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休日の本棚 史上最強の人生戦略マニュアル

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で554人、東京84人、神奈川21人、愛知22人、大阪57人、広島58人、山口20人、沖縄51人等となっています。明らかに首都圏や関西圏だけでなく地方で感染者が急増し、感染者ゼロは12県だけになっています。年末年始の人出を見ると、更に増えていくように思います。気を緩めることなく、これまで通りの感染防止策を徹底していきましょう。

さて、今日は本の紹介です。フィリップ・マグロー著「史上最強の人生戦略マニュアル」(きこ書房という本を紹介します。著者のマグローは、戦略的な人生設計を研究してきたアメリカのコンサルタントです。

自分の弱さを知り、その弱さを克服することで、人生を主体的に生きる具体的な考え方や人生を好転させるための方法を湿してくれている自己啓発本です。しかし、ここで語られていることは人生だけでなく、ビジネスにもそのまま当てはまります。

第1章.問題がひとりでに解決することはない。

 「あなたにとって問題があるなら、もちろんその問題を気にかけるべきだ。それだけでなく、自分の身に降りかかったことが正当か不当か、くよくよ考えるような状態に、はまり込まないように気をつけないといけない。不当なことで、それはそれとして、対処しなければいけないことに変わりはない」

 マグローが言うとおり、物事がひとりでに解決するということはありません。それは人生においてもビジネスにおいても然りです。自分でもんだいの本質を把握し、自ら解決策を考えない限り、絶対に解決することはありません。その問題がいかに理不尽なモノであっても、すべてw自分がフ引き受け、自分の責任で解決するしかないのです。

 だからといって悩む必要はありません。この本が、あらゆる問題に取り組むに当たって必要となる戦略の立て方を教えてくれています。

第2章 本当に生きるということ

 何かが上手くいっていないということは、そのやり方が間違っているということです。今までこういう風にやってきたからという先入観を捨てて、真摯に自分と向き合うことです。

 この章では、人の行動特性について、次の10が挙げられています。

  1. すべての人が一番恐れるのは「拒絶される」ことである
  2. すべての人が一番必要としているのは「受け入れられる」ことである
  3. 人を動かすには、相手の自尊心を傷つけない、若しくは、くすぐるようなやり方をとらなければならない
  4. 人は皆例外なしに、どんな状況にさしかかっても、「自分はどうなるのだろう?」という不安を、少なくともある程度抱く
  5. 人は皆例外なしに、自分にとって個人的に大事なことを話したがる
  6. 人は、自分が理解できることだけに耳を傾け、自分の中に取り入れる
  7. 人は、自分に好意を持っている人を好み、信じて頼る
  8. 人はしばしば、はっきりとした理由もなく行動する
  9. 上流階級の人の中にも、料簡の狭いつまらない人間がいる
  10. すべての人には例外なく、「外面」がある。あなたは、その化面の向こうにあるものを見なくてはならない

 他人だけでなく、自分にもこうした特性があることを知り、これらの特性を浅江ながら、人生を切り開いていかないといけないということです。

第3章 自分の選択と態度に焦点を当てる

 「仕事が気に入らないなら、それはあなたの責任だ。関係が行く詰まったら、それもあなたの責任だ。太りすぎているのも、威勢を信じられないのも、幸せ出ないのも、すべてあなたの責任だ・・・もし責任を認めなければ、自分が抱えている、それこそあらゆる問題に対して間違った診断を下してしまうだろう。間違った診断を下せば、処置を誤る。処置を誤れば状況は改善しない」

 「責任があるということは、良い面と悪い面があると思う。悪い面は、あなたの重荷になることだ。良い面は、あなたは選ぶことができるということだ」

「あなたは、過去の誤った洗濯を振り返り、自分が妥協してよどんだ生活を送っていることを認識し、夢がむしばまれ、腐っていくのをじっと見つめている。数週間。数ヶ月、数年が過ぎ、こう問いかける声に悩まされる」

 自分の行動や過去の選択が現在の状況を作っていることを認め、何処が間違っていたのか、どうすべきだったのかを振り返り考える、そして、新たに選択して行動を起こすことが重要だということです。自らの責任を認め間違ったことは自らの意思で軌道修正して変えていくということです。これはビジネスにおいてもその通りです。

第4章 「見返り」が行動を支配している

 「本当はしたくないことに膨大な時間を費やす。毎晩「ゴロゴロ」して、テレビを見たりせず、運動や読書をしたり、妻や子供と一緒に過ごしたりしたい。でも、テレビに張り付いている。そのうえ、こうしたことを何度も繰り返す」

 「あるレベルではそれでうまくいっていると感じているからだ。『うまくいっている』というのは、望ましくない行為に見えても、その行為から何らかの見返りを得ているということだ」

