浪費」したりすることが可能で、ごく普通のことをしていても「消費」されるものだということを植え付けていると言っています。従業員の仕事量はどんどん増え続け、「効率化」という名のもとで、失敗や予期せぬ出来事、仕事のちょっとしたおしゃべりも容赦なくカットされてしまいます。経営陣や管理職は、どんな場合でも時間という資源を最大限有効活用しようと躍起になり、そのためにわれわれも頭の中で「効率」というハサミを振り回すようになり、何かをしながらも別のことを同時にしようと考えるようになってきたのです

この本には、時間とのもっとうまい時間との付き合い方、今この瞬間を生きることを心から楽しみ、その時していることに心を注ぐためのアイデアや秘訣が示されていて、それを実践すれば、限られた時間で以前よりも多くのことをやり遂げ、しかも自分の自由になる時間を手にすることが出来るのです。

秘訣1・・・時間をコントロールしようとするな <時間を捉える新たな視点>

  1. 「収穫ゼロの1日」を「充実の1日」に変えるアドバイス・・・①どんなに忙しくても身体を動かす時間をとる ②立ち止まって考える時間をとる ③視界をすっきりさせる ④小さな愛情表現をこまめにする。
  2. すべての時間を管理しようとしない・・・①すべてを予測するなんて無理な話 ②「1度に1つのこと」だけを考えなくてもいい ③「カオス」のある人生を楽しもう
  3. 自分の時間タイプを知ろう・・・①時間に几帳面な「一点集中タイプ」②マルチタスキングが得意な「同時進行タイプ」③それぞれのタイプにあった仕事がる。④「同時進行タイプ」へのアドバイス ⑤「一点集中タイプ」へのアドバイス
  4. 時間の節約は止めよう・・・①時間に支配されない空間を持つ ②どんな仕事にも愛情を持つ ③パソコンを使わない時間をつくる
  5. 忍耐を学ぶ・・・①状況を冷静に観察する ②完璧を求めない ③他人を思い通りに動かそうとしない ④決めつけない ⑤我慢している人を褒める ⑥10まで数える ⑦ポケットに小石を入れておく ⑧「嵐が来るぞ」と警告を出す ⑨目の前にあるものを見る ⑩「まだ生きているよね」と自問する
  6. 「何もしない」技術を学ぶ・・・①本当に大切なことは「無」から生まれる ②「無」になる時間を生活の中に組み入れる ③現実の世界に戻る

秘訣2・・・物事を先延ばしするな <時間管理の技術>

  1. 時間の罠にはまるな・・・①「自分ならできる!」と思い込む ②細かいタスクまで落とし込んだ計画を立てる ③すべてのことに対処しようと思わない ④すべてを完ぺきにこなそうと思わない 
  2. 優先順位付けの技術を学ぶ・・・①イライラしているときはたらしい仕事は断る ②やるべきことをすべて書き出す ③やることリストを作る・㋐一番大事なのは自分㋑気が進まないことを先に㋒自分一人で抱え込まない ④「金」「銀」「銅」を決定する ⑤優先順位を守る
  3. やることリストを短くする・・・①「3分ルール」を実行する ②思いついたことはすぐにメモする 
  4. しなければならないことを減らす・・・①キャンセルする ②量を減らす ③やると決めたらさっさと片付ける 
  5. 電話の時間を短くする・・・①電話を待たず自分からかける ②5分を目安に話をする ③姿勢を正し相手と同じ速さで話す ④ポジティブな言葉を使う ⑤要件だけでなく、感じたこともメモする ⑥電話をかける場所を整える 
  6. 「先延ばし病」に効く6つの処方箋・・・①完璧を目指さない ②ピンチヒッターを探す ③小分けして計画を立てる ④整理整頓をする ⑤今までと違うやり方を考える ⑥体を動かす

