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有能なリーダーと人気のリーダーの違い

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で2224人、そのうち東京302人、神奈川257人、埼玉155人、千葉157人、愛知183人、大阪268人、兵庫117人、京都47人、福岡75人、沖縄80人、北海道50人などとなっています。検査数の少ない月曜とはいえ、大幅な減少になっています。このままの減少傾向が続くと、今月末で緊急事態宣言解除となりそうですが、新規感染者の増減の検証をしっかりと行って次につなげていかないと、再び感染拡大に転じ第6波襲来となりかねません。冬には感染が広がりやすく、ワクチンを接種したからと言って感染しないわけではありませんから、国民一人ひとりが気を緩めることなく、引き続き感染予防対策をとり続けるしかありません。

総裁選も佳境に入りつつあります。こうした中、コロナ対策に打ち込むと言っていた菅首相が訪米するようです。辞める人間が行く必要はありません。単に最後の実績づくりにしかすぎず、無意味です。野党がコロナ対策のために国会開催を要求しても、国会を開催せず、「憲法無視」を続け、「謝罪しない 責任を取らない」まま退陣をすることになりました。リーダーとはどうあるべきかを考える機会を与えてくれた菅政権だったように思います。

さて、今日は、Forbes JAPANの「有能なリーダーと人気のリーダーの違い 人々が捨てるべき固定概念」という記事を取り上げます。

この記事では、リーダーシップ分野のコンサルタントであるジョン・ラザフォードによるリーダーシップのあり方が示されています。

多くの人はリーダーになるべく努力したり、自分がリーダーになったらどう振る舞うかについて妄想したりしていますが、リーダーシップの実像が理想と一致することはほとんどありません。

1.忙しいことは良くないこと

 周囲から働き者とみられていたとしても、そうした印象は実際の生産性や成果とほとんど関係がないことが多いのです。従業員がデスクに座っているときは仕事をしていると思い込み、その時間を計測することはたやすいことですが、仕事をしているのか仕事以外のことをしているのかを区別するのは難しいことです。特に日本では、出社してデスクにいれば、勤務時間内は仕事をしているとみなされる傾向が高いのです。しかし、多忙なふりをすることが問題なのです。

 ラザフォードは「会社があなたに給料を払うのは、投資に対して見返りがあると信じているからだ。価値は時間ではなく、アウトプットにある。そのためには、上の人々と期待値を合わせなければならない。私たちは、成果を出すため報酬を得ているのだ」と言っています。

2.過去の職務をやめ、リーダーになる

 出世してリーダーとしての責任を負うようになっても、以前と同じ仕事を続けてしまう人は多いです。しかし、リーダーがすべきことは、自分が率いる人々と同じ仕事をすることではなく、人々を率いて仕事をさせることです。

 ラザフォードは「リーダーがすべきなのは、チームにとって最善のことであって、自分や自分のプライド、自尊心にとって最善のことではない。難しいが、それがリーダーの仕事だ。部下から『この人は自分たちにとって正しい判断をしてくれる」という信頼を得られれば、時間と共に尊敬や人気はついてくる」と言っています。その通りです。

3.自分にしかできないことをする

 上に行けば行くほど、リーダーがすべき実務はなくなるはずです。それにもかかわらず、以前と同じように仕事をしているリーダーは多いのです。大切なのは、これまでと同じことをすることではなく、リーダーとして自分にしかできないことをするということです。

ラザフォードが言うように「階級が上がれば上がるほど実際に『する』ことは少なくなり、障壁の除去やリソースの提供、向かう方向やペースが適切であることの確認がより重要になる」のです。

4.人気のリーダーではなく、有能なリーダーになる

 ラザフォードは、「リーダーには、効果的な指導を行うための時間を作り、時には距離を置くことも大切だ」と言います。これによって短期的には部下からネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、長期的には多くのメリットがリーダーとチームにもたらされます。リーダーは人気取りではありません。自らがチームを率い成果を上げる責務が課されています。有能なリーダーは、自己の責務を理解し、時に厳しくメンバーを指導し、時には成長を促すために突き放すことが必要なのです。

 メンバーを甘やかしメンバーに気に入られるように振る舞う人気取りのリーダーは不要です。まずはリーダーとしての責務を自覚し、自らリーダーとして正しい行動を起こせるリーダーでなければなりません。