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1秒で心をつかめ!ビジネス・交渉テクニック

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で972人、そのうち東京143男、神奈川102人、埼玉68人、千葉43人、愛知61人、大阪165人、兵庫87人、京都27人、福岡15人、沖縄16人、北海道14人などとなっています。

昨夜午後10時41分頃、千葉県北西部を震源とする震度5強地震がありました。津波の心配はなかったようですが、水道橋の破裂、冠水、停電、電車の運行停止など多くの被害が出ています。舎人ライナーが脱輪し数名のけが人が出ていますが、大惨事にならなくて不幸中の幸いです。まだ1週間ほどは余震の心配もあるので、関東方面の人は気を付けてください。先日の青森岩手の震度5強地震をはじめ、このところ各地で地震が起きています。いつどこで地震が起きてもおかしくありません。普段から防災意識を持ち、しっかりと対策を立てておくことです。私も阪神淡路大震災東日本大震災(東京出張中)を経験しましたが、時が経つにつれ防災意識が薄らいできています。今一度、気を引き締めて防災対策に取り組んでいこうと思います。

さて、今日は、ライフハッカーの「『1秒で心をつかむ』アナウンサー直伝のビジネス・交渉テクニック」という記事を取り上げます。この記事は、魚住りえ著「1秒で心をつかめ。一瞬で人を動かし、100%好かれる声、表情、話し方」(SBクリエイティブ)をベースに書かれています。

ビジネススキルで重要なものはコミュニケーション能力であると言われます。いつも言うように、ビジネスは人と人との人間関係・信頼関係で成り立っています。それは、上司や部下、同僚といった社内の人間関係だけでなく、取引先、顧客、株主といったステークホルダーという社外の人たちとの関係においても同じです。

この本(この記事)は、「特別な1秒」に焦点を当てて、周囲の人に好印象を残す方法が語られています。

出会いがしらの1秒、会話の最中の1秒など、ほんのわずかな時間が相手に与える印象、また相手から受ける印象を大きく変えてしまいます。この一瞬の印象で、「人と人とのつながりの結び目が強くなるのか、解けてしまうのか」が決まるのです。

これは、ビジネスにおいても言えることです。上司と部下とのより良い人間関係構築につながるか、取引先との商談に成功するかも「会話での一瞬の印象」で決まると言っても過言ではありません。上司と部下など社内の人間関係の構築ならば、次の機会もあり得ますが、商談はその時一回限りです。一瞬の印象を残せなければ次はありません。

この記事では、この本の第2章「ビジネス・交渉の1秒 信頼させる」の中から、3つのポイントをピックアップして紹介しています。

1.商談の始まりは「いまここ」の1秒に集中する

 ビジネスにおけるコミュニケーション、特に取引先などの社外の人とのコミュニケーションにおいて最も重要なことは、会話の始まりの「いまここ」の1秒に集中することです。

  • 目の前にいるお客さんは何を求めて、ここに来ているのか
  • 商談相手は、何がしたくて、何がしたくなくて、ここにいるのか
  • ミスをした部下(後輩)は、どういう気持ちで報告にやってきたのか
  • 不機嫌そうな上司にどう接すれば、こちらの提案に乗ってくれるのか

 このように、会話が始まる直前の1秒だけ、相手の立場から「いまここ」を眺めてみることが大切だということです。こうした直前の1秒によって、「私が」「こちらが」「当社が」といった自分がしたいことを優先した会話の話し方が減り、「どうされましたか?」「お困りのことはありますか?」など、相手を気遣うことができるようになるのです。

 ここでも、「大切なのは、自分が話すよりも、相手の話を聞く意識を持つこと」と言っています。これまでも書いているように、コミュニケーションにおいて重要なのは相手を知ること、相手の情報を引き出すことです。本当に相手を理解することができてこそ、より良い人間関係、信頼関係が構築されます。

 ビジネスにおけるコミュニケーションは、雑談であっても単なる世間話ではありません。相手の話を聞くこと、そのために質問することです。コミュニケーションスキルで重要なのは「聞く力」「質問力」です。

 自分が話したいことに集中するのではなく、「今ここ」の1秒に集中して相手の話をよく聞く意識を持つことが大切なのです。

2.一瞬で心をつかむ「お会いできてうれしいです」

 人は誰でも「自分を認めてもらいたい」という承認欲求を持っています。相手とより良い関係を築くには、相手の承認欲求を満たすことが早道です。

 この本(この記事)では、承認欲求を満たすためには「相手の話を聞いて、共感すること」、これしかないと言っています。

  • 相手の話を聞き、受け止め、素直に疑問に思ったことを質問する
  • 相手の話に「それは違う」と思ってもすぐに遮ったり否定せず、まずは最後まで聞いて「そういう考えもありますね」と受け止め、感じたことを質問の形で投げ返る(批判したり自分の考えを押し付けるのはダメ)

 この流れを忘れなければ、ビジネスで上手くコミュニケーションをとれるのも事実ですが、こちらが「聞く」という意識を持っていても相手がスムーズに話を始めてくれないことがあるのも事実です。口下手な人やシャイな人もいますし、たまたま機嫌が悪いということもあります。

 それでも、つながりを作りたいと思うのであれば、最初が肝心だと言っています。そのためには、「最初に相手の心をノックアウトする一言が欠かせない」というのです。

 その言葉が「今日はお会いできてうれしいです」「ご一緒できる機会を楽しみにしていました」です。まずは、「こちらが話をしたい」という気持ちを素直に伝えることです。これにより初対面の緊張がほぐれ、その後のコミュニケーションが深く豊かになり、お互いの好印象につながるのです。

3.「でも」「いや」「逆に」、残念な最初の1秒に注意

 「この間、課長が提案していたプラン、可能性ありそうですね」「いや、どうかな。悪くはないとは思うけど」というように、賛成しているのに「でも」を付け加えたり、同じ意見なのに「いや」と返したり、脈絡なく「逆に」と目新しさを出したりすると、言われた相手は少なからず抵抗を感じるものです。こうした無意識に出てくる否定語は積み重なるとじわじわと印象を悪くしていきます。

 こうした否定語を言うのが口癖になっている人もいます。まずは、自分がこうした否定語を使っていないかをチェックすることです。そのうえで使っているのであれば、「でも」「いや」「逆に」という言葉を「そうですね」という言葉に言い換えるトレーニングをすることです。どうしても「でも」「いや」「逆に」とい言いたいのであれば、「そうですね。でも」というように、「そうですね」の後に続ければいいのです。まずは「そうですね」「そういう考えもありますね」と相手を受け入れてから次へと流していけばいいのです。いったん相手の話を肯定的に受け止めることで、印象は大きく変わります。

この本(この記事)では、最初の1秒での最初の印象が重要視されていますが、最後の印象も極めて大切です。人は最後の印象が一番意識に残ります。最後は笑顔でユーモアを交えて終われれば、楽しい時を過ごしたという余韻が残ります。これがその後の相手とのより良い関係を築いてくれるはずです。

最初の1秒だけでなく、最後の1秒も大切にしましょう。