秘訣3・・・すべてを手に入れようとするな <時間と仲良くなる技術>

  1. クマにならってストレスから解放される・・・①ゆったりと構える ②お腹を引っ込めるのはやめる ③ゴロゴロする時間も大切 ④体を動かす時間も作ろう ⑤大きく見せる ⑥大事なことにはじっくり取り組む ⑦クマのような分厚い皮を身につけ周りの人のチクチクしたイヤミや皮肉から身を守る(他人に腹を立てるのをやめる)
  2. アリにならって情報地獄から自由になる・・・「すべてを知らなければ」と言う強迫観念を捨てる
  3. ライオン・ワシ・ゾウのやり方でやるべきことを片付ける・・・①ライオン=静かに考える時間を持つ ②ワシ=広い視野を持つ ③ゾウ=1つのことに集中する時間を持つ

秘訣4・・・手帳を予定でいっぱいにするな <スケジュール管理の技術>

  1. 時間管理は手帳にお任せ・・・①本当に付加価値を生む時間というのはスケジュール表には書かれていない ②通常の仕事に必要な時間を記入する
  2. スケジュール表に予定を詰め込むな・・・①スケジュール表の空白は「空き時間」ではない ②大切な人と過ごす時間も記入しよう ③「何の予定もない生活」を模擬体験しよう=いつもと違った気分を味わう
  3. 「またできなかった!」とならないために・・・①「やり残したこと」を翌日のスケジュールに入れ込まない ②週単位でスケジュールを考える ③右脳と左脳の働きに合わせてスケジュール表を使う=左脳に対応する右側のページに具体的な予定や約束の時間などを記入し、右脳が対応する左側のページには思い付きやイメージ、自分の人生に力になってくれそうなことを書く
  4. すべてをまとめられるシステム手帳がお勧め・・・①使いやすいスケジュール表を探す ②アドレス帳を活用して「味方」を集める ③アイデアを書きまとめるページを作る

秘訣5・・・休日は仕事をするな <オフタイムから活力を得る技術>

  1. 幸福を生み出す日曜日の過ごし方・・・①日曜日はワーカーホリックな人に効く最高の薬 ②日曜日は何があっても仕事をするな ③緊要に残業したり、土曜日に出勤しても仕上がらなかった仕事は月曜にやればいい。それで何らかの不都合が生じても、それでいいと割り切る。日曜も平日と同様働いたあげく、ある時突然支払わねばならない代償の方が大きい。
  2. 1日を最高の状態でスタートさせるには・・・①体を「予熱」する ②シャワーで体を目覚めさせる ③自分の身体に声をかける ④マッサージでエネルギーを充電する ⑤ベッドサイドの環境を整える ⑥目覚めの環境をすっきりさせておく ⑦前日にすべての準備を済ませておく ⑧洗面所の奪い合いを解消する ⑨人より早く起きる ⑩何よりもまず朝のひと時を大切にする
  3. 心地よい眠りを手に入れよう・・・①お風呂で瞑想する ②お気に入りの入眠の儀式を行う ③ベッドサイドを心地よい空間にする ④週に1度は長時間の睡眠をとる ⑤眠れなければ諦める

最後に、アイルランドの古い詩が載っています。

   ゆっくりと仕事をしよう ― それがいい仕事をつくる

   じっくりと考えよう ― 思考は力の源だ

   大いに遊ぼう ― 遊びは永遠の若さの秘訣だ

   たっぷり本を読もう ― 読書は英知の泉である

   十分に夢を見よう ― そうすれば輝く星により近づくことができる

   自分の姿をよく見よう ―利己的に生きるには人生は短い

   たくさん笑おう ― 笑いは心の音楽だ

   思いやりは惜しみなく発揮しよう ― それは幸せへの道だ

   存分に愛し、愛されよう ― 愛情は人生における真の財産である。

現代人は、「時間がない、足りない」と焦燥感に苛まれあたふたしていますが、ほんとは時間がないのではなく、やらなくてもいいような仕事に無dなエネルギーを費やしているのかもしれません。この本のように、もっと人生をシンプルに考えて時間管理を行うことができれば、自分の自由になる時間が生み出され、有意義な人生を歩むことができるはずです。時間に追われている人には役に立つ本です。

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