休日の本棚 1万円起業
おはようございます。
昨日の新規感染者は全国で6万5663人で、279人が亡くなられています。重症者は1503人で、相変わらず高い水準にあります。。ようやく塩野義製薬から国内初の新型コロナの飲み薬の承認申請がなされました。承認が得られ、実用化されれば、コロナ禍からの脱出、新型コロナの第5類相当への格下げに舵が切られるように思います。他だ、臨床効果が不透明で、どのような副作用があるのかもはっきりしていないようなので、インフルエンザ治療薬のようにタミフルなどのように一般化するのはまだまだ先ですが、一筋の光が見えてきたように思います。
さて、今日は、クリス・ギルボー著「1万円起業」(飛鳥新社)を紹介します。著者のクリス・ギレボー氏は、世界中の国を訪れ、起業や副業の実用的アドバイスを行なうことに情熱を注ぐ起業家です。
この本は、スモールビジネス(マイクロビジネス)のスタートアップについての本で、翻訳物なので、日本の実情には合わないところもあります。しかし、考え方やビジネスのあり方については、非常に共感できる部分もあり、参考になる本です。
サブタイトルに「片手間で初めて十分な収入を稼ぐ方法」とありますが、本書で、ギレボー氏が伝えたいことは「好きなこと、得意なことをスタートすれば、それが起業であり、誰でもできる」「好きなことや得意なことであれば、頑張れる」ということではないかと思います。
起業というと、一念発起してこれまで勤めてきた会社を辞め、これまで貯めた貯金を吐き出して行なうようなイメージがありますが、もはやそんなやり方はナンセンスです。いまや、だれでもがリスクや資金がなくても起業できる時代になっているのです。
この本は、ごく少額の資金からビジネスを初めて、思い通りの生活を手に入れた人たちの実例集で、起業とは
- 金もいらない
- 会社を辞める必要もない
- 主婦でもできる
- 年齢も関係ない
のです。
- 飛行機のマイレージを有効に使い切る方法を趣味で教えていた人が、試しに費用(受講料)をとったら本業よりも儲かった
- 旅行先の地図を探したが気に入るのがなかったので自分で作った。それをネットで販売したら注文が殺到した。
などさまざまな実例が挙げられています。
1万円起業(マイクロビジネス)がうまくいくのは、たった3つのルールに従うことだけです。
ルール①「共通部分」を探す
共通部分というのは、あなたが好きなことや得意なことと、他人の興味が重なる部分のことです。その他人の興味は、その人が喜んでお金を払うほど強ぴものでなければなりません。あなたが好きなことや得意なことが何でも人が興味を持つわけではないことや好きなことがすべてビジネスに繋がる者ではないことを認識しておかなければん張りません。情熱やスキルと他人の興味が川なる2つの円の共通部分ならば、事由と価値に基づいたマイクロビジネスが誕生するよりがあるということです。
ルール② スキルを転用する
この本に東上するプロジェクトの多くは、必ずしもそのために最もよく使われるスキルの持ち主ではなく、関連した別のスキルの持ち主によるです。「スキルの転用」というと難しそうですが、「自分が得意なことは多分1つだけではない」ということです。マイクロ企業の成功には、必ずしも特定の分野で第一人者である必要はありません。第一人者である必要がないスキルであれば、だれでもいくつかのスキルは持っているはずです。自分が持っているスキルの中から、他人の役に立ちそうなものについて、あるいはそれらのスキルを組み合わせることについて、考えてみれば良いアイデアが生まれるかも知れません。これが、スキルの転用です。
ルール③ 魔法の薬
前の2つのルールをまとめると、次のような計算式が見えてきます。
情熱やスキル + 有用性 = 成功
3つのルール自体は難しくありません。10年前ならば、起業には色々な者が必要でしたが、いまでは、MBAも、ベンチャーキャピタルも詳細なプランすら必要はありません。必要なのは、次の3つだけです。
- 製品又はサービス=あなたが売るもの
- 代金を払ってくれる人びと=顧客
- 支払いを受ける手段=製品又はサービスとお金を引き換える方法
この本に挙げられているポイントを列挙しておきます。詳細は興味があれば本書を見てください。
