おはようございます。
昨日の新規感染者は全国で4225人、そのうち東京1359人、神奈川652人、埼玉401人、千葉334人、愛知69人、大阪379人、兵庫61人、京都53人、福岡52人、沖縄100人、北海道79人などとなっています。休日で検査数が少ないにもかかわらず首都圏の感染者数は増えています。こうした中、昨日東京五輪の開会式が執り行われました。東京の繁華街の人出は減少したものの、五輪避難で東京から逃げ出した人たちで各行楽地の人出は増加しています。五輪期間中は外出自粛・テレワークと言われていますが、国民の中止の声を押し切りオリンピックを強行開催しながら、このようなことを言っても、誰も聞く耳を持ちません。しかし、こうした行楽地への人流増加が地方へのコロナ感染拡大につながらなければいいのですが・・・しっかりと感染対策を行い節度ある行動をとるようにしましょう。
さて、今日は、リチャード・セント・ジョン著「世界の一流だけが知っている 成功するための8つの法則」(新潮社)を紹介します。著者のリチャードは、成功に関する分析を行うアナリストで、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ、セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジなど500人以上の一流の成功者にインタビューを行い、著者がTED(テクノロジー・エンターテイメント・デザイン)カンファレンスで行ったスピーチ「成功者だけが知る、8つの秘密!」がウェブ上に公開されると660万回以上再生されました。このスピーチをもとに書かれたのがこの本です。
リチャードは、500人もの一流の人とのインタビューを通じ、「成功者が共通して行っている習慣があることを知りました。そこから導き出した"成功するための8つの法則“は、どんな分野においても成功の核になるものです」と言っています。
その8つとは何か、各章立てで見ていきます。
第1章 成功者に共通する8つの特徴を身につける出発点 PASSION
情熱は、あなたのスイッチをオンにする。仕事のために早起きも厭わず、夜になってもまだ眠りたくないと思うようになるはずだ。
第2章 汗で溺れた者はいない WORK
一生懸命に働いてかいた汗は成功に向かってあなたを運び、泳がせてくれる川のようなものだ。
第3章 失敗したければ集中しなければいい FOCUS
虫眼鏡で太陽の光を集めたら、燃え出すぐらいのエネルギーを生み出せる。同じ原理をあなたの人生にも生かそう。
第4章 自分を奮い立たせ、内面のバリアを克服せよ PUSH
自分で自分を後押しして、自分の中の境界線を越えよう。限界を越えよう。周囲の予想を超えてしまおう。
第5章 アイデアを生み出す魔法はない IDEA
いくつかのシンプルなこと―問題解決に取り組む、人の話を聞く、観察する、別々のものを結びつける、ひらめきを書き留めておく、真似をする―を実行するのみ。
第6章 自分自身と自分の仕事を改善することが自分を導く光となる IMPROVE
よい仕事をすることに、エネルギーのすべてを注ぎ、継続的な改善を行っていれば、成功や賞、感謝、お金といったものは勝手についてくる。
第7章 成功とは、まさに自分の人生が人の役に立っていると実感することだ SERVE
自分のことは忘れて、仕事をする相手に焦点を合わせよう。相手の立場に立とう。相手の視点に立とう。相手の話に耳を傾けよう。相手のために懸命になろう。
第8章 批判、拒絶、逆行、偏見を乗り越えてやりぬけ PERSIST
短期的にはせっかちに、長期的には辛抱強くなること。それが成功への長い道のりを歩み続けるための戦略だ。
そして、この本の各章ではでは、「成功するための8つの法則」を実行するための91のアドバイスが挙げられています。
1.情熱 自分のやっていることが好きだということ
- 情熱を注げるものなら必ず成功する
- どんな分野でも成功者は自分のやっていることが大好き
- 情熱を注げるものを見つけたら、ダメ人間もデキる人間になる
- 最大の難関は情熱を見出すこと
- 天職にはまる
- 財布に従うな、心に従え
- 好きなことを追求しろ、お金はそのうちついてくる
2.仕事 成功者(一流の人)は懸命に働いているということ
- 成功者は懸命に働いている
- 成功者はワーカホリック(仕事中毒)ではなく、ワーカフローリック(仕事を楽しんでいる)
- 成功者は仕事を楽しんでいる
- それは誰にもできる簡単なことではない
- 成功には長時間の労働も必要
- 花金(TGIF Thank God It`s Friday)なんてくそくらえ、「自分は今働いている」そのことに感謝を(TGIW Thank God I`m Working)
