おはようございます。
昨日の新規感染者は全国で782人で、東京103人、神奈川34人、千葉24人、埼玉21人、大阪79人、京都22人、広島40人、山口56人、沖縄130人などとなっています。東京、沖縄が100人超えでじわじわと第6波が近づいてきています。今から第6波に向け備えをすることですが、第5波のように医療体制が逼迫し入院できずに自宅で亡くなる人が出ないように病床を確保すること、3回目のワクチン接種を前倒しにすること、国内にオミクロン株がこれ以上流入しないように水際対策を徹底すること等やるべきことはまだまだあります。われわれも正月気分に浮かれることなく、節度を持って行動しこれまで通りの感染防止策を徹底することです。
さて、今日は、Forbes JAPANの「キャリアアップのために、上司と月1回話すべき2つのこと」という記事を取り上げます。
多くの上司は、部下が積極的に学びキャリアアップをしてくれることを望んでいます。しかし、ほとんどの上司は、部下の成長を促すのが得意ではありません。上司が部下の成長と潜在能力を引き出すために常に積極的な役割を担ってくれているとは言えないのが現実です。
この記事では、「この問題に対処するためには月1回のペースで上司と2つのシンプルな目的を持った話し合いの場を持つことが重要である」と言っています。これまでも何度も言っていますが、上司と部下とがよりよい人間関係・信頼関係を構築するためにコミュニケーションが極めて重要です。上司は、部下に対して仕事のやり方などの話をすることはできても、部下の成長を促すような話は不得手でどう話していいのか分からないという人が多いのです。場合によっては、部下の方からさりげなく、話を持ちかけることが必要かもしれません。
この記事では「2つの目的を持った話し合い」と言っていますが、その2つとは、①今後1ヶ月で自分が伸ばしたい分野を見つけることと②過去1ヶ月で自分が成長できた内容を共有することです。つまり、自分がどのように成長し学びたいかを上司に示すことと、自分が学習したことを評価して次のプランを立てるということです。
これは上司の問題というよりは部下自身の問題です。従って、部下の側から、上司に話し合いの場を持ってくれるように促すのがいいのです。
「私は成長し学び続けたいと思っています。そのために月1回、短時間でもいいので、話し合いの機会をつくっていただけませんか?」
「自分が身につけるべきスキルについてアドバイスいただけませんか?」
「私が毎月学んだことについて報告しますので、聞いていただけませんか?」
こうした内容で上司にお願いすればいいのです。これで「嫌だ」という上司はいないはずです。むしろ、部下の成長に期待を寄せて、積極的に話し合いの機会を持ってくれるはずです。
ここで重要なことは、次の3つです。
1.対話の目的は自分の成長と学びであることをはっきりと知らせること
部下からの申し入れがあった場合、上司は苦情の申し入れ、退職願いなどと考えて身構えてしまうものです。はっきりと話し合いの目的が自分の成長や学びであることを知らせることで、前向きな話し合いができます。
2.指導を受けつつも相手の負担を軽減すること
部下自身の成長や学びの話し合いであって、主体はあくまでも部下です。部下自身が自分の成長や学びについて真剣に考えなければなりません。上司は部下へのアド売僧を行うことで、上司が部下の成長や学びのスケジュールやプランを考えるのではありません。それらは部下が自ら行わねばならないことです。
3.努力するのは自分であり、単にアドバイスを求めたいことを強調すること
2とも関係しますが、あくまでも主体は部下自身で、アドバイスを求めるだけであることを強調して、上司の肉体的・精神的な負担を軽減することです。敢えて堅苦しい話し合いの場を作る必要もありません。敢えて上司に時間を割いてもらう必要もなく、立ち話でもいいのではないかと思います。
上司というかリーダーは、自分から率先して何事にも真摯に取り組む者を好みます。こうした上司との対話は、自分の成長を促すだけでなく、上司にポジティブな印象を残せます。それは上司と部下とのより良い人間関係・信頼関係の構築に繋がることは言うまでもありません。