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ポータブルスキル

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で3万2383人で、小康状態です。東京や大阪を始め、約1年半ぶりに飲食店などの制限がなくなり、何ら制限のない生活が始まりました。マスク着用も緩和され、学校の体育や部活、登下校時のマスク着用も必要なくなりました。しかし、多くの児童・学生はマスク着用を行なっています。マスク着用が当たり前の生活となり、顔を見せたくないという想いもあるようです。これからは、コロナ禍で生まれた新しい生活様式が定着していくようです。それはそれで良いことではないかと思います。

さて、今日は、ファイナンシャルフィールドの「ポータブルスキルとは?年収アップにつながるスキルの考え方」という記事を取り上げます。

1.ポータブルスキルとは?

 厚生労働省は、ポータブルスキルについて「業種や職種が変わっても『持ち運び可能な能力』である』と定義しています。問題解決能力やコミュニケーション能力などがこれに当たります。簡単に言えば、「どんな仕事でも、どんな会社でも、必要とされる能力」ということです。専門知識や専門技術に関する能力・スキルである「テクニカルスキル」とは異なります。

 しかし、インターネットの発達・普及によって、デジタルスキルがどのような仕事、どのような会社でも必要とされるようになり、「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」との性徐々に狭まってきているように思います。

2.ポータブルスキルを活かす方法

 この記事では年収を上げるということに焦点を上げていますが、年収だけがすべてではありません。ポートぶるスキルを身につけていけば、秘図夷狄効果として年収も上がりますが、出世や年収を上げることを目的としてはいけません。大事なのは自分の成長です。自分のポータブルスキルを意識することで、それを強みとして人間的にも大きく成長でき、その結果仕事にPけるパフォーマンスや生産性がぁ帰り、社内の評価を高め、地位を得て収入がアップするのです。

 また、ポータブルスキルは転職や副業に活かすこともできます。

 ポータブルスキルは「仕事の仕方」「人との関わり方」という2つの側面で活用できます。「仕事の仕方」というのは、自分の課題の捉え方や取組み方のことで、「人との関わり方」は対人関係に関するスキルのことです。

⑴ 「仕事の仕方」におけるポータブルスキル

 仕事の仕方におけるポータブルスキルは、自分の仕事上で抱える課題や問題にどのように向かい、どのように取り組んで解決するかというスキルです。

 どのような仕事にも目的があり、解決したい課題があるはずです。「仕事の仕方」におけるポータブルスキルには次のようなものがあります。

  • 現状の把握・・・筆異様な情報を収集し分析する力
  • 課題の設定・・・課題を特定する力
  • 計画の立案・・・課題解決のために必要な計画を立てる力
  • 課題の遂行・・・課題に取り組み、推進する力
  • 状況への対応・・・予期せぬ状況に対応する力

 これらは、「課題を明らかにして、計画を立てて実行する力」ですが、ビジネスにおいて最も重要なスキルの一つです。このスキルがあるかないかで仕事ができる人かどうかの評価が分かれます。

⑵ 「人との関わり方」におけるポータブルスキル

 人との関わり方におけるポータブルスキルは、対人関係におけるスキルです。いつも書いていますが、ビジネスは人と人との関係で成り立っています。ビジネスにおいて大切なのはよりよい人間関係、信頼関係の構築です。

 人との関わり方は、次のような観点で捉えることができます。

  • 社内対応・・・経営者・上司・同僚・関係部署との関わり
  • 社外対応・・・顧客やビジネスパートナーとの関わり
  • 部下のマネジメント・・・部下の評価や指導、チームや部下をまとめていく力

 人との関わり方におけるポータブルスキル農地持ったも重要なのはコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力の高い人は、うまく人との関わり仕事ができるため良い評価に繋がります。

3.ポータブルスキルを身につけるには

 ポータブルスキルは、社会人の基礎として、仕事をしたことのある人は多少なりとも身につけています。素手のみにつけているポータブルスキルを伸ばしていくことが大切です。他だ、闇雲にポータブルスキルを伸ばそうとしてもダメです。自分がどのスキルを得意としているのか、やりたい仕事にはどのスキルが特に必要とされているのかを明確にし、そのPスキルを伸ばしていく工夫や努力が必要なのです。

 これからの時代、会社に縛られずに転職や副業など、自由な働き方を模索する人が増えてくると考えられます。終身雇用や年功序列といった日本型の雇用システムが崩壊しつつあるなか、ポータブルスキルは絶対に身につけておくべきスキルです。

 内閣府の年次経済財政報告(2018年度)で「企業が今後重要になってくると考えられる能力」として、マネジメント能力、専門的な知識・技能、コミュニケーション能力、アイデア力などが上位に挙げられています。専門的な知識・技能以外はすべてポータブルスキルです。

 ポータブルスキルを身につけることは、人生100年時代において生涯現役で仕事をするためにも大切なことです。センスとは違いスキルなので、磨けば磨くほど身についていきます。