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仕事の成果を左右する雑談力

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で6277人、そのうち1004人、神奈川485人、埼玉506人、千葉341人、愛知568人、大阪942人、兵庫452人、京都118人、福岡209人、沖縄284人、北海道91人などとなっています。東京や大阪で宿泊療養施設に入所していた感染者の死亡が確認され、埼玉でも自宅療養中の患者が亡くなるなど、全国で56人の方がお亡くなりになっています。全国的に新規感染者数は減少傾向にあるものの、人出は場所により1.5倍から4倍と増えており、「冬よりも前に第6波がくる可能性がある」と指摘する専門家もいます。2回のワクチン接種を終えたことで気が緩み出歩いている人が見受けられますが、ワクチンを接種したからといって感染しないわけではなく、引き続き感染対策を行っていく必要があります。

さて、今日は、マイナビニュースの「仕事の成果を左右する!!「雑談」の力」という記事を取り上げます。

昨日は同じマイナビニュースの「質問力」について取り上げました。その際、「雑談力は質問力」と書きましたし、以前にも「雑談力は質問力」という表題で書いたこともあります。

雑談と言えば、天気や趣味の話をするものと思われがちですが、「何を話そうか」を考えるよりも「何を問い、何を聞くか」に主眼を置いた方が会話はスムーズに流れます。誰でも興味のないつまらない話を延々と聞かされるよりも、自分が主役になって話を聞いてもらう方が気分的にも良いものです。だから雑談力は質問力なのです。

昨日書いたように、質問力を高めるには、5W1Hの質問を繰り返していけばよいのです。自分が無理やり話そうとしなくても自然と会話は弾みます。昨日も言ったように、その際、質問の回答を聞いてそれを掘り下げて更に深堀して聞くことが重要です。

1.雑談力を向上させれば、周囲に差を付けられる

 雑談は難しいものですが、雑談力は仕事に直結します。単なる雑談と侮れないものです。雑談と言われますが、雑に行っていいものではありません。

 この記事では、「雑談とは、微妙な関係性の人と適当に話をしながら何となく仲良くなるという繊細で難しい会話の形式」と言っています。

 企業に勤めるすべてのビジネスパーソンは、社内外で多くの人と関わり合いながら仕事をしています。ビジネスにおいて最も大切なことは、これらの人たちとより良い人間関係・信頼関係を築き上げることです。より良い人間関係の構築こそ仕事の成果を左右するものといってもいいでしょう。このより良い人間関係の構築に雑談が大いなる力を発揮します。

この記事では、雑談力のメリットとして次のものが挙げられています。

  • 人づきあいが楽になり、疲れにくくなる
  • 気楽に話が続けられ、スムーズに仲良くなれる
  • 上司や取引先から気に入られ、信頼される
  • チャンスを生み、成果を上げられる

このように、雑談力の効能は仕事に直結するものばかりです。いまだに「雑談は単なる雑談にしかすぎない」と一般に雑談力は軽視されていますので、雑談力を向上させるだけで周囲に差をつけることができます。

2.褒めて、教わって、お礼を言う「HOO」

 この記事では、「褒めて、教わって、お礼を言う」の頭文字をとった「HOO」という方法が紹介されています。例えば、「今日のネクタイ、とても素敵ですね」と褒め、「いつもどこで買われているのですか」と教わり、「ありがとうございます」とお礼を言う、といった流れです。聞かれたことに腹を立てる人は余程のへそ曲がりでない限りいません。みな聞かれれば喜んで教えてくれます。教えてもらってお礼を言って、これで気分を害する人もいません。

 雑談のポイントは話の内容にあるわけではないのです。どんなことでもいいのです。ちょっとした会話を交わしたという事実が、2人の間にある「心理的距離」を縮めてくれるのです。

3.コロナ禍で遠ざかる「心理的距離」

 コロナ以前では、休憩時間や飲み会などでの雑談によって上司や先輩、同僚、部下らとの心理的距離を縮めるチャンスは色々ありました。ところが、コロナ禍でテレワークが導入され、在宅勤務が主流になると、その日の天気やランチのこと、近況報告といった雑談をする機会がほとんどなくなってしまいました。出社して雑談をする機会が減った分、チームメンバー同士の心理的距離がどんどん遠ざかり、それに比例してチーム力が低下してきています。

 こうした状況を危惧して、パナソニックのようにオンライン会議の前に時間を割いて雑談に充てるという取り組みを行っている企業もあります。また、オンラインでメンバー同士が雑談をかわしながらランチをとるという取り組みをしている企業もあります。

 コロナ禍で「雑談をする機会が減った」と感じている人は多いと思います。紹介したオンライン会議の前の雑談タイムオンライン昼食会などを取り入れて雑談の機会を積極的に増やす取り組みを行うべきだと思います。経営者や上司が雑談の重要性を感じていなければ、全社的にあるいは部署で行うことも難しくなりますが、気が合った者同士、同期などでオンライン飲み会を行うことは出来そうです。

 心理的距離の近さというものが、相手に対する共感を生み、仕事に対するモチベーションやその先にある成果へとつながります。

 雑談の機会をどんどん作り、「5W1H」を駆使しながら雑談力を磨き、心理的距離を縮めて、より良い人間関係を築きましょう。