中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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休日の本棚 さあ、才能に目覚めよう

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で2万2045人で、9月1日以来4ヶ月半ぶりに2万人を超えました。東京4051人、神奈川1155人、埼玉955人、千葉916人、愛知1317人、大阪2826人、兵庫929人、京都671人、広島997人、福岡800二オン、沖縄1596人などとなり、2日で2倍というかつてないスピードで感染が拡大しています。新規感染者の急増に伴い重症者数、病床使用率も徐々に上がってきています。政府は、濃厚接触者の待機期間を14日から10日短縮し、エッセンシャルワーカーについては更に6日に短縮すると決定しましたが、社会生活の維持にはやむを得ないところです。

さて、今日は、トム・ラス著「さあ、才能に目覚めよう 新版」(日本経済新聞出版社を紹介します。著者のトム・ラスはビジネス思想家であり、この本で紹介されている「ストレングス・ファインダー」というツールを提供するギャロップ社の責任者です。「ストレングス・ファインダー」は、故ドナルド・クリフトンが「人間の強み」研究に基づいて開発したツールで、自分の才能や強みを見つけるためのツールで、この本に付属しているアクセスコードを使用してテストを受けることができます。このテストを受けることで、自分の強みややりたいこと・向いていることが分析できます。

先年末にも書きましたが、2022年は「自社の強み」を明確に把握し、その強みを活かすべく「選択と集中」を行うべきです。これは企業だけに限らず個人にも言えることです。弱みを克服するには膨大な時間や労力がかかり、それでやっと人並みになれるだけです。強みを把握しそこに集中できれば、絶大な強みになります。会社だけでなく、個人も自分の強みを明確に把握し、その1点に集中できれば大きく成長できるのです。そのための分析ツールが「ストレングス・ファインダー」です。

どのような企業にも自社の強みと弱みがあります。弱みについては他社にアウトソーシングして、強みに注力すれば、大きく成長できます。個人も同じです。苦手なことは専門家に任せ、自分の強みに集中すれば、大きく成長できます。

人間誰しも、強みと弱みを持っています。弱みを克服するのは苦痛ですが、強みを伸ばすのは楽しく、苦痛を感じることはありません。強みを伸ばす努力をする方が意欲的になり生産性も高まることは当然です。

先ほども書きましたが、ストレングス・ファインダーは、強みの源泉となる「資質=才能」を特定するツールです。180の質問に答えることで自分の強みとなる「資質=才能」が明らかになります。

強みというのは、「資質=才能」と「投資」のかけ算です。足し算ではありません。「資質=才能」を特定し、そこに集中して「投資」を行えば、急激に強みは大きく膨張します。

資質には、次の34個がありますが、どれが良くてどれが良くないということはありません。あくまでもその人が持つ性質にしか過ぎないのです。例えば「信念」という資質を持つ人は強い価値観を一貫して持っていますが、頑固で自分の価値観に固執すれば、他人と衝突してしまうというリスクがあります。どの資質にもにも同じことが言え、すべての資質に良いところと悪いところが併存しているのです。

34の資質は、以下の通りです。

 ①達成欲 ②公平性 ③包含 ④自己確信 ⑤信念 ⑥共感性 ⑦最上志向

 ⑧運命思考 ⑨着想 ⑩回復志向 ⑪アレンジ ⑫規律性 ⑬学習欲 ⑭競争性

 ⑮調和性 ⑯責任感 ⑰分析思考 ⑱成長促進 ⑲内省 ⑳社交性 ㉑未来志向

 ㉒親密性 ㉓適応性 ㉔慎重さ ㉕収集 ㉖戦略性 ㉗コミュニケーション

 ㉘ポジティブ ㉘活発性 ㉚原点思考 ㉛個別化 ㉜自我 ㉝指令性 ㉞目標志向

この34の資質の説明と活用方法については、この本の中で詳細に説明されています。

資質というのは、ある意味ダイヤモンドの原石であり、それを磨くのは自分自身です。どのように磨き上げるのかを決めるのは自分自身です。それは企業でも同じです。自社しか持たない強みは、以前紹介した「コア・コンピタンス」です。その強みを伸ばし、活かすのが「コア・コンピタンス経営」です。

企業も個人も、2022年は、強みを明確に把握し、その強みを活かす・伸ばすことによって成長していきましょう。