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部下の「隠された意図」をつかむ

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で1921人、そのうち東京420人、神奈川128人、埼玉121人、千葉108人、愛知74人、大阪262人、兵庫118人、京都19人、福岡24人、沖縄68人、北海道81人、宮城171人などとなっています。1900人を超えるのは2月6日以来で明らかにリバウンドが起こっています。大阪も200人を超えるのは2月5日以来で、緊急事態宣言解除による気の緩みが原因でしょう。また、変異株の拡大も影響しているのかもしれません。こうした中、今日から東京五輪パラリンピック聖火リレーがスタートします。沿道での観戦者を極力減らし、万全の感染防止策をとって行ってもらいたいものです。

さて、昨日は「リーダ-は自分の『位置』を考えなければならない」ということを書きました。今日は、それとも関連しますが、現代ビジネスの「部下に『教えてください』と言われても、素直に教えてはいけない『意外なワケ』」を取り上げます。

昨日の話では、上司が部下の相談に乗っていいのは、①「部下の権限では決められないこと」を決めるとき ②「部下が自分で決めていい範囲かどうか」迷っているときの2つだけということでした。部下が自分の権限で決めることができる内容については「突き放す」ということが基本だという話でした。もっとも、思い悩んだ末に決めかねて、部下が上司に相談しているのなら、何に悩んでいるのかを聞き出し、結論への道筋をアドバイスするのは許されると思います。

今日の話もその続きで、部下に安易に解決策を与えたり、仕事自体を引き取ってしまうといつまでたっても、部下は自分で考えて行動するようにはならないということです。

上司は、部下から「教えてください」と素直に頭を下げられると弱いもので、ついつい甘くなって教えてしまいます。それでは部下の成長はありません。

この記事では、部下から「教えてください」と言われたときには復唱と合いの手を貫くのがいいと言っています。つまり部下が「教えてください」と言ってきたとき、上司は「教えてほしいんだね」と復唱し、「それで?」と合いの手を入れて部下の反応を待つのです。「教えてください」という言葉に素直に乗らないことで、部下の感じていることやか㎜が得ていることへの理解を深めることができるかもしれないのです。部下が何に悩んでいるのか、どのような解決策で悩んでいるのかhが分かるかもしれません。また、上司が「それで?」と問いかけることで、部下自らそのことを考える中で、自らの悩みへの解決策を見出すかもしれません。

また、部下が上司に怒られるかもしれないリスクを冒してまで「教えてください」と言ってくるのは、同僚や先輩に相談しても解決できなかったからかもしれません。そうであるならば、「何かあるな」とアンテナを張って、部下の「教えてください」という言葉の裏に「隠された意図」を探さなければなりません。部下の「教えてください」という言葉の裏には、「相談したいこと」や「伝えたい何か」が隠されているのかも入れないのです。

この記事では、部下の「隠された意図」をつかむための具体的な対話のスキルとして、次の4つが挙げられています。

  1. ステップ1:復唱する・・・単純な復唱のコツは、キャッチボールをイメージすること。具体的には相手が投げてきたボール(言葉)を受け取り、それをそのまま相手に投げ返すイメージです。
  2. ステップ2:真意を引き出す・・・部下が本当に話したかったことを引き出す。キャッチボールをしながら、会話の中から部下から言いにくい真意を引き出すこと。何気ない相談の裏に深い「真意」が隠れているかもしれません。
  3. ステップ3:テーマを設定する・・・部下の真意を掴んだら、それを基にテーマ設定すること。相手の言葉を復唱して伝え確認を取ることで、上司と部下はこれから同じ話題について話していくのだというプロセスへの理解が深まります。
  4. ステップ4:合意形成する・・・テーマ設定が完了すれば、上司と部下が同じ話題について話すということについての合意を取り付けること。

ただ、「教えてください」という言葉の中には単に「聞いてほしい」だけということもあります。こういう場合にも無碍に突っぱねてはいけません。

これからのリーダーシップには、相手の感情を理解して働きかけるコミュニケーション力が必要です。

以前にも書きましたが、現代の職場では様々な価値観を持つ人がいて多様化しています。報酬や昇進と言った外的要因ではなくどのような感情を抱くかという内的要因がモチベーション向上に役立つようになっています。こうした機会は部下との信頼関係を構築するためのチャンスであり、これによって部下のモチベーションを高めることにもなるのです。