おはようございます。
昨日の新規感染者は全国で2386人、そのうち東京830人、神奈川308人、埼玉179人、千葉180人、愛知70人、大阪225人、兵庫80人、京都18人、福岡50人、沖縄65人、北海道60人などとなっています。首都圏4都県、大阪・兵庫などリバウンドの傾向が見られます。このところの繁華街等の人出、人々の気の緩みを見れば当然と言えば当然です。西村担当大臣は、自らが発言し物議を醸した、酒の提供要請に応じない飲食店に対する金融機関からの働きかけを行う方針や酒の販売事業者への取引停止要請について撤回しました。自らの無為無策・無知無能を棚に上げ、飲食店を悪者扱いし、最終的には脅しをかけるような手法はまさにやくざ宛らで、撤回は当然です。菅首相は、自ら関与していないような発言をしていますが、菅首相が知らないはずはなく、むしろ菅首相が決めたことでしょう。部下の発言に責任を持つのがリーダーたるもの、それを我知らずと責任を部下に押し付けるのは、リーダーとしての資質の欠け、リーダー失格です。菅首相にリーダーとしての資質がないことは国民もわかっていることで、菅政権の支持率は過去最低となっています。
さて、今日は、ヤフーニュースの「組織の問題解決を、安易に『制度』に頼ってはいけない~個別に真正面から対応するのが嫌なだけ~」という記事を取り上げます。この記事は人事コンサルタントの曾和利光氏が書かれています。
この記事では、組織の問題を制度化によって解決することの危うさが示されています。
制度にしてしまえば、後はそれに従って効率的な組織運営ができると思うのも無理からぬことです。組織で起こる問題や課題を個別に対応するのは大変ですし、場合によっては公平性を維持できるかどうかもわかりません。制度化してしまえば恣意性が排除され、従業員も納得するように思えてきます。従業員の管理も枠になるというわけです。
しかし、この記事は、「制度化はできるだけ引き延ばすのがいい」と言っています。その理由として
- 制度化すると変えにくくなる・・・制度というのは、人の行動を制約するルールで、行動の自由を奪ってしまうようなものです。いったん導入すると簡単に保護にすることはできません。しかし、今は変化が激しい時代です。昨日までやっていた事業が明日も継続できるかどうかは分かりません。「組織は戦略に従う」ので、事業戦略が変われば組織の作り方や従業員に求める行動も変わるのは当然です。しかし、一度つくった制度はそう簡単に変更することはできません。自社の「勝ちパターン」が見えてくるまでは制度と言う固定的なルールを作るのは、待った方がいいのです。
- 制度化すると例外対応がしにくくなる・・・制度と言うのは「最大公約数」的なものでしかすぎず、「例外のないルール」というものはありません。すべてのケースを想定した制度を作ることは不可能です。だからと言って、例外処理をやりすぎるとルールの意味がなくなり示しがつかなくなります。
- 制度がなくても個別対応で解決できることは多い・・・「容易に変えることが難しい」「例外対応がしにくい」といったデメリットがある制度化をしなくても個別対応で処理できることは多いのです。
確かに、個別対応できることは多いのですが、問題や課題によっては、個別対応に当たる担当者の精神的苦痛・ストレスは大変なものになります。制度化すれば、その基準に従って粛々と処理すればいいので精神的苦痛・ストレスは少なくて済みます。しかし、制度化によって、無理やり制度に従わせ枠にはめるのでは本来求めている目的に合致しないということが生まれます。制度ではなく、個別意対応すれば、事案に応じた適切な処理が可能となり、杓子定規な処理に固執することなく、臨機応変な最も目的にかなった処理が可能となるはずです。
ミクロな個別対応で細やかにすれば解決できることを構造やルールを作る(制度化する)と、過剰に負荷がかかり、色々な副作用が出てしまいます。
まずは個別対応から進めていく、そしてそれでダメなら制度化を考えるというのが筋道になります。
いつも言うように、手段と目的をはき違えてはいけません。制度化は目的ではなく手段です。自社の問題や課題解決という目的に適した方法が何かを冠bンが得てみることです。その際、個別対応で解決できるのであれば敢て制度化する必要はありませんし、自社の目的達成に制度化が有用ならば制度化すればいいのです。