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内向的な人間が起業家に向いている

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で3万2197人で、第5波の過去最多を大幅に更新しました。東京5185人、神奈川1990人、埼玉1672人、千葉1478人、愛知2145人、大阪5396人、兵庫1645人、京都1024人、広島900人、山口260人、福岡1338人、沖縄1443人などとなり、18府県で過去最多を更新しています。オミクロン株は重症化リスクがデルタ株の5分の1とも言われていますが、イギリスやイタリアでは新規感染者が過去最多でそれぞれ22万人超、46万人超となり、1日の死者も400人を超えています。重症化率・死亡率が低くても感染者数が爆発的に急増すれば、重症者・死者の増えるのは道理で、重症化リスクの低さからオミクロン株を甘く見るのは間違っています。日本でも、このままのペースで増え続けると月末には優に10万人を超え、それに伴い病床使用率も上昇し、あっという間に医療体制を逼迫させることになります。今日にも1都12県にまん延防止等重点措置の適用が決定されますが、一人一人の意識と取組みが重要です。

さて、今日は、Forbes JAPANの「『内向的な人間』が、優れた起業家になれる理由」という記事を取り上げます。

「ビジネスに成功できるのは外向的な人間だ」と思われています。アグレッシブで社交性に富み、リスクをとることを恐れず、目的に向かって突っ走る人間だけがビジネスに成功すると考える人は多いのです。しかし、これは間違っています。

内向的な人間は、必ずしも内気な引っ込み思案の人間ではありません。内省的な傾向があり、物事を慎重に見極め判断する人間です。そして、彼らは、一人で時間を過ごすことを好みますが、これは、「バッテリーを充電する」ようなもので、一人で過ごす時間を大切にすることで活力を得ているのです。内向的な人間は、「そうやってバッテリーを満タンにしてから、世の中に出ていって、人々と素晴らしい関係を築く」(ジェニファー・カーンワイラー)のです。一方で、外向的な人は、他者と交わることや議論をして問題を解決することからエネルギーを得ています。

外向的か内向的かというのは、それぞれの人の特性であり、どちらが優れていてどちらが劣っているというものではありません。どんな人でも、どちらの特性をも合わせ持っていて、大半の人はその中間にいるのです。

起業家であるには絶対に外向的でなければならないというものではありません。ビル・ゲイツイーロン・マスクウォーレン・バフェットらは、自ら「内向的な人間である」と認めています。ビジネスで成功するには、賢く決断を下し、問題を解決することが大切ですが、内向的な人間は、常に内省し、物事を慎重に見極め適切な判断ができるのです。

1.内向的な人間は、独創的な思索家でもある

 内向的な人間は、物事を慎重に判断する反面、独創的な人間でもあります。世界的に名をはせた発明家や芸術家はほとんどが内向的な人間です。彼らは、自分一人の時間の中で独創的なアイデアや発想を生み出すのです。

 アップルのもう一人の創業者であるスティーブ・ウォズニアックは、その自伝の中で「僕の知る限り、発明家とかエンジニアっていうのは、みんな僕とよく似ている。人づきあいが下手で、自分の中に閉じこもっちゃうタイプだ。アーティストに似ているかも知れない(中略)『そのアーティストが真価を発揮するのは一人で仕事をするとき』企業という枠組みの外側、マーケティングだの何だのの委員会でよってたかって設計するような場所じゃなく、自分一人で好きなように設計できるときだ」と言っています。

2.内向的な人間は、自分の考えに情熱を持っている

 内向的な人間は、外向的な人間と異なり、影響力を手に入れたり、注目の的になろうとは考えません。むしろ、静かに自分の心の中で情熱を燃やすのです。そして、自分が情熱を燃やすことのためなら、社会に出て行って仲間やネットワークを作り、専門知識を身につけ、実現のために必要なことを厭わずどんなことでもやり抜こうとします。

 内向的な人間は、自分の栄光のためではなく、世の中のため・仲間のために役に立つことに力を注ぐのです。

3.内向的な人間は聞き上手

 内向的な人間は、外向的な人間とは異なり、自分が中心にいることを求めません。むしろ、相手を立て、相手の話をよく聞き、他者の気持ちを理解しようとします。そうした特性は、クライアントや従業員を相手に耳を傾け、適切な質問を投げかけることが大事な場面には貴重です。内向的な人間は、必要なときにだけ口を開き、混乱の中でも平常心を保っています。一歩下がって状況を観察し、分析できることが強みです。

 内向的な起業家は、相手の話をよく聞き、最善の策を常に模索し、決断を下す際にも自分のエゴは脇に置き、他者の意見やアイデアを吟味できる余裕を持っています。

4.内向的な人間は、考えてから行動する

 外向的な人間はいつも人に囲まれていますが、内向的な人間は一人の時間を好みます。一人で過ごせば、問題を冷静に処理して分析する時間が生まれるので、次の動きを計画することもできます。

 起業家は、単独で働く時間が長く、自分の判断で行動しなければなりません。他者と群れている時間はありません。「一人だけの時間」の良さが分かっている内向的な人間に向いているのです。

5.内向的な人間は良い上司になる

 外向性はリーダーシップに必要な資質とされますが、外向的な人間が優秀な上司になるとは限りません。外向的な上司は、自ら注目の的になりたいがために、時に部下の手柄を横取りすることもありえます。内向的な上司は、部下を立てて自分が表舞台に立とうとせず、部下やチームが評価されるように配慮します。

以上述べているように、「内向的」というのは、マイナスの特性ではなく、起業家にとっての強みになるものです。重要なのは、「内向的」が強みであると認識し、それを伸ばしていくことです。