中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

中小企業経営のための情報発信。中小企業から日本を元気に

休日のつぶやき 今日は十日戎

f:id:business-doctor-28:20210110085507j:plain

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で7790人で、その内訳は東京2268人、神奈川999人、埼玉518人、千葉477人、愛知362人、大阪647人、兵庫324人、京都126人、福岡327人、北海道215人などで、首都圏3県を含め全国9県で過去最多を更新しています。

大阪、京都、兵庫の3知事は西村担当相と会談し緊急事態宣言発出の要請を行いましたが、政府は1都3県以外の地域での緊急事態宣言発出には慎重で、専門家の意見を聞き来週末までに判断するとのことです。政府は、相変わらず、「まず経済ありき」で1週間の遅れが爆発的な感染拡大を引き起こす可能性があることをどこまで意識しているのか疑問です。いつまでたっても後手後手の対策は治りません。学習能力ゼロです。

吉村知事は、「緊急事態に相当する状況で一刻の猶予も許さない」と強調し、政府の判断を待たず、14日から府内全域で首都圏と同様の感染防止対策を独自に始める考えを示しましたが、妥当な判断です。

新型コロナの感染拡大を受け、緊急事態宣言の対象となった1都3県を除く43道府県のうち、大阪を含め少なくとも9府県(茨城、群馬、愛知、大阪、京都、三重、愛媛、長崎、宮崎)が不要不急の外出や県外への移動自粛を要請する独自の緊急事態宣言発動を行い、または行おうとしています。地域と密着している知事の方が政府のバカな政治家よりはまともな判断ができています。橋下徹が言うように「菅首相は勘でいい加減な国家運営を行っている」としか言いようがなく、このような政府に生命や健康を委ねるわけにはいきません。政府に頼らず、これからは地域のことを一番理解している知事が各地域の状況に応じ独自に緊急事態宣言を出すなり実情に応じた感染防止対策をとっていけばいいと思います。

さて、話は変わります。今日は十日戎です。そこで今日は本の紹介ではなく、えべっさんについて呟きます。

関西では、七福神の一柱えびす様はえべっさんと呼ばれ親しまれています。七福神と言えば、福徳の神様として古くから信仰されている七柱の神様ですが、「七難即滅七福即生」つまり、七難がすぐに消滅し、同時に七福がすぐに生まれることを表す仏典の一節から七柱の神様になったと言われ、室町時代から幸福・金運・福を授けて下さる神様として七福神とまとめて信仰するようになったようです。七難・七福も経典によって様々な解釈があるようですが、身の回りに起きる難から、自然災害、国家の乱れ、他国からの侵略など国家に関わる大きな難まですべてが消滅し、七福が生まれる生活が望ましいとされています。このコロナ禍で、未曽有の危機的状況が去り、福が訪れる日が一日でも早く来てくれることを祈ります。

この七福神ですが、

  1. 恵比寿・・右手に釣り竿、左手に大きな鯛を持っています。大漁追福や商売繁盛、五穀豊穣をもたらす神様
  2. 大黒天・・・左肩に大きな袋を背負い、右手に打ち出の小づちを持っています。台所の中心・かまどを守る神様、農村では田の神、商家では商売繁盛の神様
  3. 毘沙門天・・・鎧を着て槍を持っています。戦いの神で、無尽の福、長寿の福、愛敬の福などを与えてくれる神様
  4. 弁財天・・・琵琶を弾く七福神唯一の女神で、財や富をもたらしてくれる神様
  5. 福禄寿・・・鶴を伴い、背が低く長頭で長い髭を持ち、道教の神様で、福徳、人徳、長寿の神様
  6. 寿老人・・・鹿を伴い、長頭で白髪、団扇と杖を持つ、健康、長寿、幸福の神様
  7. 布袋・・・大きな腹で大きな布袋を背負う、開運、良縁、子宝の神様

です。この七柱のうち、えびす様だけが日本土着の神様で、日本神話のイザナミイザナギの間に生まれた子供とされています。他の六柱はインドや中国の神様です。

元々はえびす講に端を発し、神無月(旧暦10月)にえびす様を祀り慰める行事で10月20日、11月20日が祭日とされています。神無月は日本全土の神様が出雲に集結し会議を行うので神様不在となるのですが、その留守番役として残されたのがえびす様です。そのえびす様を労わりお祀りしようというのがえびす講なので神無月の二十日に開かれたのです。しかし、関西では十日戎として1月10日前後を祭日として行われます。なぜ、関西で十日戎として1月10日前後に開かれるようになったのかは分かっていません。

えびす信仰は庶民の民間信仰として、豊臣時代頃から盛んになり、江戸時代には大阪は商売の町として繁栄し、えびす様は商売繁盛の神様として篤く崇敬されるようになり、十日戎も賑わいを見せるようになりました。

えびす様と言えば、「商売繁盛、笹もってこい」の笹ですが、これは孟宗竹の枝で、古来から、「清浄さ、根強さ、節により苦難に耐え忍ぶ姿、冬も青々とした葉をつけ、さらに竹林の生命の無限性、旺盛な繁殖力など、そこに積要生命力と神秘性を感じ取り、心霊が宿る」と信じられてきました。この笹に、神社から授与される小宝(縁起物)、「野の幸」「山の幸」「海の幸」を象徴した吉兆をつけてもらい、この中に籠る「御神徳」をいただき参拝者は帰路につきます。

えびす様は、「耳つ〇ぼ(差別用語なので〇にします)」と言われ、耳が遠いとされています。そこで、えびす様にお参りするときには、正面でお参りするだけでは願い事を聞き届けてもらえないので、神殿の横や裏に回って壁板を叩いて「えべっさん、たのんまっせ」と念押しする風習があります。えびす様が耳が遠いというような話はどこにも載っていませんが、商人たちが自分勝手な願いばかりするようになったのでえべっさんの耳が遠くなったとも言われています。

今は、自分勝手なお願いばかりするのではなく、コロナが終焉し皆が幸せな生活が送れるようにお祈りしたいと思います。

今年はコロナ禍で密を避けるため、西宮神社・今宮神社ではなく、これから地元の戎神社にお参りに行こうと思っています。