中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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「モチベーションが高い=成果が出る」は幻想

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で2472人で、そのうち東京355人、神奈川142人、埼玉135人、千葉125人、愛知116人、大阪593人、兵庫211人、京都63人、福岡27人、沖縄96人、北海道53人、宮城80人などとなっています。今日から大阪、兵庫、宮城の6市でまん延防止等重点措置が適用さtれ、午後8時までの時短要請・命令、従わない場合には過料の制裁が科されることになります。制裁をもって強制しようという点は問題があるように思いますが、やむを得ないでしょう。今回からは一律の協力金支給ではなく規模に応じた協力金支給になり公平感が出ています。

大阪は6日連続で東京を上回り、感染力の強いイギリス由来の変異株が急増しているようです。先日も書きましたが、東京で見つかっている変異株はイギリス型ではなく「E484K」と呼ばれる種類です。これは、「スパイクたんぱく質」のアミノ酸のうち484番目のアミノ酸が変化しているもので、この変異があると抗体の攻撃から逃れる性質を持つと考えられています。その結果、ワクチンが効きにくくなり、抗体ができても再感染しやすくなるというのです。イギリス型と違い感染力はそれほど強くなくてもワクチンの効果を減ずるというのは厄介です。

さて、今日は、プレジデントオンラインの「必ず結果を残すリーダーが『部下のモチベーションは上げなくていい』と断言する理由」という記事を取り上げます。

これまで、何度もモチベーションを高める方法などについて書いてきましたが、この記事は「『モチベーションが高い=成果が出やすい』は幻想」と言っています。

確かに、モチベーションが低くても確実に結果を出す人はいますし、モチベーションが高くてもかえってそれが空回りして結果を出せない人もいます。そういう意味では「モチベーションが高い=成果を出す」とならないことは事実です。しかし、モチベーションが高い方が成果が出やすいとは言えるように思います。

この記事では

  1. モチベーションが高い方がいい
  2. モチベーションが高いと成果が出る

のどちらも間違いであると言っています。

まず、「モチベーションが高い方がいい」についてですが、先ほども書いたように、「モチベーションが低くても結果を出す人」も「モチベーションが高くても結果を出せない人」もいます。「モチベーションが低くても結果を出す人」はあえてモチベーションを高める必要はありません(モチベーションを高めればもっと成果を出すかもしれませんが)。「モチベーションが高くても結果を出せない」人はモチベーションの内容やその向け方に問題があると思います。モチベーションの中身を見てその向け方を変えることで成果につながります。また、「モチベーションが低くて行動できていない人」には行動していないことを指摘すればいいのです。「モチベーションを高めろ」と言ってもそれは無理なことです。他人のモチベーションを何とか出来ると考えるのは間違いです。モチベーションは自分で高めるしかありません。組織としては個人(社員)がモチベーションを高めやすい環境を作るしかありません。それが動機付け要因への働きかけです。ハーズバーグは人間を満足させて仕事へと動機付けていくためには動機付け要因へ働きかけていくことが必要で、そのために「職務充実」を図らなければならないと言っています。

つぎに、「モチベーションが高いと成果が出る」についてですが、この記事では「成果が出るからモチベーションが上がる」と言っています。

まさにこれが真理かもしれません。モチベーションを上げたところで成果が続かなければモチベーションも続きません。逆に成果が続いていればモチベーションも続きます。

モチベーションというのは個人の内面に関わるものです。他人が介入できない部分もあります。この記事では「他者の問題はコントロールできないし、介入しない」と言っています。すべてがそうだとは思いませんが、一理あります。

この記事では、「モチベーションのマネジメントは手放して、成果のマネジメントをすべき」と言います。つまり、「モチベーションを上げるのにどうすればいいか」を考えるのではなく、「成果を上げるにはどうすればいいか」を考えることです。

それには、「まず部下と一緒に行動してみることです。その行動がなぜ重要なのか、なぜ有効なのかを部下が理解できるように伝えます。その次は、部下に自分でやってもらう。できるようになったら、別の行動を一緒にする。それを繰り返し、リアルタイムでフィードバックし、小さなことでも承認する。すると部下はだんだんと自然に仕事のコツをつかみ、自分で成果を上げられるようになり、結果モチベーションも上がる」ということが重要です。結果が出始めると、今度は自分なりの工夫を加え、それでさらに成果が得られると、ひとりでチャレンジし続けるようになります。

個人的な能力にさほど関係ない部分をしっかりと仕組み化したり、結果を出すためのポイントをしっかりと教えたりして挙げれば、ほとんどの人が「求められる目標」をたっせいできます。それが自信につながりモチベーションも向上するのです。この好循環を作ることです。