中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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ピッパの法則

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で115人、29県で新規感染者ゼロとなっています。オミクロン株は44の国と地域に拡大し、多くの国で市中感染が見つかっています。一方で新たな変異株の特徴も少しずつ明らかになってきています。①感染力がデルタ株よりも強くなった恐れ ②感染しても軽症・無症状で済む傾向も ③スパイクたんぱく質30か所以上に変異 ④ブレークスルー感染の報告相次ぐ といったところです。軽症で済むというのは良いことですが、「重症化が低かったとしてもそれを上回って多くの人に拡大すれば、重傷者と死者は増加する」という懸念は残されます。これまで通りの感染対策を行いながら様子を見るしかありません。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「仕事の生産性が3倍アップする!『ピッパの法則』-利益率29%経営の秘密」という記事を取り上げます。

「利益率29%経営」というのは、圧倒的な商品開発でヒットを連発している「北の達人」です。この記事は、北の達人社長の木下勝寿氏の著書「売り上げ最小化、利益最大化の法則ー利益率29%経営の秘密」からの抜粋です。

売上最大化 利益最大化」がかつての常識ですが、これからは「売上最小化、利益最大化」が常識になるかもしれないと言っています。売上最大化を目指せるのは大企業であり、中小企業では大企業に太刀打ちできません。中小企業が大企業に勝つには、売上最小化の中で最大の利益を上げるしかありません。

1.利益は何のためにあるのか

 高い利益率は社長1人で成し遂げられるものではありません。社員が利益について正しく理解し、行動してくれているからです。

 北の達人では、研修において「利益は何のためにあるのか」と言う点を徹底的にたたき込まれます。そうすると、日々の業務を利益を念頭に置きながら取り組むようになります。5段階利益管理を行いながら、利益につながらない仕事は潔く辞め日々改善していくのです。そうすることで、利益につながる仕事だけが残っていくのです。

 売上重視ではないのです。売り上げを考えている社員には「それは利益に追儺がるのか」と問いかけるのです。投資をするにも「それはいくらになって戻ってくるのか」を考えるのです。

コスト削減で重視するのは時間です。時間を無駄に使うのは人件費を無駄に使っているのと同じです。企業経営において時間とお金は密接に関係しています。常にお時間をお金に換えて話をすることで、時間な無駄な消費はなくなります。

2.『ピッパの法則』は誰でもできる

 木下社長が、サラリーマン時代に中小企業の社長に会って話をする際「すごい人はいないなあ」と思っていたというのです。ただ、「この社長たちはみんな成功しているのに、自分は一介のサラリーマンだ。その違いは何か」と考えたのです。

 社長に「こんなことやったら面白いですよ」と話を持ち掛けると、ほとんどすべての社長は、次に会ったときには実行しているのです。そして「これは良かったけど、これはダメだった」と話すのです。口策ばかりで実践していない人が多い中、成功している社長は忙しいのにすぐに実践しているのです。

「中小企業の生産性を高めるために」の中でも書きましたが、中小企業に足りないものは「実行力」です。成功している会社の社長にはこの「実行力」があります。経営は人と人との信頼関係で成り立ちます。チュウしょぷ企業の社長の場合、ワンマンが多いのですが、社員との間に溝ができていればうまくいきません。大企業と異なり本来垣根が低い中小企業で溝があるのはもったいないことです。垣根を取っ払い溝を埋めて、社長と社員が一段となって目標に向かって邁進していくことが重要です。そのために社長自らが範を示して率先して行動する、これが実行力です。

 成功している社長は「ピッと思ったらパッとやる。面白いと感じたら、すぐにやる。ピッと思ったらパッとやる癖をつけていくとキャパシティが増える」のです。

 やるべきことが起きた時、「できることは今すぐやる」「できないことは、いつやるかをすぐに決める」を習慣にすることです。たったこれだけです。