 見返りというのは、今まで通りの安心感であることもあります。変化というのは不安にさせるのです。だからちょっとした安心感を得たいがために行動を変えることができないのです。この見返りが何なのかを特定して、それを断ち切らない限り、行動を変えることはできません。いかに自分自身が不合理だと感じていても、見返りを得ている限り変化を起こすことはできないのです。

第5章 問題は、あなたが認めるまで悪化していく

 「時が経つにつれて良い方向に向かう、ということはない。自分が認めていないことは変えられない。そして、あなたが認めていないことは、あなたがそれを認めるまで悪化していくだろう」

 どんな問題を抱えていても、自分でその問題を否認している内は対処のしようがありません。対処せずに放置している限り、事態は好転することなく悪化します。時間が経てば経つほど、解決困難になるのです。

 まずは、自分で「問題を抱えている」と認識することです。勇気を持って章m、円から問題を認識したときだけ、問題は解決に進むのです。

第6章 違うことを「する」

 「違うことを『する』要になるまで、人生は何も変わらないだろう。あなたが、多分、自分に問いかけなければならない質問は、『今しないなら、いつするのか?』という質問だろう・・・引き金を引け。知識を得るだけで終わらず、これまでと違う何かをするのだ」

 本を読んだだけでは何の役にも立ちません。単に知識を詰め込んでも変わることはできないのです。変わるためには行動あるのみです。どれだけ知識があっても、どれだけ判断力があっても、どれだけ理解していても、行動しないのなら何の価値もありません。「今しないのなら、いつやるのか」と問いかけて、今行動を起こすべきなのです。

第7章 過去の出来事を言い訳にしない

 「人生に何が起きようと、その出来事をどう解釈するかは自分自身である、という現実を受け入れることに他ならない。状況が持つ意味や価値は、実際には、あなたがその状況に持たせた意味や価値でしかないのだ」

 人生に何が起きようとも、自分の過去の出来事について意味づけしているのは自分自身でしかないのです。ネガティブな評価を与えているのも自分自身です。

 ということは、自分自身の意味づけや価値によって人生の意味づけも変えることができるということです。

第8章 今すぐ人生計画を立てる

 「人生を変えるには、自分を変える必要がある。人生を本当に管理すると言うことは、流れに身を任せて生きるのを辞め、計画的に生きることだ・・・あなたが管理している人生は、あなた自身のものだ。あなたが管理している人生の感情面、社会面、精神面、身体面、これらはすべてあなた自身のものだ。目的を持って管理しよう。知識を持って管理しよう。どんな選択をするかで、あなたの心の状態が決まる。目的と知識をもって選択すれば、あなたは望むものを手に入れられるだろう」

 自分自身を管理者として扱い、主体的に、自分を律してよりよい方向へを変えていかなければならないのです。自らが責任を負い、自ら認識して変えていかなければならない以上、自分自身が管理オ社とならなければならないのは当然です。時分の人生は誰のものでもありません。自分自身のものなのです。

第9章 見返りを断つ

 「あなたにできる最悪のことは、変化を起こすと息巻いたあげく、結局元の慣れ親しんだ破滅的なパターンに戻ることだ」

 ここで言っている見返りを断つというのは、自分に対してではなく相手に対してです。あなたが不当な扱いを受けているのであれば、その不当さは相手にとって利益になっているから、それを断ち切り改善しなければなりません。

第10章 憎しみはあなたの心を変えてしまう

 「誰かに傷つけられるより悪いことが一つある。それは、傷つけられたあとも、その痛みを引きずることだ」

 怒りや憎しみは人を支配します。それにとらわれている限り変わることはできません。怒りや憎しみを引きずらず、前向きに進んでいくことです。そうはいっても負の感情はコントロールするのが難しく、意図的に、怒りや憎しみを費くじらないように心がけるしかありません。

第11章 あなたのゴールラインはどこか?

 「自分が求めるものをよく知っておかなければならないと私は言っているが、これは、いろんな条件をつけて、様々な角度から自分の求めるものを説明できなければならないということだ。

  1. 何が望みか?
  2. そのために何をしなければならないのか?
  3. 望みが叶ったら、どんな気分になるか?
  4. ということは、本当の望みとは何か?
  5. そのためには何をしなければならないか?
  6. 望みが叶ったなどんな気分になるか?
  7. ということは、本当の望みは何か?」

自分が本当に望んでいるものは何かを掘り下げて考えなければなりません。表面的なものではなく本質的なものを問い続けるのです。

この本では、第12章に「ガイド付き人生の旅」があり、ガイドに従って、自分を掘り下げることで、行動を起こせるようになる工夫がなされています。

また、第13章では、「目標設定の7つのステップ」が挙げられていますので参考になります。

  1. 具体的な出来事や行動の形で自分の目標を表現する
  2. 達成度を測れるような形で目標を表現する
  3. 目標に期限を設けよう
  4. コントロールできる目標を選ぶ
  5. 目標達成に繋がる戦略を立てる
  6. 段階的な目標を定める
  7. 目標達成までの進捗状況に責任を持つ