- 価値とは「人を助ける」こと。予期せぬ起業家たちが、価値の提供を何よりも重視したときに、ビジネスが成立した。
- あなたが人に与えたいと思う者ではなく、人が本当にほしがる者を提供しよう
- 特徴の羅列ではなく、コア・ベネフィットを売り込むこと。それは大抵の物質的なニーズよりも感情的なニーズに結びついている。
- ほとんどの人は、あるもの(お金、愛情、時間など)をより多く、あるもの(ストレス、不安、争いなど)をより少なくしたいと願っている。誰かの生活をよりよくするために、なにを与え、なにを取り除けるかを常に考えよう。
- 情熱主導型のビジネスの多くは、趣味や情熱そのものではなく、間接的に関係があるもので成り立っている。
- すべての情熱や趣味がビジネスに向いているとは限らないし、趣味や情熱を基にしたビジネスをだれもが望んでいるわけではない。
- (情熱+スキル)×(問題+市場)=ビジネスの機会 情熱は必要だが、この数式の一部でしかない。
- 顧客を必ずしも年齢、人種、性別に分けて考える必要はない。むしろ、信念や価値観を共有する人たちだと思えばいい。
- アンケートを利用して、顧客や見込み客について理解しよう。質問は具体的であればあるほど効果がある。「私に一番して欲しいことは何ですか」とズバリ聞いてしまおう。
- 変化する顧客のニーズに対応するために、「プランは行動しながら」立て、とりあえずビジネスを始めてみよう。
- 「A4用紙1枚のビジネスプラン」を使って、あなたのアイデアを手早くまとめよう。やることが複雑になりすぎないように、アイデアの核となる部分を「140字のミッション宣言」にまとめよう。
- 人々がほしがるものと、ほしいと言うものとは必ずしも同じではない。その差の見極めに力を注ぐこと。
- オファーを作っているときは、反論についてよく考え、それらに予め対処しよう。
- 言いオファーと素晴らしいオファーの違いは緊急性(適時性)だ。コキュ悪が今行動しなければいけない理由は何だろう。
- 誰かが何かを購入したり、あなたを雇ったりしたときは、すぐに保証を与えて安心させよう。そして顧客の期待を超えるような、小さくても意味のある方法を見つけよう。
- 上手な新製品発売はハリウッド映画に似ている。ずいぶん前から噂が聞こえ始め、公開直前にはその話題で持ちきりになり、それから公開を待ちかねた人たちが列をなす。
- 予告したとおりに約束は守ること。
- ありとあらゆる知り合いに協力をお願いしてみよう。思いがけない人が、思いがけない役割を果たしてくれるだろう。
- 共感されるストーリーを語るとともに、時期の適切さを忘れずに考えよう。あぜあなたのオファーに今注目しなければならないのか?
- ビジネス開発のために使える時間をどう割り振ったらいいか分からなければ、50%を創造に使い、のこり50%を人とのつながりに使おう。情報伝達の最も強力な流れは、大抵すでに知っている人たちから始まる。
- 売り込みはギブアンドテイク。タダで何かを受け取りたければ、その前にタダで何かを与えよう。
- 忘れてはいけない。あなたが取り組んでいるのは、趣味ではなくビジネスだ。お金が入る方法を常に考えること。
- ビジネスを始めるために、きゃっ金は必ずしも必要ではない。外部からの投資も借金もなしに起業して成功している人はたくさんいる。
- 価格設定は、自分が負担した費用や時間ではなく、顧客が受け取るべきベネフィットで決めること。
- 複数の価格帯を設けておくと、利益が上がりやすい。
- 立ち上げたビジネスで収入を増やして「もっと上を目指す」のは、最初ビジネスを始めるときに比べれば大抵は簡単だ。
- 珍重ナ洗濯を重ねれば、仕事量を大きく増やさずにビジネスを成長させ新たな人を雇わずに規模を拡大できる。
- 成長のためには、製品をベースにしたビジネスにサービスを追加する(又はその逆)、上位商品販売や抱き合わせ販売をうまく使う。いくつかの主要なツイークを実行するなど、手軽にできる選択肢はいくつもある。
- 成長を追求して拡大を目指すか、小さいままでいるか、どちらを選んでも言い。それは、あなたがどんな自由を望むかに懸かっている。
- アドバイスは役に立つが、時には無視することも大事だ。
- 成功や、うまくいくと分かった「瞬間」のストーリーは、しっかりとつかんで話さないようにしよう。困ったときの支えになるだろう。