- 努力は才能に勝る
- 成功者は仕事への強い倫理観(価値観)を持っている
- 懸命に働けば、いつかは必ず報われる
3.集中・・・これをやるんだと決めて、一つのことに集中すること
- ひとつのことに集中する
- 最初は広い視野で、そして絞り込んでいく
- なまかじりはダメ!集中しなさい
- ひたすら集中
- 集中するために気が散るものは取っ払え
- 集中するためには、その対象に興味を持つこと
4.奮起・・・自分で自分を後押しすること
- 自分を奮起させる
- 引っ込み思案を克服する
- 引っ込む事案を克服しながら、その利点は持ち続けよう
- 引っ込み思案を克服するには、人前へ自分自身を押し出せばいい
- 自信のなさを克服する
- 自信のなさをすべて取っ払う必要はない。それは成功への後押しとなることもあるから
- 自分を奮起させるために―目標を持とう
- 自分を奮起させるためにー挑戦しよう
- 自分を奮起させるためにー締切を設定しよう
- 自分を奮起させるためにー規律を守ろう
- 自分を奮起させるためにー後押ししてくれる人活用しよう
- 自分を奮起させるためにー競争しよう
- 自分を奮起させるために、苦しみを与える人を持とう、そして自分をサポートしてくれ、助言を与える人を持とう
- 安全地帯を飛び出す
- アイデアが成功への道を照らす
- 誰だって素晴らしいアイデアを思いつくことがある
- アイデアを生み出すためにー問題を抱える
- アイデアを生み出すためにー周囲を観察する
- 耳はアイデアをつかむためのアンテナ
- 質問がアイデアにつながる
- アイデアを借り、それを新しいアイデアに組み立てる
- アイデアを生み出しためにーつながりを持とう
- ミスと失敗が素晴らしいアイデアにつながる
- アイデアは書き留める
- アイデアを生み出す魔法はない シンプルなことを実行するのみ
6.改善・・・常に自分自身と自分がやっていることを改善すること
- 改善を続ける
- 自分のやっていることを得意にする
- どんどん磨きをかける
- 自分のベストを尽くそう
- 練習、練習、とにかく練習
- 何度も何度も繰り返すことが成功につながる
- 自分の強みに集中しよう、弱点なんて忘れてしまおう
- 自分の弱点は人に任せよう
- よい仕事を行うことにエネルギーを注ぎ、継続的な改善を行う
7.人の役に立つ・・・人のために価値あることをする
- 人のために価値のあることをする
- 誰のために働くのか?
- どんな価値を提供するのか?
- 人の役に立つことをすれば、幸せ・満足・感謝・貢献・承認・豊かな人生が得られる
- 人の役に立つことをするーそれがお金持ちになる方法
- お金持ちになるための公式
- 自分のことは忘れて、仕事をする相手に焦点を合わせよう
- 相手の立場に身を置こう
- 相手の視点に立とう
- 相手の話に耳を傾けよう
- 大きなエゴを抱えていると、人の役に立つことはできない
- 相手のために懸命になろう
8.最後までやり抜く・・・粘り強くなる
- 粘り強くなる
- どんなに時間がかかってもやり抜く
- 一夜の成功なんてありえない
- どんなに失敗しても、やり抜く
- 失敗から学ぼう 失敗によって自分を葬ってはダメ
- 大きな成功のためには、大きな失敗をしよう
- ミスにめげずに、やり抜く
- どんなに批判されても、やり抜く
- 率直な批判に注意!
- どんなに拒絶されても、やり抜く
- 拒絶を名誉の印と考えよう
- やり抜くための戦略ー小さなステップを積み重ねる
- やり抜くための戦略ー投げ出し恐怖症
- やり抜くための戦略ーあきらめない
- やり抜くための戦略ー跳ね返す力を持つ
- やり抜くための戦略ー頑固さを貫く
- やり抜くための戦略ーせっかちで辛抱強い
- やり抜くための戦略ー後ろを振り向かない
- やり抜くための戦略ー仕事とプライベートのアンバランスを乗り越える
- やり抜くための戦略ー絶え間ない前進
ここで書かれている成功するための8つの法則や91のアドバイスは、どれをとっても極めてごくありきたりのシンプルなものです。リチャードも言っていますが、「成功の秘訣は、秘訣など何もないと知ること」です。
最も難しいのは、シンプルなことを実践することです。しかし、この本に書かれている、シンプルな法則を実践し成功を収めた人々の言葉を読むとやる気や勇気が湧いてきます。情熱を注げるものを見つけ、それの心を集中させて懸命に働き、常に改善してやり遂げ、人の役に立つことを行う、という成功法則は、シンプルなので、できることから取り組んでいけばいいでしょう。実践する価値はあります。