中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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「働き方改革」から「休み方改革」へ

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で1821人、そのうち東京714人、神奈川209人、埼玉109人、千葉156人、愛知53人、大阪108人、兵庫28人、京都27人、福岡43人、沖縄67人、北海道38人などとなっています。東京では11日連続で前週の同曜日の新規感染者数を上回っており、このままではすぐに1000人の大台に乗ってしまいます。リバウンドしていることは明らかです。東京に出されているまん延防止等重点措置の解除は難しく、延長するか場合によっては緊急事態宣言発出となりそうです。このような状況下で、菅首相を始め関係者がお題目のように唱える「安心安全な東京五輪」は実現できるのでしょうか。「無観客で」という話も関係者からは出てきているようですが、そもそも開催ありきが前提となっています。世界的なデルタ株の感染拡大、さらに新たなラムダ株の台頭という状況で、「ウイルスの祭典」となり得る可能性が高い東京五輪を強行する意味が分かりません。

さて、今日は、まずBUSINESS INSIDER JAPANの 「なぜ今、週休3日を政府は言い出したの?」という記事から始めます。

今、政府が重点政策に掲げて、にわかに注目を集め、一部企業では積極的に採用を検討している「選択的週休3日制」ですが、その背景には、能力開発やスキルアップを社会全体として進めていくということがあります。

世の中は大きく変わり、求められるスキルや能力も変化しています。また定年年齢が引き上げられ、働く期間も長くなります。刻一刻と変化する社会環境の中で、その都度必要となる能力やスキルを身につけていかなければならず、スキルアップの機会を増やしていかなければなりません。また、その人が輝ける場所、適材適所は環境や時代とともに移り変わります。移り変わった適材適所に動くことができるためにもスキルアップは必要となります。

スキルアップのための時間が欲しい人ができるだけ時間を確保できるようにするのが「選択的週休3日制」です。つまり、選択的週休3日制の目的は、⑴その時間を使って能力を高めてもらうことで、⑵より働きたいと思うところに人が動けるようにするということです。

ただ、選択的週休3日制は、これまで育児や介護のためにフルで働けなかった人に働く場を提供するというメリットもありますし、その休日を利用して副業や兼業が可能となります。

選択的週休3日制の良いところは、働く側が自分の意思で選べるということです。スキルアップさせたいと思う人は積極的に活用できるということですし、これまでの働き方でいいと思う人は選ばなければいいだけです。

しかし、選択的週休3日制を選ばなくても、この混迷する時代や社会ではスキルアップは欠かせません。安穏とこれまでと同じようにぬるま湯につかっていたのでは、自己の成長もありませんし、時代や社会から取り残されてしまうだけです。

「そうはいっても、スキルアップのために何をしたらいいのかわからない」という悩みがあるのも事実です。スキルアップにAIやプログラミングだといってもズブの素人が使えるスキルを身につけるのは困難ですし、競争も過熱し需要がどのくらい持続するかもわかりません。この先は何が流行るのか、どのようなスキルが必要か、誰も予想できません。

今は、自分がやりたいこと、自分が興味を持てることは何かということが重要になります。自分が一番関心を持って、自分が熱意をもって真剣にやれることでスキルアップを図るのです。

この記事も「世界中で誰もこの先が分からない時代には、結局は、自分の感情に正直になった方がいい」と言っています。

次に、マイナビニュースの「『働き方改革』ではなく『休み方改革』こそが必要だ。人生向上の鍵は、『休み方』にあり」という記事を取り上げます。

日本人は休み方が下手だと言われます。このところ「働き方改革」が叫ばれ、先ほどの「選択的週休3日制」も働き方改革の一環です。多くのビジネスパーソンは、平日は仕事に追われ、休日にはダラダラと過ごしてしまうというのが現実です。

働き方改革というのは、働く方に視点が置かれています。これでは、休日の有効的な使い方に目が向けられません。ダラダラした休日の使い方ではなく、自分が本当にやりたいことのために休日を使うためには「働き方改革」ではなく「休み方改革」という視点への切り替えが必要です。

この記事で語られている「休み方改革」というのは、「人生の中心を仕事から自分に変える」ということです。休日を、仕事のための休息に充てるのではなく、自分が本当にやりたいことのために使うということです。「休み方改革」という視点を持てば、自分の人生を充実することができます。働き方については仕事な内容や勤務先の事情によって思い通りにならず制約がありますが、休み方については自分の力で変えていくことができます。

この記事では、休み方を見直す効果として

  • 人生の幸福度が上がる・・・休日の「今日はこれをやるんだ」と自ら主体的に決めたことを行うことで幸福度が確実に上がる
  • 未来(将来)が充実する・・・休日にやりたいことをするので、「次の休みにはこれをやろう」と未来が待ち遠しくなり、未来が充実する
  • 仕事の効率や評価が上がる・・・自分がやりたいことを休日にするたっめ、仕事を休日に持ち越さなくなり、仕事の進め方を見直し、仕事の効率が上がり、周囲の評価も上がる

というメリットが挙げられています。

多忙な日本のビジネスパーソンの意識には「休みにくい」「休むことは良くない」という感覚が根強く残っています。この記事では、休日というのは「休んでいい日」ではなく「休んだ方がいい日」だと言っています。私に言わせれば、休日は「休むべき日」です。「休んでいい」とか「休んだ方がいい」という感覚が残っていると、ついダラダラしてしまいます。むしろ「休むべき日」ととらえ、仕事から意識を切り替えることです。オンとオフをしっかりつけることが重要です。

休日は仕事のための急速に充てるのではなく、自分が本当にやりたいことのために使えれば多くのメリットが得られ、それは更に自らのスキルアップ、成長につながります。