おはようございます。
昨日の新規感染者は全国で369人、そのうち49人、神奈川49人、埼玉21人、千葉25人、愛知15人、大阪49人、表歩11人、京都8人、福岡17人、沖縄7人、北海道16人などとなっています。もともと少ない月曜日とはいえ、大幅に減少しており、400人を下回るのは昨年10月19日以来約1年ぶりです。昨年10月19日以降は一進一退の状況が続き、再び11月6日1000台の大台に乗り、その後感染者は増加し続け11月19日には2000人を超えています。確かにワクチン接種が進み、その時とは状況が違いますが、ウイルスも変異を続け感染力が高まっていますし、更なる変異を遂げる可能性もあります。このところの街中・繁華街の人出や人々の状況を見ると気が緩んでいるように見えます。まだ気を緩めるのは時期尚早と思います。気を緩めることなく、これまでと同じように当たり前の対策(マスク・手洗い・三密を避ける)をしっかりと行いましょう。
岸田首相の所信演説に対する各党の代表質問が続いていますが、岸田首相は、甘利幹事長の「カネと政治」の問題、森友問題・公文書改ざんの再調査などに対し、従来の主張を繰り返し、具体的な対応を取るつもりはないようです。「聞く力」が自分の長所と言い、「国民の声に真摯に耳を傾ける」と言っていたこととは裏腹です。
昨日も書きましたが、「聞く」というのは「相手のことを思い、親身になって聞き、受け止め、共感すること」です。ところが、岸田首相の「聞く力」とは、安倍・麻生・甘利の3Aに忖度し、彼らの言うことを「聞く=従う」力で、それが優れているということです。国民の話を親身に「聞く力」ではないのです。
さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「『問い』の技術を磨けば、上手くいかない仕事も劇的に改善する」という記事を取り上げます。この記事は、マッキンゼー出身のコンサルタント大嶋祥誉氏の「マッキンゼーで叩き込まれた『問い』の力」からの抜粋で、問題解決法「『問い』思考」について紹介されています。
これまでにも何度も書いていますが、コミュニケーションで重要なのは「聞く力」と「質問力」です。コミュニケーションは人と人とのより良い関係、信頼関係構築の基本であり、相手の情報を得ることで、互いに共感することが大切です。相手の情報を得るには質問する、つまり「問う」ことで、更に得られた情報を深めるために更に「問う」のです。
「問い」ができる人とできない人とでは仕事においても大きな差が出ます。
この記事では、著者がマッキンゼー入社直後に自動車メーカーの市場調査を頼まれた時の事例が紹介されていますが、割愛します。
1.問題解決の基本プロセス
ここで重要なのは、私たちは、つい目の前の分かりやすい事象を捉まえて、そこを何とかしようと考えますが、そもそも「問題解決」とは何をすることかを理解できていなけいのです。まずは、問題解決の基本プロセス、原理原則を理解しなければなりません。
以前にも書きましたが、事実は原因と現象で成り立っています。目に見えているのは現象です。問題が発生した時に、現象にばかり目をとらわれていたのでは問題は解決できません。その現象を引き起こしている原因を炙り出し、対策を講じることで、問題は解決するのです。
この原因というのは、目の前に現れないもの、目に見えないものです。この目に見えない原因を細部に至るまで調べ尽くして目に見えるようにすることで、どこに問題があるのか、どうすればその問題を解決することができるか、が明らかになります。
そのために必要なことは「問い」続けることです。問い続けることで、見えない原因を炙り出し、見えるようにするのです。
この記事では、「『どうなることがいいことなのか』という筋のいい『問い』をすることで、突破口が開き、そこから他の人とは違った仕事が生まれる」と言っています。
何が筋のいい「問い」かは事案によって違ってきますが、「なぜ?なぜ?なぜ?」とひたすら問い続けることです。その積み重ねができるかできないかで仕事の成果も成長も変わってきます。
一般的に5W1Hは「WHO?WHAT?WHEN?WHERE?WHY?HOW?」ですが、トヨタ式5W1Hは「WHY?WHY?WHY?WHY?WHY?HOW?」です。ひたすら「WHY?なぜ?」を問い続けるのです。この「なぜ?」を集めることで、解決方法「HOW?」が見つかるのです。
トヨタでは、「『なぜ?』を5回繰り返せば真因が分かる」と言われています。しつこく「なぜ?」を問い詰めることによって、表面的な原因ではなく、真の原因(真因)がわかるのです。時間はかかります。しかし、あえて時間をかけてでも「なぜ?」を問い続けカイゼンを行う方が、二度と同じ間違いを繰り返さず、仕事の質も製品の質も向上するのです。
2.「問い」の効果
この記事では、「問い」を心がけることで何が変わるのか、「問い」の力(効果)を6つ挙げています。
- ばらばらの情報をひとまとめにする⇒情報が整理でき、仕事で悩むことが減る
- 物事の核心がつかめ、時短につながる⇒仕事の無駄がなくなる
- 異なる物事をつなげて発想を広げる⇒アイデアが出やすくなる
- 状況を変える⇒硬直した状況、行き詰った思考に突破口が開かれる
- 人間関係が上手くいく⇒「説得」ではなく「質問」型で伝えると、相手は自ら動いてくれる
- 自分を変える⇒本当に自分が大切にしたいこと、やりたいことが腹に堕ちるので、すぐに動けるようになる
「問い」は自分の思考や行動をクリアにして、夢をかなえる原動力になったり、問題の解決策を引き出したり、新しいアイデアを生み出しイノベーションに貢献したり、人生においてもビジネスにおいてもその質を劇的に上げてくれます。また、いい問いは、良い雰囲気を作り、良いコミュニケーションを生み出し、人を勇気づけます。その結果、より良い人間関係や信頼関係を構築するのです。