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常に仕事に追われている人

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で11万2404人で、着実に減少しています。東京も減少傾向が続いていますが、死者数は過去最多となっています。重症者数や死者数は新規感染者数に遅れてピークが来るので当然と言えば当然ですが、死者数の多さは気になります。新型コロナのオミクロン株の新たな派生型がベトナムへの渡航歴がある3人から見つかっています。木の葉整形はベ地ナムを含む国内外で初めてか確認されたと言うことですが、昨日から水際対策が緩和され、今後新たな変異株が流入してくることは避けられません。そうなれば、第8波が襲来するかも知れず、これまで通りの感染防止対策をとり続けるしかありません。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「『常の仕事に追われている人』と『仕事を追う人』の決定的な違いとは?」という記事を取り上げます。

朝から夕方まで休みなく仕事に追われ、下手をすると残業や土日卯も仕事をしないといけない状況に追い込まれている人は多いと思います。特にテレワークになって自宅で仕事をするようになるとオンとオフの区別がなかなかつけづらくなって、オフィス勤務以上に仕事に追われている人もいるかと思います。

「仕事に追われている人」は、上から与えられた仕事に振り回され、自分の頭で、その仕事の意味、「何のためにやるのか」ということを考えることなく、その場さえ終わればいいとがむしゃらに仕事を片付けます。しかし、それでは、単に仕事が終わっただけで、良い成果が出るはずもありません。

1.対症療法的な打ち手では問題は解決しない

 経営の仕組みがなく、その場その場に応じて物事に対処している中小企業は多いと思います。それでは日々トラブルが発生し、経営者や管理職はそのトラブルの解決に奔走させられます。しかし、その場しのぎの場当たり的な対症療法では、その場のトラブルは解決できても、また次のトラブルが起こります。こうして多くの経営者や管理職は仕事に追われるのです。

 その場しのぎの対症療法ではその場のトラブルは解消できても抜本的な解決ができていないのです。多くのトラブルには、共通する根っこのようなもの、根本的な課題が存在します。その根本的な課題に派生してさまざまなトラブルが起きるのです。その根本的な課題を解決せず、表面的な課題に対処するだけでは、その場の課題は解決できても再び別の課題が起きてきます。目に見えている表面的な問題ではなく、奥深くに根ざした根本的な課題を解決することが必要になります。発生する問題に対症療法的な打ち手ばかりを講じていると、もぐら叩きのように、エンドレスに出てくるもぐらを叩き続けなければならなくなるのです。

2.抽象化しないと本質的な解決策にはたどり着けない

 日々出てくるトラブルは具体的なものです。具体的な事象にはさまざまな要因があります。具体的なものだけを見ていたのでは、次に起きた別のトラブルを解決する二は一から対処しなければなりませんし、再びトラブルが起きないようにすることも難しくなります。

 本質的な解決策とは、具体的事象を数多く集めてから一度抽象化して本質(真因)を抽出することが大切になるのです。

 世の中には論理的思考や問題解決の本は多数ありますが、それらを読んだだけでは抽象化思考は身につきません。実践して失敗しながら磨いていくしかないのです。

 まずは、具体的事象を集めてそこから抽象化して本当の要因を拾い出し、それをもとに仕組み化することです。仕組み化というのはルールを作ることです。そのルールが守られているならばトラブルは起きないはずです。それでもトラブルが起きるなら、ルールが守られていないか、ルール自体が間違っているのです。

 以前、ビジネスはスキルではなくセンスだと書きました。センスというのは「具体と抽象の往復運動」です。ビジネスというのは具体じゃないと意味がありません。その具体的なものを「要するにこういうことか」と抽象化して頭の中の引き出しに入れ、課題や問題が起きたときに頭の中の引き出しから出して新たに起こった具体に適用するのです。この引き出しがやたらに多い人がセンスのいい人で、引き出しを増やすことでセンスは磨かれるのです。

 抽象化思考については色々な本が出ていますが、細谷功氏の「具体と抽象 世界が変わって見える知性の仕組み」(dZERO)「具体⇄抽象トレーニング」(PHPビジネス新書)が役に立つと思います。