中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

中小企業経営のための情報発信。中小企業から日本を元気に

職場を壊すダメな上司

f:id:business-doctor-28:20210831080438j:plain

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で1723人、そのうち東京248人、神奈川128人、埼玉97人、千葉76人、愛知138人、大阪281人、兵庫128人、京都51人、福岡128人、沖縄57人、北海道26人などとなっています。明日で緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が全面解除されることが正式に決定されました。時短営業やイベントの人数制限は当面継続するとのことですが、何の宣言もない状況でどのような法的根拠をもって制限を行うのでしょうか。単なるお願いベースでしかありません。一定期間自粛要請を継続するのであれば、全面解除ではなく、緊急事態宣言からまん延防止等重点措置へ移行させて様子を見るべきだったのではないかと思います。全面解除によって気が緩み、再び感染拡大、そして5回目の緊急事態宣言発令とならないことを願います。

さて、今日は、ライフハッカーの「職場を壊すダメな上司に共通する4つの行動」を取り上げます。

リーダーシップは、職場の雰囲気や協調性、部下の士気にも大きな影響を及ぼします。ダメな上司はチームの生産性を低下させ、最悪のケースでは部下のモチベーションを低下させるだけでなく部下を退職させてしまいます。

この記事では、有害な職場環境を作り出す上司の行動がいくつか紹介されています。

1.手柄を独り占めして責任を転嫁する

 人の手柄を平気で横取りしたり自分のミスを平気で人に擦り付けるような上司や同僚はどのような組織・職場でもいます。人の手柄を横取りしたり、自分のミスを平気で人に擦り付けることができる人は、始末が悪いことに、罪の意識や悪いことをしているという感覚が欠如しています。こうした人の心理には、「自分の貢献を過大視したり、自分の責任を過小視する『認知のゆがみ』」があるのです。

 こうした人とは距離を置くことが何よりも大切ですが、職場の上司ではそういうわけにもいきません。日本の社会では争うことは好まれませんが、自分の身を守るために証拠を残すなどして予防策を講じておく必要があります。 また、自分が上司の立場であれば、認知のゆがみに陥らないように極力注意する必要があります。

 チームの成功は上司である自分だけの手柄ではなく、すべてのメンバーによる成果です。手柄をすべての人で分かち合うことが次の成功へつながります。万が一、手柄を独り占めするようなことがあれば、チームメンバーのモチベーションは低下し、次の成功は覚束なくなることを自覚することです。

 また、逆に事が上手くいかなかった場合には、リーダーがすべて責任を負うことも重要です。たとえチームメンバーの誰かがミスをしても、それは監督者であるリーダーの責任です。全員の準備を確実に整え、プロジェクトの状況を確認し、不手際が起こった時にそれに適切に対処するのがリーダーの役目なのですから当然です。

 リーダーがチームの盾としてチームメンバーを守れば、メンバーはリーダーのため、チームのために真剣に働くようになります。

2.何が起こるか予測しにくい環境にしてチームを不安にする

 今は、何が正解かわからない予測できない時代、VUCAの時代と言われます。だからと言って、上司が、チームや組織をさらに何が起こるかわからない予測できない環境にしてはチームメンバーの不安は募るばかりです。

 この記事では「不安とは、避けたい災難が起きる可能性があることを反映した感情」と言っています。不安を抱えたチームは仕事を完全に避けたり、取るに足らない小さな作業に集中して不安から目をそらそうとします。それでは不安の解決にはなりません。

 最も不安を生み出す環境は、不確実性の高い環境です。次に何が起きるのか分からないと、何か悪いことが起きるのではないかと警戒しなければならなくなるからです。

 優れた上司は、チームが状況を予測しやすい環境を作ります。そのために、できるだけ多くの情報を提供し、上司自身が次に何が起きるかわからないときには、正確にそのことを伝えます。

 今はVUCAの時代だからこそ、リーダーはチームメンバーが不安に陥らないように、できるだけ多くの情報を与え、リーダー自身が率先して事に当たり、責任は自分が引き受けることで、メンバ-の不安を解消すべきなのです。

3.不信の種をまく

 悪い上司は、チーム全員が一つの目標に向けて協力するのではなく、お互いに競争しているように感じる構造を作ることで、不信感に満ちた環境を作ってしまいます。また、メンバーの一部を贔屓することで、職場環境に不信感を募らせ、結果的に部下は上司の気を引くことに終始するようになります。

 チームが成功するためには、チームメンバーが一丸となって事にあたることが大切です。そのためには、チームが一つの目標に向かい協力することが大切で、協力には信頼が不可欠です。

4.アメよりムチを使う

 これまで何度も書いていますが、部下の育成方法は「認めて、任せて、褒める」です。怒りや罰は、その場では効果を発揮しますが、長い目で見れば悪影響を及ぼします。怒りや罰は、部下が職場で働くモチベーションを低下させてしまいます。

 優れた上司は、むしろチームメンバーが良い仕事をすると、それに報いる方法位を考え、褒めることによってモチベーションを高めパフォーマンスを向上させます。

 部下がミスをしても叱るのではなく、そのミスを成功への糧として、ミスから学ぶ姿勢や機会を教えることです。

 叱ることや罰は、ミスに対してではなく、怠慢に与えられるべきものです。同じミスを繰り返し全く学びがないことや、ミスに気づいてもそれを隠そうとすることや、意図的に妨害するような場合には叱り罰を与えなければなりません。

 また、叱った時にフォローすることを忘れてはいけません。

 上手くアメとムチを使い分けることが重要です。