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「雑談力」を鍛える12のヒント

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で1986人、そのうち東京267人、神奈川130人、埼玉153人、千葉78人、愛知155人、大阪398人、兵庫119人、京都52人、福岡43人、沖縄69人、北海道45人などとなっています。このところの感染者数の減少から過去最多の感染者を出した第5波は収束に向かいつつあります。何故第5波が急速に感染者数を減らし収束に向かったのか、しっかりと検証されるべきです。また、今後、ウイルスの変異、ワクチン効果の低下などから必ず第6波が襲来すると考えてその対策も行っていかなければなりません。第6波は第5波以上の感染者数になると考え、軽症・中等症の病床確保、自宅療養中に亡くなるといった痛ましいケースは避けなければなりません。コロナ対策に対する政府の姿勢が改めて問われます。

昨日、自民党総裁として岸田文雄氏が選出されました。早速党人事が話題となり、岸田を支持した麻生派甘利明氏の幹事長起用案が浮上するなど、結局は派閥の論理によって役員人事は決まりそうです。また、「安倍・菅政権」の継承で、森友問題・桜を見る会問題、政治とカネの問題など負の遺産を打ち破ることは出来そうにありません。タカ派で安倍傀儡の高市早苗よりはましですが、自民党改革も政治改革もできません。

岸田文雄新総裁は、記者会見で「国民の声が政治に届かない、あるいは政治の説明が国民に響かない、こうした厳しい切実な声があふれています」と言い「岸田文雄の特技は、人の話をしっかり聞くということであります」とも言いました。もともと「話がつまらない男」と言われていた岸田新総裁ですが、どれだけ変わることができるのか、国民の立場に立って真摯に国民の声を聞き、国民に誠実にメッセージを届けることができるのかが、これから試されていきます。

さて、今日は、クロワッサンの「快適なコミュニケーションのために『雑談力』を鍛える12のヒント」を取り上げます。これまで対話や雑談力の重要性については折に触れ何度も書いてきました。

コロナ禍でテレワークが導入され、雑談をする機会も減りました。雑談は相手との距離を縮める効果があります。オンライン会議の前に数分でいいので雑談時間を設けることで、仕事と関係のない話題で盛り上がり「心理的安全性」が確保され、会議での会話も弾み、リモートワークでの孤立化も解消できます。意図的に雑談時間を設ける企業も増えてきています。

雑談をはじめコミュニケーションというのは相手があってこそ成り立つものです。会話を続けるのも、盛り上げるのも相手の力を借りなければなりません。

この記事では、「雑談はお互いが心地よくなるための手段で、大切なのは会話の内容ではなく『一緒に』という姿勢」と言っています。「会話が続かない」「何を話していいのかわからない」などと悩む人は、会話自体のハードルを自分で高くしてしまっています。雑談力は、相手に楽しんでもらおうというサービス精神でいいのです。構える必要はないのです。相手に楽しんでもらおうとすれば自分も楽しまなくてはなりません。どんな話題でもいいのです。要は、お互いの理解や親密度を高めるものです。以前に「雑談は質問力」と書きましたが、雑談も相手の持っている情報を引き出し、相手を理解することです。コミュニケーションは質問から始まります。質問をして相手の話を聞き、さらに掘り下げて質問する、時々自分の話をする、それでいいのです。

ここで挙げられている雑談の12のヒントを紹介します。

ヒント1.雑談は思いやり

 相手への興味を示し、寄り添う気持ちをも表せる雑談のベースには思いやりがあります。お互いの言いたいことをしゃべる子供の関係性とは違う大人のコミュニケーション手段です。思いやりを持って雑談すれば、相手は心を開き、相手の心も和み、話しやすい雰囲気が作れます。

ヒント2 鉄板ネタを3つ作っておく

 会話が苦手な人ほど準備が必要です。あらかじめ誰もが共感しやすいネタを3つくらい準備しておけば、「話題が見つからない」と焦ることもありません。また、雑談は質問力ですから、何を聞こうかと質問事項をいくつか考えておけば、後は相手の回答からさらに掘り下げていけば会話は進むはずです。

