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フレームワークこそ仕事の武器

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おはようございます。昨日の新規感染者は全国で4071人、そのうち東京621人、神奈川152人、埼玉165人、千葉121人、愛知224人、大阪668人、兵庫331人、京都93人、福岡331人、北海道181人などとなっています。重傷者は1143人と過去最多を更新しています。東京、大阪など減少しているように見えますが、GW中で検査数が少ないことを考えると安心できません。むしろGW明けの感染者増が懸念されます。政府は4都府県の緊急事態宣言について明日にも延長の方針を発表するようですが、妥当な決断でしょう。ただ、一部には宣言の内容を緩和する動きもありますが、それでは緊急事態宣言の効果が薄まり、緊急事態宣言解除後に再び大爆発が起こります。ここは厳しい対策で抑え込むことが肝要だと思います。

さて、今日はNIKKEI STYLEの「フレームワークこそ仕事の武器 思考法の型を使いこなして生産生を上げる第一歩に」という記事を取り上げます。

これまでにも、休日の本棚で、さまざまな思考法について紹介してきました。

この記事が言っているように、「仕事の量は資源の量まで膨張する」という「パーキンソンの法則」が働くので、私たちが抱える仕事は増えることはあっても減ることはありません。時間や工程に追われ続けることになるのです。少しでも楽をしたければ効率を上げるしかないのです。しかし、少しでも余裕ができれば、パーキンソンの法則の通りまた新しい仕事が舞い込むので、効率を上げ続けるしかなくなるのです。こんな時に一から考えていたのでは効率は悪く、同じ悩みを抱える人や専門に研究している人の知恵を活かすのがベストです。そのために役立つのが「フレームワーク思考」です。フレームワーク」すなわち考え方の型を使って考える思考法です。

ビジネスにおいて「どうやったら集客できるか」「どうやったら新しい商品やサービスを生み出せるか」「どうやったら売れるのか」などなど考えることは山ほどありますし、考えた結果ますますどうしていいか分からなくなるということも多いのです。大きな問題になればなるほど、型を使って切り崩さないと、どこから考えていいのかわからず、行き当たりばったりではモレやヌケ、偏りも出てきます。

MECE(ミーシー)という言葉が使われますが、それは和訳すると「モレなく、ダブりなく」という意味で、物事を整理する際に、モレやダブりといった問題をなくし、正確な判断をするために用いるのがフレームワークです。

繰り返しになりますが、ビジネスに限らず、問題が発生した場合、ただやみくもに考えるだけでは解決法はその場の思いつきになりがちです。根本的な解決にたどり着くためには冷静な視点を持ち、知識や経験をもとに解決策を探る必要があります。この根本的な姿勢を求める姿勢が、フレームワーク活用のポイントです。いきなり回答を求めるのではなく、①事態の把握 ②対策を考えるための方法論 ③対処するためのプロセス、といった段階を追って論理的に考えることが重要です。フレームワークの導入により、思考時間の節約になり、論理的な思考機械が増えて自身の成長にもつながります。

フレームワークは、課題を抽出して分析するツールであり、アイデアを生み出すツールであり、課題を解決へと導くツールでもあります。フレームワークの中には、アイデアを生み出しためのフレームワークもあります。大切なのは、単に思いつくだけでなく、創造力を結実させることです。アイデアからビジネスのヒントをすくい取り、創造力のある仕事へと結びつけることです。

また知的生産性は、「Do more with less(なるべく少ない労力で、なるべく多くの成果を)」というコンセプトで、「時間」を分母に、「仕事の質✖量」を分子に取った方程式で表されます。フレームワークの活用は、仕事の質を充実させるだけでなく、思考のムダを排除することで、労働時間を短縮させ、知的生産性の向上に役立ちます。

この記事ではフレームワーク思考の基本が語られています。

1.型どおりに徹底的にパクる。

 無事ネスの定番であるフレームワークを覚えても、それを使いこなすことができなければ意味がありません。大切なのは正しい使い方をすることです。間違った使い方をしていては、思うような効果は得られません。

 芸能や武道で「守破離」という言葉があります。これは「型を守る」「型を破る」「型を離れる」の順番で熟達への道を歩むというものです。まず、余計なことを考えず、型通りに忠実にやらないと「型なし」になってしまいます。型の意味も会得できなくなります。「学ぶ」ということは「真似る」ことで、徹底してパクることが大切なのです。

 もちろん、型どおりにやったからといって必ずしもうまくいくとは限りませんが、型どおりにやらないとスタート地点にすら立てません。フレームワークは飽くまでも考え方の視点を与えてくれるもので、自動的に正解に導いてくれるというものではありませんが、まずは自己流を脇において、型に従ってみることです。

2.反対のフレームワークからも眺めてみる。

 フレームワークには功罪もあります。フレームワークを使うと考えやすくなる半面、その視点でしか物事が見えなくなってしまうということです。

 業務改善の例で言えば、ECRS(排除(Eliminate)、統合(Combine)、交換(Rearrange)、簡素化(Simplify))だけでなく、ERRC(取り除く(Eliminate)、減らす(Reduce)、増やす(Raise)、付け加える(Create))、Tocボトルネック)などのフレームワークがあります。どれを選ぶかによって得られる答えも違ってきます。今置かれている状況に適したものを選択しないとピント外れの結論に陥ってしまいます。フレームワークの囚われをなくすための方法の一つが「リフレーミング」で、一つのフレームワークで考えたのちに、違ったフレームワークを使ってもう一度考えてみることです。ふれおむわーくで考えたのちに反対のフレームワークで視点を変えてリフレーミング巣の習慣を身につけておくことが、バランスよく物事を考えることができるようになります。

3.矛盾を統合する新たなフレームづくり

 先ほど、視点を変えて別な視点からリフレーミングするという話を書きました。両者を統合して一歩上を行くという考え方がメタフレーム、メタフレーミングです。この記事では、弁証法でいう正(フレーム)、反(リフレーム)、合(メタフレーム)で、こうして生まれたメタフレームが次の時代を担う新しいフレームになると言っています。

 多くのフレームワークがりますが、これらのいくつかを統合するようなメタフレームを見つけ出すことは難しいことです。こうした新しいメタフレームを見つけ出すことに精を出すよりは、今あるフレームを正しく使うことが大切です。この記事が言うようなメタフレームは、これまでのフレームを使い続けている中で偶然見つかるような気がします。

今日は本の紹介の休日ではありませんが、フレームワークについては田豊志監修「フレームワーク図鑑」(MEDIA FACTORY)が計93のフレームワークを1ページ又は見開き2ページで簡潔に説明しており、良いように思います。