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仕事はさほどできないのに部下に慕われる上司の特徴

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で23万1499人で、15県で過去最多となっています。東京を始め大都市ではピークアウトしている間がありますが、地方を中心に感染が拡大しています。医療従事者の感染も増え医療が崩壊しつつある地域もあります。重症者は627人、死者は286人で看過できる数字ではないはずです。自宅療養者も全国で154万人を超えています。それにもかかわらず、政府は対策らしい対策を打ち出すことなく自ら国民の命を健康を守ることを放棄したと言わざるを得ません。今やるべきことは、「全数把握」見直しではなく、受信したくても受信できない、検査ができない、薬がないといった状況を改善することです。

さて、今日は、プレジデントオンラインの「人がついてこない上司必見『仕事はさほどできないのに慕われる上司』がこっそりやっている4つのこと」という記事を取り上げます。

仕事ができるのに部下から敬遠され嫌われる上司がいる反面、仕事はそれほどでもないのに部下からは慕われている上司もいます。この記事では、この両方のタイプの上司の特徴をうまく指摘しています。

1.仕事ができるのに部下がついてこない上司

 このタイプは、説明不足で、結果だけで良し悪しを厳しき判断します。自分ができるため、できない部下に厳しく当たるのです。部下を指導して育成しようともしません。このタイプは、部下を指導して部下の成長を見守りながら仕事をさせるより、自分でやった方が早いと考え、すぐに口や手を出します。

 できる上司が自分でやった方が短期的には成果が上がりますが、長い目で見れば部下が成長せず、成果や生産性はやがて低下してきます。

 こうしたタイプの上司は、部下がミスを犯したり間違いがあれば、厳しく指摘し即直させることが正しいと信じています。「できない理由」や「ミスを犯した原因」などには耳を傾けず、理詰めで難詰することもしばしばです。

 このタイプの上司は、上下関係で人を判断する傾向にあります。部下は自分よりも下の人間とみています。人間関係の重要性には目もくれず、上から目線で部下に接します。上司と部下というのは職場での役割の違いにすぎず人間的には対等であることを忘れ、自分が偉くなったように錯覚しています。

 こういう上司に、誰がついて行きたいと思うでしょうか。こうしたタイプが上司であれば、「触らぬ神に祟りなし」でその場しのぎの無難な対応に終始します。上司に言われるままに与えられた仕事だけを淡々とこなし、上司のため、ひいては会社のためといった意識もなくなり、モチベーションもやる気も湧きません。こういうタイプの上司がいる職場や会社は最悪です。

2.無理に上司らしく振る舞う必要はない

 先程も書いたように、上司と部下というのは役職の違いに過ぎません。人間的には対等です。無理に「部下を率いる」という意識を持つ必要はないのです。「上司になったのだから部下を率いらないといけない」という気持ちは一旦抑えて、部下の正確や特徴を観察しながら部下一人ひとりと丁寧に接することです。上司と部下との関係で最も重要なことは信頼関係の構築です。よりよう人間関係が構築できなければ、部下は上司についてきてくれません。表面的には従順な姿勢を示しても内心では反発しています。

 できる上司賀、部下にあれこれ言いたくなる気持ちもわかります。しかし、何も言う必要はありません。黙って背中を見せ行動で示していれば、まわりは影響を受けて勝手に真似て学んでくれます。口うるさく余計のことを言ったり批判したするから反発を買うのです。

3.仕事はさほどでなくても、この人のためならと思われる上司

 こうしたタイプの上司のまわりは、いつも明るく柔らかな雰囲気に包まれています。なぜかわからないけれど、いつの間にかクレームが消えたり、離職率が低かったり、難易度の高い案件をあっさり受注してしまったり、目立たなかったダークホース的人財が育ったりと、運がいいとも言えるような不思議な現象が起きます。

 このタイプはバリバリ仕事をこなし結果を出すタイプではありませんが、まわりのみんながうまく回るという好循環を生み出します。仕事をすれば、結果として自分一人がやれること以上の成果をチームとして残すことができるのです。

 仕事はさほどでなくても「この人のためなら」と思える上司になるにはどうすればいいのでしょうか。この記事では、次の4つが指摘されています。

⑴ 主役は上司ではなく、部下だと心得ている

 人の手柄を横取りしたり、責任を人になすりつける人は結構います。人がついてくる上司は、部下の手柄を横取りしません。部下の手柄は部下の手柄として評価するのです。このタイプの上司は、主役が部下だとわかっているのです。上司の仕事は部下を率いて部下に仕事をさせることです。主役は部下なのです。主役が武官なので、このタイプの上司は口やかましく指示を出したり指導したりしません。部下自身が自分で考え答えを出せるように環境を整えることに終始します。

⑵ スキルや専門知識はそこまでないが先読みに慣れている

 日本における総合職の場合、さまざまなポストを経験しながら管理職・上司の地位に昇ります。場合によっては部下よりもその部署のスキルや専門知識がないケースも往々にしてあります。人がついてくる上司は、知識やスキルが不足していても、これまでの経験から、これから起こる良いこと・悪いことを先読みする力を持っています。そのため、部下たちを正しい方向に導くことができます。

⑶ 聞き上手で、部下が気づいていない可能性を引き出せる

 人がついてくる上司は聞き上手です。これまでも聞く力の重要性については指摘しました。コミュニケーションで重要なのは話すことよりも聞くことです。できる上司は対、自分のことばかり話したがります。部下との関係を構築するためには部下のことを知ることから始まります。そのためには聞くことが重要になるのです。部下の話に真摯に耳を傾け、部下の思いや考えを聞き出すことです。部下のことを聞き、相手を知ることで、部下の可能性を引き出すことができるのです。

⑷ さりげないフォローに優れ、最後は責任をとってくれる

 部下がついてくる上司は、部下の自主性に委ねながらも、ここぞと言うときにはさりげなくフォローしてくれます。問題が生じたとき、自己解決を促しつつも、適切なアドバイスを行ない、最後の最後には責任をとってくれる度量を持っています。部下に責任を転嫁するなどは絶対にしません。

以上の4つのポイントを押さえ、部下に慕われる上司を目指しましょう。