職場の士気を上げるリーダーの言葉
おはようございます。
東日本大震災から早11年が経ちました。震災で亡くなられた人のご冥福を祈ります。
震災で亡くなられた方は全国で1万5900人、行方不明者は2523人、避難生活を強いられている方が3万人と、未だに震災の爪痕は大きく残されています。政府は、震災から10年を節目に今年度の予算から復興予算を大幅に削り、必要な支援が継続的に届けられない状況です。ロシア軍によるウクライナ侵攻でチェルノブイリ原発を初め原子力発電所がロシアの管理下に置かれました。36年前のチェルノブイリ原発事故、11年前の福島原発事故と、風化させることなくしっかりと語り継いでいかなければなりません。
さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「職場の士気を上げる上司、下げる上司『言葉遣いの決定的な差』」という記事を取り上げます。
今は、何が正解か分からなず先行きが見通せない混迷の時代ですが、リーダーは職場の士気を高めて成果を上げ続けなければなりません。職場や部下の士気を高めるリーガーもいれば、逆に士気を下げている上司もいます。その違いは何か、どうすれば職場や部下の士気を高めることができるか、について書かれています。
1.言葉の選び方でリーダーの力量が測られる
これまでも書いていますが、コミュニケーション力はリーダーに最も必要な資質・スキルです。コミュニケーションは「言葉と思いのキャッチボール」です。リーダーがどのような「言葉」を選んで使うのかで、リーダーの「思い」が部下に伝わるかどうかが決まります。常日頃からどういう言葉を口にしているかはもちろん大切ですが、要所要所でどのような言葉を打ち出すかによって、チームの盛衰は決すると言っても過言ではありません。
明確な方針や戦略を伝えるときも、メンバーの士気を高める言葉を打ち出すことができるかでリーダーの力量は測られるのです。
2.チームの士気を下げる「勘違いリーダー」
「伝えるべきこと」「伝えたいこと」だけを伝えれば終わりだと考えているリーダーがいます。こうした人は、自分は「リーダー=上に立つ者、「下」にいる部下は、「上の言葉」を受け止めて行動すればいい、と考えています。
平然と独りよがりな言葉を発し、「下」が従わなければ、自ら反省することなく「下」を責める、これでは士気が高まるはずはありません。
結果、チームの士気は下がるばかり、生産性が上がるどころかかチームが機能不全に陥ってしまいます。
3.コミュニケーションは「伝わったかどうか」が大切
コミュニケーションは「言葉と思いのキャッチボール」です。単に言葉を発すればいいというものではありません。「言葉」と「思い」が相手に伝わり、受け取った相手から「言葉」と「思い」が返ってくることが大切なのです。
コミュニケーションは「伝える」ことではなく「伝わる」こと、「伝わった」ときに初めてコミュニケーションは成立するのです。
これは、リーダーが部下やメンバーに向き合うときにも当然意識しなければならない原理原則です。それがたとえ、「指示」であってもです。「指示」であっても、指示の内容が伝わり、指示に従って部下やメンバーが行動を起こし指示通りに成果を上げることができなければなりません。
上司が部下やメンバーに言葉を発するときには、まず「相手」の視点に立たなければなりません。自分が言いたいことを言うのではなく、相手に理解しやすく、記憶に残りやすく、実行に移しやすいような言葉を使わなければいけないのです。
4.「短い言葉」でインパクトを出す
リーダーの中には、言いたいことを長々というというタイプの人がいます。ダラダラと長く話を続けても、聞く者は聞くのが精一杯、理解できず、更に飽きてしまい、何も残りません。
伝えるべき本質を明確にして、それをわかりやすく、印象に残る言葉で、コンパクトに言えばいいのです。「短い言葉」の方がインパクトがあり、記憶に残ります。
5.流行の言葉を使っても影響力はない 当たり前の言葉を愚直に
今流行の言葉を使って、気の利いた話をする(本人はそう思っている)リーダーがいます。しかし、流行の言葉を使っても、部下の心はつかめません。流行の言葉を使えば、格好いい(本人はそう思っている)かも知れませんが、かえって部下をしらけさせます。
ビジネスは、未来永劫続いていくものでなければなりません。今流行(数年後には廃れる)ような言葉で表わすものではないのです。
「当たり前のこと」を「当たり前に」、部下の心に響くような言葉で愚直に伝えていくことが大切です。部下の心に響く言葉は、リーダーの思いや熱意が込められた、部下がワクワクするような言葉です。気の利いた言葉である必要など全くないのです。