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「1 on 1」と「2 on 2」との違い

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で2908人、そのうち東京405人、神奈川142人、埼玉118人、伊庭106人、愛知124人、大阪719人、兵庫293人、京都110人、奈良85人、福岡118人、沖縄32人、北海道78人、宮城22人などとなっています。大阪と兵庫は、月曜としては過去最多となっています。大阪府の吉村知事は、急遽今日にも緊急事態宣言の発令を政府に要請するようですが、これまでのような緩い緊急事態宣言では変異株を抑え込むことは難しそうです。飲食・百貨店・テーマパークなどに休業を要請するようですが、ある意味ロックダウンのような厳しい対策を取らない限り「コロナ慣れ」した若者たちにはもはや効果はありません。経済優先も重要ですが、まずは急ブレーキをかけて停まってから徐々にゆっくりとアクセルを踏んで進んでいくしかありません。アクセルとブレーキを交互に踏んむような時期ではありません。

さて、今日はダイヤモンド・オンラインの「『1 on 1』と『2 on 2』の違いって何だろう?」を取り上げます。

「1 on 1」とは、上司と部下とが定期的に1対1で話し合うことを言います。アメリカのシリコンバレーで1 on 1ミーティングは根付き、人材育成の手法として全世界に広まりました。日本でもヤフーが取り入れたことで注目を集め、今では多くの企業が導入しています。

1 on 1の特徴は、上司が部下の成長に時間を使うということです。プロジェクトの進捗状況や成果を確認するためのものではありません。重要なのは、上司が部下に現状の問題について考えさせることです。上司が正解を教えることではありません。部下に話をさせ、上司は自分の考えや答えを言わないことです。必要があれば、解決への道筋を提示し、部下自身が考えて行動できるようにするのです。あくまでも人材育成のためのミーティングです。

1 on 1ミーティングには、

  • 気楽な話し合いの場として上司と部下とのコミュニケーションの改善
  • じっくり話し合うことで上司と部下との関係の改善
  • エンゲージメントの向上
  • 持続的な人材育成
  • 高頻度の進捗確認
  • 短期間の評価
  • 離職率の低下

というメリットが考えられますが、定期的なミーティングでは何のためのミーティングか目的が分からくなり、時間だけが取られるといったデメリットも指摘されています。

この記事は、1on1では「問題のとらえ方、組織の見える風景を1対1で変えることはなかなか難しい」と言い、「単に問題と向き合うのではなく、複数の他者を交え、問題について少し距離をとって眺めてみる2 on 2の活用を推奨しています。

先ほども書きましたが、「1on 1」では目的が分からなくなり、話す内容もなく雑談に終わることも多いのですが、こうした雑談に終始する「1 on 1」から脱却するために活用するのが「2 on 2」です。

1対1では、相当の準備や対話の技術がないと雑談レベルの会話になるのも当然で、それが「1 on 1」の限界です。目的を見失わず、現場の課題解消のため対話が起こりやすくなるような場づくりはできないかとして生まれたのが「2 on 2」です。

「1on1」では部下から相談を受けるとつい解決策を与えたくなってしまいます。多くの場合、部下が抱える問題の構図をよく把握しないまま安易にアドバイスすると、問題が慢性疾患化し、さらに悪化させることにもなりかねません。「2 on 2」では、外部の人や支援者を入れることで問題解決を急ぐ流れをいったん中断し、問題の背景やメカニズムの研究を促す問いを発することができます。

しかし、「1 on 1」と「2 on 2」は二者択一のものではないと思います。場合に応じて両者を使い分けることが重要です。「1 on 1」を充実させるために「2 on 2」を活用するというのもいいでしょう。誰かが強制的に「2on 2をやれ」というような性質のものではなく、社内の強制力のある制度として採用するものでもありません。

上司が部下との対話の中で、「1 on 1」の中で、外部の人の参加が必要だと考えれば「1on 1」を補完するために活用すればよいのではないでしょうか。