中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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ビールはうまい!

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おはようございます。

「ビールはうまい!」とタイトルを付けましたが、残念ながら私は体質的にアルコールが飲めません。

さて、今日は、日経トレンドの「アサヒビール32年ぶり外部から取締役、最初に数の目標はいらない」という記事を取り上げます。昨日、経営目標で定量目標と定性目標について書きましたがそれとも関連します。

アサヒビールが外部からサトーホールディングの前社長でP&Gのマーケターでもあった松山一雄氏を取締役として招聘しました。その松山氏へのインタビュー記事がこれです。この記事の要点から中小企業も学べるところがあると思います。

  1. 松山氏のアサヒビールの印象は、組織が縦割りであり、それぞれがしっかりと考えているけれど、横の連携がない⇒これをやめよう。
  2. 組織を変えるために何をするか⇒真面目な雑談=本音ベースで話す。馬鹿なアイデアもどんどん出す⇒風通しのよさから斬新なアイデア・商品が生まれる
  3. 試行錯誤していいんだ。⇒ドライ・ザ・クールの誕生=かっこいいビールを作ろうとしても定量目標が先にあるとうまくいかない⇒小規模でやって試行錯誤しよう。
  4. 若者はビールを飲まないというがビールをうまいと思う体験がないのだ⇒その入り口を魅力的に作ってやる⇒そのための戦略を立てる=「ドライ・ザ・クール」をうまいと思ってくれた若者がコンビニでスーパードライや瞬冷辛口を手に取ってもらえるような流れを作る
  5. 「N1」の考え方=1人の意見だけれどもできるだけ多くの接点を持つ⇒1つ1つは点でも普段から考えている仮設とつながることがある。
  6. 定量調査では消費者の感情が分からない。一番偉いのは自分ではなく消費者だ。
  7. 「美味しいビールを作ってお客さんの元に届ければ終わり」ではなく「飲むときの高揚感をどう作っていくか」が大切⇒「おいしいビールを作ります。おいしいビールのある人生もつくります」
  8. ビールでワクワクしてもらうために、自分たちがまずこの仕事を楽しむ。

一応記事の要点を纏めてみました。どうですか?自社の参考になるところがあったのではないでしょうか。ここでもまずは顧客の視点です。顧客視点、顧客のニーズから上下にとらわれず本音で話し試行錯誤しながら戦略を立てて斬新なアイデアや商品を生み出すのです。私もこれまで何度か書いてきましたが、顧客視点とONE TEAMですね。

昨日はアサヒグループの経営理念をあげていませんでした。

アサヒグループの経営理念は「アサヒグループは、最高の品質と心のこもった行動を通じて、お客様の満足を追求し、世界の人々の健康で豊かな社会の実現に貢献します」です。アサヒグループの進む方向性が上手くまとまっていると思いませんか。