中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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休日の本棚 ザ・バイブル

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で5608人、そのうち東京876人、神奈川216人、埼玉229人、千葉147人、愛知339人、大阪1097人、兵庫635人、京都174人、福岡321人、沖縄117人、北海道160人などとなっています。6日連続で5000人を超え、石川、三重、京都、兵庫、徳島、大分の6府県で過去最多を更新しました。今日から3度目になる緊急事態宣言が始まりますが、昨日は駆け込みか各地で人が溢れていました。「自粛慣れ」でしょうか、緊急事態宣言発令という危機的状況にもかかわらず、危機感や緊張感が見れません。オリンピック最優先で聖火リレーもやめようとしない政府や菅首相の態度からやむを得ませんが。菅首相の記者会見も、相変わらず覇気がなく、熱意が全く感じられません。5月17日にIOCのバッハ会長が来日します。政府としてはそれまでに緊急事態宣言を解除したいという思惑ですが、尾身会長が言うように再延長は十分にあり得ます。無理に解除すれば、そのあとに爆発的感染拡大が待ち受けています。我々一人一人がしっかりと自覚をもって今の危機的状況を把握・理解し、自らができる感染予防対策をしっかりと心がけることです。一度緩みだした気をもう一度引き締めましょう。

さて、今日は若干古い本ですが、菊地英晃著「ザ・バイブル」(総合法令)を紹介します。副タイトルに「ビジネスで成功するための完璧なシナリオ」とあります。

この本は肩の凝る自己啓発的な読み物ではなく小説形式で書かれています。読み進めていくうちに、自然と「成功へのシナリオ」が読者の頭の中に形作られていくというわけです。

ネタバレになるので詳しい内容は書きませんが、主人公片山亮は中堅商社に勤める29歳の独身のサラリーマンです。終わることのないラット・レースにあきらめにも似た絶望感を感じています。そうしたなか、ある日、ビジネスに関する本では古典中の古典とされる『バイブル』に出会うことによって、人生を変える決意をします。『バイブル』の著書との出会いで、片山の思考・人生は大きく変わり成功への階段を上り始めます。本書の中から、少し引用します。本書の文面通りではなく、若干変えていますが、内容や趣旨は変えていません。

  • この仕事はリサーチに始まってリサーチに終わると言っても過言ではありません。例えば、皆さんが植物の種を持っていて、その種をできるだけ多く実らせるように注文されたとします。皆さんだったら、まず、どのような行動をとりますか。いきなり、その種を辺り構わず、植えてしまうでしょうか。私だったら、まず初めにできる限り、与えられた種に関する情報を得ようとリサーチします。同じように、自分がビジネスを始めるにあたっては、まずそのビジネスがどういうもので、どういう可能性のあるビジネスなのかを念入りにリサーチします。次に、ビジネスの種をどこに植えるべきかを考えます。この土壌のリサーチを徹底すればするほど、相手の立場になって考えることができ、相手に役立つ提案が可能になります。自分が取り扱っている商品やサービスは相手が必要とするものなのか、今の仕事に満足しているのか、将来の夢は何か、薦めるタイミングは今が正しいのか、ビジネスに対するイメージはどういうものか、など商品やサービスを薦めるうえで、断られるかもしれない理由やリスクを把握します。次に土壌のリサーチが終了したら、どのように土壌を耕せば芽が出る可能性が高まるか、どうしたら断られるリスクを減らせるかを考えます。例えば、固い荒れた土地に種を植えて水を撒いても芽は出ません。同じように、相手との信頼関係が出来上がらなければ、自分が伝えようとする情報という水は相手に受け入れられません。先ずは信頼関係の構築が重要になります。また、土中に十分な養分がないと芽が出ません。事前に土地を耕し、相手に話が理解できる素地を作って初めて、自分の伝えたい情報が相手にスムーズに伝わり、可能性という芽を出します。順序が逆になってはいけません。土壌を耕してから、アプローチ、種まきを行ってください。そして、相手がビジネスに興味を示し、可能性という芽が出たなら、相手の必要に応じて情報を与えてください。芽が小さいうちに水をあげすぎてしまうと植物が腐ってしまうように、意識レベルが低いうちから情報を提供しすぎると相手は嫌になってしまいます。大事なことは、常に相手の状況をよく観察し、相手の必要に応じて情報を提供するようにすることです。
  • 知覚動考。成功している人は古今東西を問わず、みなこの言葉の順番通りに行動していると言われています。物事を『知』ったら、『覚』えて、『動』いてから『考』えるそうです。正確には『覚」えるは文嚮用語で『悟る』という意味らしいですが。ところが、成功しない人は、『動」かないで『考』えてばかりいるそうです。大事な『動』くという作業が抜けています。「とも(知)かく(覚)うご(動)こう(考)」です。ともかくうごいて、壁にぶつかったら、考えて、仮説を立てて、検証するという行動をとること、その繰り返しです。
  • 夢をもって何か新しいことを始めようとするとき、決まってそれに反対する人がいます。反対する人を「夢泥棒」と言います。しかも、「夢泥棒」は。皮肉なことに、得てして身近な人です。もちろん真剣に心配してくれているわけですが、反対ばかりする人は、リスクばかりを考えて自分でリスクをとったことのない成功経験のない人です。反対者の忠告に耳を傾けリスクがあることを知ることは大事ですが、それによって自分の深淵を弱めてしまうのではなく、自分の信念を強めるためのチャンスととらえてください。成功する人としない人との差は紙一重、その差は「勇気をもって行動に移すか、移さないかです。「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」です。
  • ノミを小さな箱に入れます。当然、ノミは箱の天井に頭をぶつけます。しばらくその箱の中に飲みを入れておくと、そのノミは、もう二度とその箱の高さ以上にジャンプしなくなります。要は繰り返し天井に頭をぶつけることで、自分で自分の限界を作ってしまったのです。多くの人はlこのノミと同じ状況にあります。可能性を否定する教育を受けてきているのです。自分の可能性に気づく、行動に移すことが重要なのです。『自分にもできる』というメッセージを『自分には無理』というメッセージよりも億、毎日、毎日受け取る必要があります。潜在意識は繰り返すことで何時からでも変えることができます。自分で自分にメッセージを送り、潜在意識のレベルで自分の可能性に気づくことです。メッセージを送るときは声に出してください。『自分は成功する』『自分ならできる』『自分でもできる』何でもいいのです。ただ一つだけルールがあります。唱えるときにその内容を疑わないことです。
  • 人の世には潮があり、満ち潮に乗り出せば幸運をもたらし、乗り損なえば、その後悔はすべて浅瀬に乗り上げ不幸に終わる。

この本は、ネットワークビジネスが主題となっていますが、その内容は実践的で、ストーリが展開していくにつれて、主人公が出くわす壁、心の動き、感じ方、人間関係、成長のコツ、経営のコツなどが分かりやすく書かれていて、勇気と夢が湧いてきます。ネットビジネスと関係ない人でも役立ちます。

本の帯には特に読んでいただきたい方々として

  • 夢のない人
  • 会社を辞めようか悩んでいる人
  • 独立しようと思っている人
  • 独立して壁にぶち当たっている人
  • ネットワークビジネスを始めようと思っている人
  • ネットワークビジネスでつまづいている人
  • 会社経営に悩んでいる人
  • 部下をどう教育したらいいか分からない管理職の人

が挙げられています。このどれかに該当するなら、読むに値する本です。面白くすぐに読めてしまいます。

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