中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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「おじさん構文」を使う上司のの問題点

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で1418人、そのうち東京337人、神奈川160人、埼玉70人、千葉87人、愛知98人、大阪110人、兵庫44人、京都18人、広島14人、副科35人、沖縄107人、北海道87人などとなっています。政府は、こうした減少傾向から緊急事態宣言を解除するかまん延防止等重点措置に移行させるかを検討中です。更にイベントについては最大1万人までの入場を認める案を軸に検討されています。これはオリンピックの有観客で実施するための布石と思われます。新型コロナの感染対策は死亡者や重傷者を最小限に抑えて国民の命と健康を守ることが本来の目的ですが、政府はオリンピック最優先で感染防止対策が置き去りにされています。こうしたオリンピック最優先の姿勢で、自粛要請をしても、それに素直に従う国民がどれだけいるでしょうか? 協力金も迅速に支給されず、時短や営業自粛も限界に来ています。規制を無視して酒類の提供に踏み切る店舗を攻めることはできません。五輪のためだけに国民の命と健康をリスクに晒し、中途半端な感染対策を行ってきたツケは、五輪強行開催後に必ずやってきます。東京型変異株が生まれ世界に拡散するかもしれません。五輪後に感染が拡大し、死者が出た場合に、菅首相は命をかける覚悟はあるのでしょうか。五輪を開催するというのであれば、開催の意義を丁寧に国民に説明し、万が一感染拡大を引き起こした場合腹を切る覚悟を示すべきです。それがリーダーの覚悟です。

さて、今日は現代ビジネスの「社内チャットで『おじさん構文』を振りまわす上司が、無意識にやっている『4つの問題行動』」という記事を取り上げます。

先日、朝の情報番組「めざましテレビ」で「おじさん構文」が取り上げられました。「おじさん構文」は、もともと「気持ち悪い」「おじさん感が強すぎる」など、おじさん独特の文体を揶揄する意味で使われていました。しかし、最近では若い女性を中心にブームとなり、若者が真似てわざと「おじさん構文」を使うようになってきているというのです。

「おじさん構文」というのは、絵文字や!、!!、?、?? などを多用したり、句読点の打ち方、語尾のカタカナ変換などに特徴のある、中高年の男性が女性に送る文体のことだそうです。

テレワークの機会が増え、チャットツールなど、テキストだけのコミュニケーションが以前よりも増えました。社内だからとフランクな言葉遣いや絵文字を多用したメッセージのやり取りをしていると、部下や後輩に「おじさん構文を使っている」と馬鹿にされるかもしれません。部下とのコミュニケーションの重要性は言うまでもありませんが、プライベートとは違います。仕事上ではそれに見合った文体があります。プライベートならいざ知らず、仕事で「おじさん構文」を多用すると人間関係が良くなるとか信頼関係が生まれるとかはなく、むしろ逆効果です。

この記事でも、「おじさん構文が相手にストレスを与えかねない」と言っています。

「おじさん構文」の特徴は

  • 絵文字が多すぎる
  • 不自然なカタカナを使用
  • 一文が長く、句読点が多くて読みづらい
  • 何に対して話しているのかわかりずらい

などです。こうした「おじさん構文」と言われるメッセージは、相手にストレスを与えます。それは「心理的距離感を勘違いして、相手と温度差がある」からです。テキストコミュニケーションは、対面で話すときよりも相手が読み取れる情報が少ないのです。表情や言葉の強弱・抑揚などから得られる情報がないのです。相手と違う温度感でメッセージを送るということは、伝えたい内容以前に、相手に不快感を与えます。そのような状況で、業務上の指示やアドバイスをしても説得力はありませんし、相手も素直に聞く耳を持ちません。

「おじさん構文」を不快と感じる理由は「相手との距離感が分かっておらず、一方的なコミュニケーションで終始している」からですから、社内やビジネスシーンでそうならないためには、「相手への思いやり」をもって文章を書くことが大切です。

また、対面ではタメ口でも違和感がない場合でも、テキストコミュニケーションの場合には敬語を使う方が無難です。なぜなら、両者の良好な関係性が構築されているとはいいきれず、心理的距離感がお互いに違う可能性もあるからです。冗談で書いた一言が取り返しなつかない事態を生むこともありますし、分かるだろうと相手の読解力に甘えるのも相手にストレスを与え不本意な受け取られ方をされることもあります。

チャットなどのカジュアルなコミュニケーションができるツールでも節度と思いやりを持って、相手に伝わる文章を送ることが大事です。

1.無意識にやっている「4つの問題行動」

  1. 感情を表現した絵文字とカタカナが相手を「ゾワッ」とさせる・・・絵文字は絶対禁止ではなく、多様せず、見やすい文章を送る。語尾のカタカナは、そもそも不自然なので使わない
  2. 「情報が多いから」と、くどくど書いたチャットがストレスになる・・・多くの情報を伝えたいときこそ、分かりやすい簡潔な文章を心掛ける。最後まで読まないと分からない文章ではなく、まずは結論から書く。情報を整理して伝える。最初にタイトルを入れるのも伝わりやすくなる。
  3. 「あれ」「それ」などの指示後はすれ違いや誤解を生む・・・「あれ」「それ」が何を意味するか考えることがストイレスになることもあり、認識が違うまま話が進む可能性もある。何について話しているのかを明確にすることが大切。
  4. チャットツールの機能を使えない、知らない、で流れを止める・・・機能をしっかり把握していない、便利な機能があるのに使っていない、ということがないようにすること。複数のメンバーがいるチャットグループの場合、以前投稿された内容に突然用件を伝えても、誰宛てなのか、何についてなのかが把握できず、誰もリアクションができないということになる。

2.世代間のギャップを甘く見ない

 コミュニケーションのすれ違いは、世代間が離れていればいるほど出てきてしまいますし、簡単には埋められない溝です。スマホとSNS慣れした世代と、顔文字・絵文字が流行ったガラケー世代のコミュニケーションは大きく異なるのです。

 この溝を無理に埋めようとしても、それは不可能です。そのために、相手との距離を縮めようとおじさん構文を多用しても、心理的距離感は縮まるどころかさらに離れてしまいます。必要なことは、相手を思いやる心です。相手を思いやる心がなく、形式だけで親近感を示そうと「おじさん構文」を使っても、若者は引いてしまうだけです。仕事やビジネスシーンで「おじさん構文」を使うなど、もってのほかだと思います。