ヒント3 「あなたはどう思う?」で乗り切る

 間が持たないようなときに「あなたはどう思う?」と振ることです。これも質問の一種かも知れませんが、相手の話に相槌を打ちながら、相手の意見を求めることです。ただ、相手に意見を求めると逆に意見を求められることにもなるので、どのような話題で相手の意見を聞くのかということも大事です。相手にだけ答えさせて自分が答えないというのではより良い関係を築くことはできません。自分が意見を言えるような話題で「どう思う?」と聞くのです。

ヒント4 迷いは無駄。登山者方式で

 会話が苦手な人は挨拶すらまともにできない人がいます。「目が合ったら、まずは挨拶」です。登山では道で行きかう人と必ず挨拶します。条件反射のように、自分から挨拶する、自分から会話の口火を切ることができれば、案外話はスムーズに進みます。

ヒント5 「聞く」のも大きな雑談力

 むしろ、「聞く」ことこそが雑談力と言っていいと思います。相手の話に真摯に耳を傾けるから質問することができるのです。自分の話を延々とすることが雑談ではありません。雑談は相手を気持ちよくさせることです。それには、相手に話させてこちらは相槌を打つというのでいいのです。

ヒント6 適度な礼儀は崩さない

 雑談はお互いを理解し、親密になるための手段です。相手の価値基準に関わる話は避け、相手が不快な思いをしていないかに気を配る必要があります。宗教や政治の話は、よほど親密な関係でなければタブーです。世間話感覚の軽い気持ちで話したことが、不本意に相手を傷つけたり怒らせたりすることもあります。フランクになりすぎず、最低限の礼儀を忘れないことです。

ヒント7 1ターンプラスαの会話を目指す

 雑談も、相手とキャッチボールできなければ意味がありません。自分の言いたいことを言って終わりではなく、相手の言葉を引き出し会話を広がらせ、相手を理解して親密になることが目的です。

返答に困るような内容や、話の展開を相手任せにする投げっぱなしのトークは不親切です。雑談は質問力だと言っても質問ばかりしていては相手も嫌になってきます。時には自分の話をすることも大切です。相手を理解することとともに、相手に自分を理解してもらうということも大切なのです。

ヒント8 自分をよく見せようとしない

 雑談は、人と打ち解けるための手段なので等身大の自分、ありのままの姿を見せることが重要です。話がうまくなくても、相手と打ち解けたいという思いが伝わるように話をすればいいのです。

ヒント9 笑って聞くだけでもその場に貢献

 話し下手な人は、言葉以外の表現力を磨くことも大切です。相手の話をもっと聞きたい、興味があることを示すために、うなずいたり、笑顔で笑ったり、そうしたポジティブな反応を相手に伝えることも重要です。

ヒント10 不快な話のボールは投げ返さない

 雑談の中で他の人の悪口や差別的発言がなされることがあります。そうした発言にその場の調子に合わせて同調してもろくなことはありません。ネガティブな発言は自分で断ち切った方がいいでしょう。相手の話を打ち切ったり無視したりするのは角が立つので、上手く『そういう考えもあるかも』といったん受け入れ、別の話題に切り替えることです。とはいえ、なかなか難しいところです。

ヒント11 切り上げ時はユーモアを交えて

 雑談で盛り上がっているときに、本題に切り替えたり、その場を立ち去りたいときには、「盛り上がりすぎてもうこんな時間」と時間を理由に切り上げるか、「盛り上がって話が脱線しすぎましたね」と言って本題に戻したりするのがいいのですが、その際には笑顔でユーモアを交えて切り上げるのがいいのです。

 人は最後の印象が一番意識に残ります。最後は笑顔でユーモアを交えて終われば、楽しい時を過ごしたという余韻が残ります。これが相手との良い関係を築いてくれます。

ヒント12 雑談内容も日々更新する

 雑談はその場の時間潰しではありません。何度も言うように相手を理解し相手とより良い人間関係を築く手段です。いつも同じ話題では飽きられてしまいます。色々なネタに触れることで、自分も成長しますし、相手の意外な面も知ることができます。

 新しい情報に触れて、雑談のネタを日々更新することが重要です。また、相手とどのような雑談を交わしたかを書き留めておくことも役に立つかもしれません。

コロナ禍で雑談の機会は大幅に減っていますが、ビジネスパーソンにとって雑談は必要なスキルです。雑談力を磨くために参考になるのではないかと思います。