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休日の本棚 先延ばしは1冊のノートでなくなる

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で3万5922人で、小康状態が続いていますが、都市部では減少傾向が見られるものの地方では増加傾向で施設や学校などでのクラスターが発生しています。岸田首相は、大阪市内での演説で「来月(6月)あたりから水際対策や観光をはじめとするさまざまな活動も平時を取り戻す」との考えを示しました。外国人観光客の本格的な受け入れやGOTOトラベル再開なども視野に入れていることは明らかですが、まだ4万人近い感染者や数十人規模の死者が毎日でる状況で(第6波の状況を見れば、少ない水準とは言えません)時期尚早です。アクセルの踏みすぎに注意です。

さて、今日は、大平信孝著「先延ばしは1冊のノートでなくなる」(大和書房)を紹介します。著者の大平氏は、行動イノベーションの専門家で、以前紹介した「本気で変わりたい人の行動イノベーション」という本の著者です。

先日の先延ばし撃退法について書きました。私もそうですが、ついつい先延ばししてしまうという人は多いと思います。

「成功したい」「いずれは起業したい」「今の自分を変えたい」と思っていても思っているだけでは何も起こりません。どんなに優秀な才能、知識、環境に恵まれていても、行動しないと結果は出ません。一番大切なのはビジョンに向かって即行動することです。先延ばししている時間はないのです。

平氏は、「先延ばし」を「あなたにとって重要な仕事・価値あることを後回しにすること」と定義します。タスクには、①緊急で重要な仕事 ②重要だけど緊急じゃない仕事 ③緊急だけで重要じゃない仕事 ④緊急でも重要でもないし事 の4種類があります。重要でないことは、周囲に迷惑を掛けない限り後回しにしてもいいのです。緊急で重要な仕事を先延ばしする人は少ないと思われるので、「②重要だけれど緊急じゃない仕事」が先延ばしの対象になるのです。

「先延ばし」は、先延ばしすることで今この瞬間だけは気分よくいられるというメリット(?)がありますが、長い目で見れば、締め切り間近に時間に追われ余計なストレスをため込み、精神的・肉体的・頭脳的にも疲弊するばかりか、自分の成長の機会を狭めてしまいます。

先延ばしもアクション(行動)であり、先延ばしを維持するためにも多くのコストを払っています。私たちは先延ばしするにも努力しているのです。先延ばしをやめるために最初にやるべき事は先延ばしを続ける努力をやめることです。

この本は、先延ばしを続ける努力をやめる方法について書かれています。

私も、以前から「ぶっ飛んだ目標」の重要性を繰り返し書いていますが、大平氏も、この本で先延ばしをなくすためのに「ぶっ飛んだ目標」が絶対必要であると言います。

1.目標設定の仕方

 未来のどうしても行き着きたい、そう思う目的地が見つかったときに、人は「その気」になるのです。やる気を起こすよりも「その気」になって気を充実させれば、リバウンドしない本物の変革(イノベーション)を起こせるのです。先延ばしをやめるためには目標設定が絶対必要なのです。それも単なる目標ではなく「ぶっ飛んだ目標」が必要です。

 大平氏は、「未来に向けたぶっ飛んだ目標を立てるだけで、先延ばしは劇的に減る」と言いますが、その通りだと思います。

 単に気合いや努力だけで先延ばしはなくなりません。行動量を2倍に増やしても先延ばしはなくなりません。先延ばしを撃退するには、ぶっ飛んだ目標を立てることからスタートすることです。

 今は、VUCAの時代と言われるように何か正解か分からずj混迷した時代で、環境も刻々と変わります。何が正解か分からないので、やるべきことも変化します。やるべきこと・できることではなくやりたいことにフォーカスすればいいのです。「ぶっ飛んだ目標」というのは、やらなければならないものではなくワクワクとするような、巻き込む人までもワクワクさせるやりたい目標です。大平氏は、「魅力的であなたが実際にそうなりたいと思う目標」と言っています。

「ぶっ飛んだ目標」が決まると、スイッチが入り、その気になります。どうしても実現したいという気持ちになり、日々の決断も行動も、ぶっとんだ目標を実現する方向に向くのです。その結果、先延ばしも減り、更に目標も実現するのです。

 過去と今の延長線上に未来を描いている限り、先延ばしを撃退することはできません。ぶっとんだ目標設定がないと、過去が勝ります。過去の方がリアルに経験したぶん記憶が鮮明でイメージしやすいからです。

 まずは未来にぶっとんで、逆算的に計画を積み上げていく「逆算思考」が重要です。「今」の延長線上に実現したい未来があるわけではないのです。今の延長線上にあって実現できるのは未来ではなく、単なる「予定」にしか過ぎません。努力しなくても実現できるものは「目標」ではなく「予定」に過ぎないのです。

