中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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雑談上級者になろう

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で4375人、そのうち東京591人、神奈川224人、埼玉179人、千葉111人、愛知290人、大阪747人、兵庫281人、京都130人、福岡259人、北海道320人などとなっています。4都府県に出されている緊急事態宣言は延長されますが、大規模施設への休業要請は緩和するようです。短期集中で厳しい措置をとると言いながら、第1回目の緊急事態宣言時よりも緩い措置では、何ら効果はありません。菅首相は「人流が抑制されて効果が出ている」と発言していますが、このところの感染者数の減少はGWで検査数が少ないことで見かけだけ減っているにすぎません。これまでと同じあるいは緩い緊急事態宣言を継続しても、一旦緩んだ人々の気を引き締め行動変容をもたらすことは困難です。こんな緊急事態宣言を続けていても経済損失だけが膨らみ無駄です。批判覚悟で言いますが、やるならば、短期集中でロックダウンすべきです。党当然十分な補償が必要です。ダラダラするのではなく極めて強い措置で抑え込むしかありませんし、その方が長期的には経済への損失は少なくて済みそうです。

さて、今日は、プレジデント・オンラインの「『雑談上手の共通点』三流はしゃべり続け、二流は聞くに徹する、では一流は?」を取り上げます。

以前にも、ビジネスにおいて、特にリーダーや上司にとって雑談力が重要であることを書きました。昨今のようにコロナ禍でテレワーク、在宅勤務が続く中、リモート会議や電話報告の合間に、上司が部下に行うちょっとした何気ない雑談が心の癒しになることもあります。

この記事では、「雑談が下手な人は一方的に話し続けてしまう。上手な人は聞き役に徹することができるが、さらに雑談力を磨く方法がある」と言っています。

1.「雑談下手な人」の特徴とは

 雑談とはコミュニケーションのもっとも初期段階のものです。それがうまくできなければ、人間関係の輪は広がっていきません。ただ、雑談には、「無意味な雑談」と「意味がある雑談」があります。

 「意味のある雑談」とは何かを生み出し雑談と言っていいものですが、一方、「無意味な雑談」とは何も生み出さない雑談です。単なる時間つぶしの雑談です。時間つぶしの雑談の特徴は、お互いに相手の話を聞いていないということ、ただ自分が話したことに終始し、何の脈絡も意味もないものです。こんな雑談を続けていても進歩はありませんし、人間関係を広げることもできません。

 「雑談下手な人」というのは、このような無意味な雑談ばかりをしている人、自分の言いたいことだけを何の脈絡もなく話し、相手の言うことは全く聞いていない人です。

2.自分を気に入ってくれるのは会社ではなく人だ。

 コミュニケーションというのは、ビジネスにおいても人生においても最も重要なものです。その意味で、コミュニケーションの初期段階にある雑談力は極めて重要なのです。雑談でコミュニケーションのスタートがうまく切れなければ人間関係を広げることもできませんし、ビジネスにおいてもより良い関係を構築することはできません。

 顧客が商品やサービスを購入するのも、時には、担当者や店員とのコミュニケーションを通じて、その担当者や店員を気に入ったからということもあります。人を動かすのはコミュニケーションなのです。人は嫌いな人の話は聞きたくありませんが、逆に好感を持った人の話は頭に肯定的に入ってきます。好意を持った人が薦める商品やサービスは肯定的にとらえ、嫌いな人の薦める商品やサービスは否定的にとらえます。

3.話し上手な人は「聞き上手」である。

 話すのが苦手という人はいます。どんなに話し上手な人でも、気の利いたことや相手が思わず聞き込むような話はそうそうできるものではありません。雑談が上手な人は「話すことよりも聞くことを意識」しているのです。「話す」が2割、聞くが8割と言ったところです。

 以前書いたように「雑談力は質問力」です。何を話すかではなく、「何を問い、何を聞くか」です。6W1H(What,Who,When,Where,Why,Which,How)の質問を続ければ、自分が無理に話そうとしなくても会話は弾んでいくものです。しかし、質問という名で自分の意見を開陳するような長々とした質問や相手に圧迫感を与えるような直球質問はNGです。

 相手の話を聞き、相手に共感することが大切です。合いの手を打ちながら、又質問を繰り返しながら、「この人は、何を伝えたいのだろう」「この人は何を理解してもらいたいんだろう」と考え、相手の意図や願望を察知できたら、相手も好感を持ってくれてコミュニケーションはスムーズにいくはずです。

4.最初は「興味があるフリ」でもいい。

 「話すことよりも聞くことを意識する」と言っても聞くこともそう簡単ではありません。「うんうん」と相槌を打つのも、質問するのもタイミングを間違えばおかしなことになってしまいます。

 先ずは相手の話に興味を持つことです。興味がないのに他人の話に興味を持つのも難しいですが、そういう場合には「興味があるフリをする」のです。「興味があるフリをする」というか、「この人の話に興味がある」と自分に思い込ませるのです。

5.「気の利いたことが言えない」中級者は

 「気の利いたことを言う」ということも難しいことで、そう容易くできるものではありません。「嬉しい」「ありがとう」という簡単な言葉も気持ちを込めて「わあ、うれしい!」「本当にありがとう」と言えば、相手を嬉しくする言葉になります。あえて気の利いた言葉を探すのではなく、要は感情を込めるということです。話す内容は同じでも、感情のこもった言葉は相手の感情にも響きます。

6.上級者は「初対面」を探しに行く

 気の置けない仲間や見知った人との会話では雑談力は磨けません。そのためには「外」に向かって出ていくことです。見ず知らずの初対面の人との会話は雑談力を磨くには打ってつけです。それによって人間関係の幅を広げることもできます。

 若いうちから雑談力を磨いて、人間関係をどれだけ「外に」向かって広げられるか、その成果が将来を大きく変えることになります。

このように雑談力を磨くというのは容易なことではありません。しかし、雑談力はコミュニケーションスキルの第一歩です。ビジネスにも人生にも必要なスキルなので、頑張って磨いていきましょう。