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休日の本棚 人生を変える習慣の作り方

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で4万7471人で、減少スピードが緩やかです。沖縄では、新規感染者が増加し、2ヶ月ぶりに人口比で全国2位となり、「このまま行けば第7波の最初に」と懸念されています。プロ野球も始まり、球場は観客であふれていますし、今後各地で感染者は増えていきそうです。沖縄だけの問題ではありません。

さて、今日は、レッチェン・ルービン著「人生を変える習慣の作り方」(文響社という本を紹介します。

人は毎日ほぼ40%の同じ行動を繰り返しています。私たちの存在も、未来もすべて習慣によって形作られていると言えるのです。習慣が変われば、生き方も変わります。どうすれば習慣を変えることができるのか、について書かれているのがこの本です。

習慣を形成するということは、決断をする必要がなくなるということです。習慣に身を委ねておけばいいだけだからです。

習慣には良い習慣もあれば悪い習慣もあります。良い習慣はこのまま続け身を任せておけばいいのですが、悪い習慣は変えなければなりません。

1.自分を知る

 習慣というものは、自分のために活用すべきもので、習慣に支配されてはいけないのです。同じ習慣であっても、効果がある人もいればそうでない人もいます。まずは自分を知ることです。

 昨日も書きましたが、何事においても『自分を知る』ということは大切です。

 この本では、4つのタイプに分けて説明されています。

  1. アップホルダー(約束を守る人)・・・外から課される期待と自分で課す期待の両方に進んで応えようとするタイプ。一方で、何が期待されているか分からない状況は苦手。闇雲にルールを守ろうとしすぎる。
  2. エスチョナー(疑問を持つ人)・・・あらゆる期待を疑問視し、自分で正当だと判断した期待にだけ応えようとするタイプ。期待に応えるのは、理由や論理に納得できたときだけ。少なくとも自分が性等だと信じない限り動かない。
  3. オブライジャー(義務を課す人)・・・外からの期待には進んで応えるが自分で課す期待にはうまく応えられないタイプ。自分を犠牲にしても周囲に貢献する。
  4. レブル(抵抗する人)・・・期待を課してくる相手に関係なく、あらゆる期待に反発するタイプ。自分で選び自分で行動する。ルールや期待を無視し、独自のやり方でやろうとする。

 これら4つの傾向によって効果的な習慣の作り方が違ってくるので、まずは、自分がどのタイプかを知ることが重要になります。また。他人がどのタイプに属するかを知ることで、人間関係やビズネスも円滑に進みます。

 また、人の正確には、絶対に変わらないものがあります。習慣を形成するときには、そうした性質も踏まえなければなりません。

 すべての人にとって良い習慣というものはありません。自分に合う習慣とその作り方を知ることが重要のなのです。

2.身につける

 習慣を維持できるようにするには、「測定する」「土台を固める」「予定を入れる」「責任を作る」の4つの行動が必要です。

 まずは、自分の行動を測定することです。自分の行動を測定すると。自分に対する理解が深まリ、自分をコントロールする力が高まります。測定する場合、測定すべき行動を厳密に特定することが大切です。特に、①睡眠 ②運動 ③食生活 ④整理整頓の4つの行動を高めることで、あらゆる習慣の土台が固まります。

 ①睡眠 ②運動 ③食生活 ④整理整頓の4つの習慣はどれも重要なものですが、人によって重要度が異なります。この土台を固めた上で「予定を入れる」ことです。何かを行なうとき「ふさわしいタイミングで始めたい」と考える人は多いのですが、それは単なる先延ばしにしか過ぎません。始めるなら「いま」しかないのです。

 締め切り(期限)があると、習慣を維持しやすくなります。

 次に、責任があるという意識が生まれると、人は自制心に従って行動するようになります。反面、責任意識がないと、人の行動は悪い方に変わります。責任意識を作る仕組みが重要になってきます。「公言する」「見張ってくれる相手を作る」「同じ志を持つ団体に所属する」「ペナルティを仕掛ける」など、最も自分に合ったものを見つけることです。

3.変わる

 始めるタイミングは「いま」です。継続するよりも、始める第一歩が大切です。最初の一歩は、できるだけ小さく無理のないものにすると、習慣として長続きします。最初の第一歩が大きくて重たい者なら、それを続けていくことは困難です。

 習慣として定着させ変わるにはやり方はどんなものでもいいのです。まずは小さなことからスタートして、少しずつでいいから続けていくことです。それによって少しずつ変わっていきます。大きく変わろうなどと考えないことです。少しずつ用意方向に変わっていけばいいのです。

4.断つ

 悪い習慣をやめるには「断つ」と「量を抑える」に2つの方法があります。どちらが正解というわけではなく、自分に合ったものを選べばいいのです。ただ、「断つ」というのはストレスもかかり難しそうです。少しずつ量を抑え減らしていく方がやりやすそうです。

 人は衝動に駆られて行動すると、欲求を満たすことを優先し、衝動的に不安を感じると先延ばしにする傾向があります。

 習慣として定着させるには、内在する動機(チャレンジ精神、好奇心、承認欲求など)から行動するように仕向けることです。

5.発見する

 人は何か認めたくないことがあると、必要もないのに自分を正当化しようとします。自分で自分に言い聞かせる言葉を信じようとし、自分で自分についてどう語るかでアイデンティティの捉え方に影響します。その結果習慣にも悪影響を及ぼします。「自分は怠け者だ」「自分にはできない」などと言い聞かせていれば、それが自分のアイデンティティの一部となり、行動にも影響するようになります。

 良い言葉を使うとそれがアイデンティティの一部となり行動にも影響し、揚州間が形作られます。

この本には多くの事例が出ています。それぞれに長所も短所もあります。人が一人ひとり違うように習慣の作り方も違います。悪い習慣をやめて良い習慣を作りたいと考えている人には、「いま」読むべき本です。