 大平氏が推奨するやり方は、思いつくままに目標を書くことです。

 「ぶっとんだ目標なんて難しそうで自分には無理」と思っては駄目です。誰でも実現したい夢やなりたい自分はあるはずです。どんなものでもいいのです。目標を書き出す際のポイントは次の6つです。

  1. 夢や目標の素に「ダメだし」してはいけない・・・「無理」「できない」と考えない。「やればできる」「自分ならできる」と思う。
  2. 欲望に素直になる・・・欲望に素直になるとおなかの底からワクワクした気分になる。欲望は感じるもの、頭の声だけにしたがってはいけない。
  3. 楽しく無責任でいい・・・実現可能かよりも情熱の熱量が大事。壮大であればあるだけいい。
  4. まずは質より量を・・・どんなに小さいことでもいいので、やりたいと思ったものはすべて書き出す。
  5. 悩みや課題を書き出す・・・ぶっといんだ目標が思いつかない人は「絶対にやりたくないこと、嫌なこと、避けたいこと」など嫌なことを書き出す。その反対が「やりたいこと」になる。
  6. ぶっとんだ目標は「ありありとイメージできるもの」・・・脳は言葉だけでは動かない。言葉とイメージで動くもの。ハッピーエンドなストーリーにする。願望を絵や写真・動画にする

ぶっとんだ目標を書き出したら、①仕事・社会貢献 ②お金・モノ ③時間 ④人間関係 ⑤心身の健康 ⑥学び・趣味 の6つの分類することです。目標が仕事だけ、プライベートだけに偏らないように分類するのです。この⑥分類は現在の興味関心を図るバロメーターになります。数が少ない項目は興味関心が薄いと言うことで、目標の数が少ないところについて「やりたいこと」を思いつくままに書き出し魔性。大事なのは今までの「過去」が道だったかではなく、これからの未来に向けてどうしていきたいかと言うことです。

 次に、7つの質問で、書き出した目標をブラッシュアップしていきます。

  1. 目標が実現したら、次はどんな目標を実現してみたい?
  2. その目標を実現することで、どんな価値を感じたい?
  3. 絶対失敗しないとしたら、どうしたい?
  4. 絶対製鋼するとしたら、どうしたい?
  5. もし、今日が人生最後の比だとしたら、何を後悔しそう? そうなりたくないなら、本当はどうなっていたらいい?
  6. あなたの理想の人だったら、どうしていると思う?
  7. ぶっちゃけ、本当はどうしたい?

2.行動イノベーションノート

 「ぶっとんだ目標」を設定することが、先延ばし撃退法のスタートですが、それだけでは不十分です。毎日の生活や仕事の変化の中で、立てた目標を見失ってしまったり、ブレることもあります。

 そこで、大平氏が提唱するのが「行動イノベーションノートの作成」です。

 大切なことをノートに書き続けること、1日1ページ、毎日決まった時間と場所で書き続けるのです。たった3分M感の習慣が、気持ちをワクワクさせ思わず行動してしまうように変えてくれます。大平氏が薦めるのは、朝一番で行動イノベーションノートを書くことです。1日のスタートに書くことで、クリエイティブな状態で1日を始めることができるというのです。

 行動イノベーションノートのはじめには、「ぶっとんだ目標」を書きます。ここで各ポイントは、①目標が偏らないように6分野にまんべんなく分類する ②価値観の優先順位を確認する ③消長する写真を貼るか、絵を描く です。

 毎日書くデイリーページの書き方は、縦横均等に2本の線を引くだけです。手順は次の6つです。

  1. 昨日1日の、嬉しかったこと・感謝したいこと・良かったことを3つ、左上に書く。
  2. 3つ書いてみて、改めて気づいたこと、感じたことを右上に書く。
  3. 目標を10秒眺める。
  4. 「今日1日、目標実現のために本当はどうしたい?」を自問し、何がしたいかを思いつくまま、左下に書く。今日の終わりの理想の状態を想像する。
  5. 各やりたいことについての10秒アクションを右下に書く。理想の自分に向かって具体的にチャレンジしたいことを書く。
  6. 受維持、10秒アクション、又はやりたいことが完了したら、赤ペンなどで線を引いて消す。

詳しくはこの本を手にしてみてください。

平氏が推奨するのは、ぶっとんだ目標を立てることと10秒でできること(10秒アクション)を行動イノベーションノートに書いて実行すること、この2つです。極めてシンプルですが、続けることが重要です。これで、先延ばしが撃退でき、自分が買われるのであれば、やってみる価値はありそうです。