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即断即決、即実行!

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で345人です。緊急事態宣言解除から2週間以上が経ちましたが、新規感染者は減少しています。しかし、夜間の人出は増えており、多くの地域で25日から時短営業や酒類提供自粛が解除されます。今後、感染者数の減少速度が鈍化・下げ止まり、再び感染拡大することが懸念されます。英国ガーディアン紙は、「瀬戸際からの復活:日本が新型コロナの驚くべき成功例になった理由」という記事を載せました。日本における急減の理由として、①ワクチン接種の浸透と②マスク着用への抵抗感の少なさを挙げています。これまで通りの感染防止策(マスク・手洗い・三密回避等)が功を奏するということです。一方で、「デルタ株は、ある感染者が感染し二次感染者にうつすまでの時間(世代時間)が短いという特性があり、集団的に広まり、急速に波が引く」というデルタ株の特性を指摘する専門家もいるようです。いずれにせよ、感染拡大が懸念される冬場が近づき、年末年始の忘年会・新年会など酒席が増え、再発要因は後を絶ちません。その前に、今週末ハロウィンがやってきます。騒ぎたい気持ちもわからなくはありませんが、節度を持って行動しましょう。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「本当に優秀な人が大事にしている『特別な習慣』とは?」という記事を取り上げます。

いまは、企業や社会を取り巻く環境が大きく変化し、何が正解か先行きが見通せないVUCAの時代と言われています。こうした時代だからこそ、今まで以上に素早い決断と行動が求められます。「何が正解かわからないので、何から手を付けていいかわからない」「失敗したらどうしよう」と悩み手をこまねくのもわかります。しかし、行動するしかありません。行動を起こさない限り、何も始まらないのです。

この記事は、誰でも「即断即決、即実行」できるようになる効果的なコツをまとめた赤羽雄二著「ゼロ秒思考[行動編]」をベースに書かれています。

1.「即断即決、則実行」できない理由

 この記事では、「即断即決、即実行」を「意思決定をぐずぐず先延ばしせず、その場で決めて、即座に行動に移すこと」と定義しています。

 多くの人は、この「即断即決、即実行」ができないのです。その理由には

  • どうしていいかわからない
  • 本当はわかっているが直視したくない

の2つがあります。

 「どうしていいかわからない」というのは、何が大事か、何を見てどう決めていいのかもわからないので方向性を決められないということです。しかし、分からなければ人に聞いて議論をすれば、ある程度方向性はつかめるはずです。この記事では、多くの場合、わかるのが怖いからわかろうとする努力に踏み切れないだけではないか、と言っています。

 「本当はわかっているのに直視したくない」というのは、「何もしない方が楽だから目をつぶっている」ということです。直視したくないからと言って、目をそらせ何もしなければ、ずるずると遅れ、後は後悔だけが残ります。

 どちらの場合も、何もしなければ、事態はさらに悪化するだけです。

2.ためらいや迷いは時間の無駄

 「どうしていいかわからない」は「即断即決」に、「本当は分かっているが直視したくない」は「即実行」に関わります。

 この記事では、「本当の武器を持って戦う戦場では、いくつ命があっても足りない」と言っています。ビジネスの舞台も戦場です。確かにリアルの戦場とは違い、その場で即命が取られることはあまりありませんが、徐々にダメージが積み重なり、気が付いたときには手遅れという状況になってしまいます。

 検討して時間がかかることと、いつまでも決定を引き延ばすことは、全く違います。ためらい、迷い、躊躇、逡巡はほとんど価値はなく、時間の無駄です。

 即断即決、即実行によって検討を深め、スピードを落とさずに前進していくことこそが大事です。

3.優秀な人は「即断即決、即実行」が習慣になっている

 優れたリーダーは、「即断即決、即実行」に長けています。ほとんど躊躇することはありません。明確なビジョンを持ち、全体を常に見渡し、状況が変わっても「即断即決、即実行」ができます。そして、間違っていることに気づけば、即軌道修正できるのです。

4.先手を打つことで好循環が生まれる

 例えばある案件が持ち込まれたとします。何か月もかけて検討していたのでは、いい案件は他の会社に横取りされてしまいます。時間の猶予があればいいのですが、経営というものは時間の余裕はありません。トップは早く決断しなければならないことがほとんどです。

 即断即決、即実行した会社や経営者には、多くの場合、先手を打ったことによる好循環が生まれます。早く動いたことで早く良い情報が集まり、その結果良い判断ができ、強力なパートナーを得て、好条件で事業を進めることができます。事業展開も加速します。良いサイクルができれば、後はそれが自然と回っていくのです。

5.「即断即決」と「猪突猛進」は別物

 「即断即決」と「猪突猛進」は違います。「猪突猛進」は「周囲の人や状況のことを考えずに、1つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと」で、前しか見ないし、落とし穴にも気付かないといった状態です。全体観も柔軟性もありません。

 今どのような状況にあるのか、全体像はどうなっているのか、どういう選択肢があるのか、その選択肢のメリット・デメリットを比較するとどうなるのか、こうしたことを全部把握したうえで最も良いものを即時に選択するのが、「即断即決」です。

 もちろん、前へ進むと決めたら、迷わずに全力で目の前の壁を乗り越えることに集中すべきです。しかし、全力で走りながらも周囲に注意を払い続けることが必要です。がむしゃらに前へ突き進む「猪突猛進」とは違います。