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コミュニケーションスキル

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で7万6012人、東京は1万1511人でほぼ4ヶ月ぶりに1万人を超えました。全国12県で過去最多を更新し、第7波が進行しています。政府は、県民割の全国拡大を延期することを決定しました。しかし、地方公共団体が実施する県民割は更に延長されることが決まりました。第7波の感染拡大が進む中、政府も地方公共団体も行動制限や自粛は行なわないとしています。それは、オミクロン株の亜種であるBA.5は感染力がつようが重症化リスクが低いことが理由とされています。しかし、最近の研究(東京大学の研究グループ)によれば、重症化リスクが高い可能性を示す結果も現れています。それによれば、BA.5の特徴として、BA.2に比べてウイルス量が18.3倍で、肺で増えやすい傾向が強く肺炎や重症かリスクが高いとされています。現段階では行動制限は必要ないと思いますが、今後の推移を慎重に見極めながら、いつでもすぐに対処できるように、今からしっかりと準備しておくべきです。

さて、今日は、Forbes JAPANの「コミュニケーションスキル向上のため、自問すべき3つのこと」という記事を取り上げます。コミュニケーションの重要性は何度も書いています。聞き飽きたと言われるかも知れませんが、コミュニケーションがビジネスや人間関係の基本であるので、疎かにできません。コミュニケーションスキルがビジネスパーソンやリーダーの重要なスキルであるにもかかわらず、他のスキルに比べて軽視されているように思います。優れたコミュニケーション能力があれば、対人関係を強化し、信頼関係を築いて、クライアントや同僚、パートナーと自分とのギャップを埋めることでキャリアの成功へ向けた道を切り開けます。

この記事では、優れたコミュニケーションとは、「『感情的知性』を駆使して他人と自分の感情を認識・理解し、それを意思決定に役立てること」と言っています。何度も書いているように、コミュニケーションは「言葉と思いのキャッチボール」で、言葉だけでなく、お互いに思いや感情を伝え、相手の想いや感情に寄り添い共感することで成り立つのです。

感情的知性が非常に高いリーダーであっても、特にプレッシャーのかかる場面でのコミュニケーションには苦戦しています。競争の激しい環境では、自分の守備範囲に入ってくる課題やメール、人物にすぐに対応したいと思うもので、特に自分が同意や理解ができない事項には、直感的に反応してしまいます。中ずんに考えず直感的にとった行動や口から出た言葉が、後悔に繋がるかも知れません。

この記事では、言葉を発する前に、次の3つの問いを自分に投げかけることで、思慮深い対応ができると言っています。

1.これは言うべきか?

 以前、「信頼を失う『余計な一言』を防ぐ」でも書きましたが、成功するリーダーは無駄口を叩かず、成功しないリーダーは不必要な一言で場を台無しにしてしまいます。頭に浮かんだことをよく考えもせず口に出すのは災いの元です。リーダーの言葉には、本人が思う以上に大きな影響力があります。リーダーが使う言葉によって、相手を勇気づけることもあれば、相手を不安に陥れることもあるのです。軽はずみな言動は慎まなければなりません。

 何かを話すときには、いったん頭の中で整理してから口に出すべきです。人の言葉は、それを聞く人にストレスを与えたり、不快な気分にさせることがあるからです。

 相手を喜ばせたり楽しい気分にさせる言葉であれば、すぐに伝えてもいいかもしれませんが、批判的な言葉やネガティブな内容を伝えるときには、本当にそれを伝えるべきかを考えた上で、相手にとってためになると思えるのならば伝えるべきです。また、伝えるときには直接的な言葉ではなく、オブラートに包んだ言葉を使うべきです。

 この記事では、「THINKの法則」について述べられています。これは、自分が言おうとしていることについて

  1. 真実か(True)
  2. 役に立つか(Helpful)
  3. インスピレーションを与えるか(Inspiring)
  4. 必要か(Necessary)
  5. 親切か(Kind)

の頭文字をとったものです。この5つの多くに当てはまらないようならば、言うべきではないのです。

2.これは自分が言うべきか?

 言うべきことだと決めたなら、次にそのメッセージは誰が発進すべきかを考えるのです。自分が直接言った方がいいのか、第三者を介していった方がいいのかを考えるのです。受け取る側との関係性において、同僚や直属の上司を介して伝えた方がいい場合もあります。これは、言いにくい話題に限ったことだけでなく、自分の部下である直属の上司を通じて良い知らせやフィードバックを通知させることによって、リーダーが直属の上司を信頼して任せているというメッセージを伝えることができます。

3.これは、今、言うべきことか?

 自分が言うべきことだと判断しても、次に、今言うべきかどうかを考えなければなりません。タイミングが重要です。言うべきタイミングはいつかは難しい判断です。

 多くの人は思ったことがすぐに口をついて出ます。お互いに感情が高ぶっているときには、つい感情的になって強い言葉が口から出るものです。いったん口から出た言葉は取り消せません。国会答弁とは違います。必死に謝っても一度失った信頼や信用を取り戻すのは至難の技です。

 何かを言う前には、一呼吸置いてから言うのがいいのです。否定的なことやネガティブなことを言う場合には、お互いが冷静に判断できるまで待って言うのです。しかし、あまりにも時間を空けてしまうというタイミングを失します。

発言の前に以上の3つを自問することで、メッセージを、いつ、どのように伝えるかを頼意図的に行うことができます。特にストレスがかか場面や白熱したやりとりの中で自制心を示せれば、優れたコミュニケーションスキルを持った優れリーダーであることを示すことができます。