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人から好かれるコミュニケーション

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で1278人、そのうち東京235人、神奈川173人、埼玉44人、千葉64人、愛知97人、大阪72人、兵庫22人、京都10人、岡山12人、広島29人、福岡27人、沖縄104人、北海道147人などとなっています。休日のデータによる数字ですが、全国的にかなり低い数字になっています。菅首相は、国会で、「オリンピック開催の前提として緊急事態宣言解除に全力を挙げる」と述べました。この発言は目的がオリンピック開催で、その手段が緊急事態宣言解除ということです。本来の目的は新型コロナ収束にあるはずで、そのために五輪中止も視野に入れて全力で取り組むべきことではないかと思います。菅首相の愚かさ、論理のおかしさが垣間見れます。また、菅首相は、オリンピック開催か中止かについて「自分は主催者ではない」と無責任な発言をしました。これまで「安全安心な開催を」と言い続けていたのをまるで手を返したように逃げています。確かに開催者はIOCと東京都かもしれませんが、コロナ禍の危機的状況では菅首相が、一国のリーダーとしてIOCや東京都に働きかけるべきではないでしょうか。一国のリーダーの決断が重要な時期に来ているのです。「主催者でないから我関せず」では、国民の健康と生命を守ることなどできません。リーダー・首相失格です。

さて、今日は、幻冬舎GOLD ONLINEの「『人から好かれるコミュニケーション』で大切なこと」という記事を取り上げます。これまで何度も対話や雑談、コミュニケーションスキルについて書いてきました。ビジネスにおいてコミュニケーションスキルは極めて重要です。ビジネスにおけるコミュニケーションには、上司や部下、同僚といった社内の人とのコミュニケーションだけでなく、取引先や顧客といった社外の人とのコミュニケーションがありますが、その基本は人と人との交流です。一人の人間として接したうえで、コミュニケーションをとり親交を深めることで信頼関係を得ることができるのです。

この記事では、コミュニケーションに重要な3つのコツが紹介されています。

1.人に好かれる表情

 人が相手に好意を寄せるか否かは最初の2秒で決まると言われています。ほんの一瞬です。そうすると、最初の印象・最初の表情が極めて重要になります。その最たるものは「笑顔」です。最初の表情、「笑顔」はその後のコミュニケーションの「質」(この人と関わりたい)や「量」(この人ともっと話がしたい)に大きな影響を与えます。

 しかし、この笑顔ができない人が多いのも事実です。確かに初対面で笑顔で人に接するのは難しいことですが、あえて意識して笑顔を作るということが必要です。

 以前「親近効果」につき「心理的に人の記憶は最後に重点を置くようになっている」と書いたことがあります。確かに最後の印象は重要です。しかし、最初の印象が悪けれな話は続かず、当然最後の印象も悪くなってしまいます。最後の印象だけを良くすることなどできません。最初に笑顔を作って人とのコミュニケーションをスタートさせ、最後にも笑顔で「あなた」という印象を相手に残して別れるということが最も良い方法です。

2.肯定的なレスポンス

 肯定的なレスポンスというのは、コミュニケーションにおいて相手を受け入れるということです。コミュニケーションを始めると、「でも・・・」「だって・・・」「しかし・・・」などと否定的なことから入る人が結構います。自分の意見を主張したいという気持ちも分からなくはありませんが、常にこれらの否定的・批判的な発言から入っていると相手を不機嫌にさせ、それ以上話を続けようという気を失わせてしまいます。これではそれ以上の進展はありませんし、何も新しいものは生まれません。

 まずは相手を受け入れるということです。うなずく、相槌を打つということが基本です。相手の意見を受け入れたうえで、問題や疑問があれば更に質問して聞く、というのが大切です。前にも書きましたが、「質問」→「聞く」→「質問」→「聞く」→「時々自分の話をする、自分の意見を言う」というサイクルがコミュニケーションの基本・原則です。相手とより良い人間関係や信頼関係を築くには、相手に不快感を与える否定的なレスポンスではなく肯定的なレスポンスを心掛けるべきです。

3.会話したことを実行する

 単なる雑談を含め、「何のために会話をするのか」ということを常に意識しておくことが重要です。特にビジネスにおいてはなおさらです。

 コミュニケーションの基本は人と人との交流です。相手とのより良い人間関係や信頼関係を築くことが目的です。多くの場合、会話を通して ⑴お互いに話の内容を理解する ⑵お互いに相手を理解する ⑶相手との距離を縮める ⑷次のステップに進む というように段階的に進んでいきます。本来、会話が終わった段階で、次のステップが見えていなければなりません。次に何をするのかというアクションが明確になっているはずですが、これを意識できていない人が多いのです。特にビジネスにおいて、コミュニケーションを取った後に、自分は何をすべきか、どのようなアクションを起こすべきかを明確に把握し、それを直ちに実行しなければなりません。

 ビジネスにおいては特にそうですが、ビジネスでなくても、折角知り合って会話をしても、そこから何も生み出せなければ出会った意味がありません。

 会話をする→次のアクションに進む→相手にアクションの結果を報告する→また会う

こうしたことを繰り返すことでコミュニケーションは意味を持ちます。

この記事の最後に「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」という言葉が挙げられています。

これは燕雀(ツバメやスズメ)のような小さな鳥は、鴻鵠(オオトリやクグイ)のような大きな鳥の志すところは理解できないという意味です。社長やトップのことをあれこれ批判するのは燕雀(小人物)です。低いところにいて低い視点でしかものが見えず上の人に文句を言うだけです。社長やトップは全く別の視点(鴻鵠(大人物)の視点)で物事を見ています。

自分は何を良しとし、何に価値を置き、何を信条として生きるのかを考えるとき鴻鵠の視点が必要になってきます。

コミュニケーションを通じてお互いが理解し合えるようになれば、燕雀も鴻鵠の志を少しは理解できるようになりますし、鴻鵠も燕雀の気持ちや悩みを理解できるようになります。お互いを理解し合えるようになるために、より良い信頼関係や人間関係を築き上げるために、コミュニケーションの重要性を再確認してください。