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先延ばしグセを克服する方法

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で4万5955人で、東京は4764人で前週同曜日から1765人増え、沖縄は2702人、宮崎790人で過去最多を更新しています。前週がGW中なので前週と比較しても意味はありませんが、GW前の状況から減少しているようには見えません。直近3日間の感染状況は、GW前の同じ曜日と比較すると増加しています。GWで人の移動があり、人と人との接触機会も増え、今後の動向を注視する必要があります。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「先延ばしグセを克服する、『科学的に正しい』3つの方法とは?」という記事を取り上げます。

以前にも先延ばし撃退法について書いたことはあります。人は誰しも良くないことと知りながら、つい「明日からやろう」と先延ばししてしまいます。特にビジネスの場面で「即断即決・即実行!」がよいことはいうまでもありませんが、それができないのです。その理由は、①どうしていいのか分からない、②本当は分かっているが直視したくないという2つがあるのです。

「どうしていいのか分からない」というのは、「何が大事か、何を見てどう決めていいのか分からない」ということですから、分からなければ、人に聞いて議論すればある程度の方向性はつかめます。

「本当は分かっているが直視したくない」というのは、「何もしない方がラクだから目をつぶっている」ということです。これはある意味「脳の防衛本能」に原因があるのです。脳は変化を嫌うという防衛本能を持ち、新しいことや難しいことよりも今まで生き延びてきた「現状維持」をよしとします。しかし、脳の防衛本能だからと言って、目をそらせ何もしなければ、ずるずると遅れ、後に後悔だけが残ります。

何もせずに放置すれば、事態は悪化するだけです。

さて、この記事に戻ります。

1.わたしたちはなぜ先延ばししてしまうのか

 先ほども書いたように、これには脳の防衛本能が影響していますが、一つには、人間には「気分良く過ごしたい」「緊張を避けたい」という欲求があるからです。焦りや苛立ちを感じたくないために、その感情を抑え込み、先送りしてしまうのです。

 もっとも、そうして一時的に先送りしても、つかの間の開放感が得られるだけで、長い目で見れば良いことはありません。そのことは分かっているのですが、一時の快楽に身を委ねるのが人間というものです。

 しかし、一時的な快楽を得ても、先延ばしはストレスを生み、身体の免疫機能を弱めます。結局はやらなければならない羽目になり、時間がなくなり、実力を十分に発揮することができず、後悔したりチャンスを逃すことにもなります。

 元テニスコーチで作家のティム・ガルウェイは、人間のパフォーマンスは、その人本来の能力から、ネガティブな思考や自己制限的な思い込みといった「妨害」を差し引いたものになると言っています。 

    パフォーマンス=潜在能力-妨害

 人は誰しも、自覚している以上の潜在能力を有していますが、ネガティブな思考が絶えずその邪魔をしているのです。パフォーマンスを最大化するには、ネガティブな思考や思い込みといった「妨害」を最小化すればいいのです。

2.「明日になればやる気になる」は迷信

 人は先延ばしするとき「明日になればやる気になる」と言います。しかし、これは先延ばしの言い訳に過ぎず、根拠のない迷信です。

 後回しにしても、やる気は増えることはありませんし、気分もラクにはなりません。むしろ締め切りが迫りストレスが高まり気分を悪くするだけです。

 このことを理解していれば、「今すぐやる」ことが大切だということが分かるはずです。今やり始めるのが、むしろラクになるのです。

3.やる気を引き出すためのメソッド1:完璧を目指さない

 やる気を引き出すためには、「下手にやる」、すなわち、下手でもいいからとりあえずやってみることです。

 「いい仕事をしよう」「完璧にしなければ」と気負う必要はありません。下手でもいいからまず第一歩を踏み出すことです。そうすれば、達成というゴールに一歩近づきます。その繰り返しです。一歩ずつ前に進んでいけば、イライラはワクワクに、後ろ向きの気分は前向きに変わるはずです。一歩ずつ前進に少しずつでも成果が現れたなら自信に繋がります。

 「完璧を目指し熟考してから取りかかる」のではなく「下手にやる」位の心持ちで深く考えずとりあえず取りかかった方が結果的にうまくいくのです。

4.やる気を引き出すためのメソッド2:不快な感情をやり過ごす

 「自分にはできない」と自分を否定してばかりいると、見えない心の壁(メンタルブロック)が形成されます。そうなった原因は自分にあるのだから、自分に状況を変えられるはずがないと自己暗示を掛けてしまいます。

 この心の壁を打ち破るには、自分の意識の内側ではなく外側、つまり、「自分がどんな人間か」ではなく「どんなことをしているか」に向けるのが肝要です。自分の行動に目を向けるのです。内面の不快な感情に意識を向けず、自分の行動に意識を向けるのです。自分自身のネガティブな意識を手放せば、行動に集中できるようになります。

5.やる気を引き出すためのメソッド3:好きな感情にフォーカスする

 私たちはやるべき事を目の前にしたとき、やるべき仕事の多さを意識したとき、自分自身を袋小路に追い込み、可能性に制限を課してしまいます。

 それと同時に感じている他の感情を考え出すと、状況は変わります。やるべき事が「退屈」で「嫌」だという感情から、別の感情――「新しいことを学びたい」という欲求や「キャリアアップしたい」という願望など――に意識を向け直すのです。そうすれば、モチベーションに大きな変化が現れます。嫌な感情を意識する代わりに、好きだと思える感情にフォーカスすれば、モチベーションは大いに高まります。

ここで書かれている先延ばしを克服する3つの方法は、ごく普通の方法ですが、これらを実践するだけで先延ばしグセを克服できます。要するに、不快な感情をやり過ごし、好きな感情にフォーカスしてポジティブに行動することです。しかし、これがなかなか難しいのです。先ほども書いたように人間には「脳の防衛本能」があるからです。

しかし、ビジネスにおいて、「即断即決、即実行」した企業や経営者には、多くの場合、先手を打った事による好循環が生まれます。早く動いたことで早く良い情報が集まり、その結果良い判断ができ、好条件で事業を進めることができます。事業展開も加速し、良いサイクルができれば、あとは自然と回っていきます。

先延ばししても良いことはありません。意識を変えることです。