中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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豊田章一郎氏の言葉

おはようございます。

昨日、トヨタ自動車の名誉会長豊田章一郎氏が永眠されました。ご冥福をお祈りいたします。
豊田章一郎氏は、トヨタの創業者豊田喜一郎氏の長男として生まれ、トヨタを日本を代表する自動車メーカーに成長させ、会長に退いてから経団連会長をつとめ日本経済の発展に尽力されました。
豊田章一郎氏は、トヨタグローバル化を進め、トヨタ単独の工場をアメリケンタッキー州に建設、カナダやイギリス出も現地生産を進め、世界有数の自動車メーカーに発展させました。
豊田章一郎氏は、トヨタグローバル化を推し進める一方で、「ものづくりには、日々の改善や研究の積み重ねが必要で、主力を海外にだけ無yけると、日本国内の技術が遅れることになる。そうならないように、『二兎を追っても二兎を取る』という考えでやっていきたい」と述べて、海外だけでなく国内拠点を残すことが、国際競争力を維持するためには必要であるとしていました。
また、当時から「客に満足してもらうのは当然だが、長期的に見てエネルギーを使わない、燃費消費の少ない安全で経済的な車を目指す技術開発がこれからの日本の自動車産業には重要である」と述べています。
こうした章一郎氏の考えは、長男章男氏の経営にも活かされ、いまやトヨタは世界有数の自動車メーカーに成長しています。
今日は、豊田章一郎氏の名言をいくつか紹介します。
1.私が憂慮しているのは、諸先輩の努力で確立した「ゆるぎない自信と自負」が「慢心」に転化していないか、これまで当然見えていたものが、当たり前として見えなくなっていないか、また、「安易な習慣化」により努力が適切に評価されなかったり、チャレンジ精神を見指板でいないか、ということである。
2.組織を動かすのは人である。企業のよしあいは、そこで働く人を見れば分かる。組織というものは、それを更生する人たちの運営の仕方によって、生き生きとしてくるし、効率も良くなる。その意味でも、部下とつね日頃からよく接触し、育成に努力して欲しい。
3.自動車は現代文明の決勝であり、これを守り育てていくことが、私たちの使命だ。今や私たちは創業時にも匹敵するような厳しい時代にさしかかっているが、厳しい試練こそ人を鍛え、企業をも鍛えるものだ。これを支えるのが技術の力であり、そして新しい技術は、そうした時代にこそ生まれてくる。
4.過去の成功にあぐらをかき、自己変革を怠った企業は、時代のうねりの中で沈んでいく運命にあるといえる。私たちは、自動車という本当に可能性を魅力に満ちたs壇鏡に携わっているので、従業員一人ひとりが意欲に溢れ、その意欲を仕事にストレートにぶつけられる企業風土を作って欲しい。
5.私は、新生トヨタを3C(創造、挑戦、勇気)で何事にも積極的に取り組む若さあふれる企業、困難に挑戦し克服する苦しみや喜びを全員に分かち合えるような企業にしたいと思っております。
6.品質は工程で作り込め・・・この言葉は、トヨタ生産方式の2本柱である「ジャスト・イン・タイム」と「自働化」の実現のために必須となる考え方です。生産される製品が常に良品でなければ、効率的生産システムは成立しません。生産の工程で作業者が責任感を持って品質を確かめ、良品だけを後工程に渡す、そうしたつくり込みによって、トヨタ生産システムは支えられているのです。
これらの章一郎氏の言葉は、中小企業経営においても役に立つ言葉(名言)だと思います。