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まあまあ優秀な人とズバ抜けて優秀な人との違い

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おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で6万838人で、東京1万1751人、神奈川7001人、埼玉3611人、千葉3344人、愛知3982人、大阪6243人、標語3002人、京都2216人、広島1041人、福岡2914人、北海道2266人などとなっています。月曜の数字としては過去最多ですが、検査キット不足で閉まっている検査場も多く、実際にはもっと多くの感染者がいると思われます。岸田首相は、緊急事態宣言発出について「現時点では検討していない」と発言しましたが、これまでと同じような飲食店だけをターゲットとした緊急事態宣言では意味がありません。然りとて、発出が遅れればこれまでと同じ後手後手の対策となり、これも効果薄となります。今はまだ緊急事態宣言発出の時期ではないと思いますが、緊急事態宣言を発出するとしたらどのような内容のものを発出するか、今からオミクロン株に特化した緊急事態宣言の内容を模索しておくべきです。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「『まあまあ優秀な人』と『ズバ抜けて優秀な人』の根本的な違い」という記事を取り上げます。

この記事は、アマゾンの創始者ジェフ・ベゾスが最近著わした「Invent &Wander」に基づく内容です。アマゾンは、Kindle、プライム・ビデオなどこの20年の間に革命的なヒットサービスを次々と生み出し、世界のあり方を大きく変えました。

これまでも、アマゾンやジェフ・ベゾスについては書いていますが、この記事では、ベズスの考え方、行動原則について語られています。

以前も書きましたが、ベゾスが最も重視していた資質は「知的謙虚さ」です。「知的謙虚さ」は、「自分の考えを常に見直し、既に解決したと思っていた問題についても考えることをやめない」という姿勢であり、こうした知的謙虚さを持っている人は、「新しい視点、新しい情報、新しいアイデア、矛盾、自己の意見に対する異議申立てに常に心を開いている」のです。

そして、「知的謙虚さ」の高い人は、「自分の意見に反対するエビデンスを慎重に検討し、反対意見に対する理解を深める」のです。更に、知的謙虚さの高い人は、「自分の知らないことはもちろん多少知っていることも、改めて教えを請い」「常に自分を振り返り、自分の足りない部分を知り、認める」のです。

1.会社には「高い基準を求める文化」が必要

 ベゾスは、何よりも組織の中で「高い基準を求めること」、そうした姿勢が組織全体に浸透していることの重要性を語っています。

高い基準」というのは、ベゾス特有の考えがあり、ベゾスは「高い基準とは教えられるもの」と考えています。世の中には「教えられるもの」と「教えてもどうにもならないもの」があります。生まれつきのもの、先天的なものは、教えてどうにかなるものではありません。ベゾスは、こうした「教えてもどうにもならないもの」で「高い基準」を求めるのではなく、「教えられるもの」で「高い基準」を求めることの大切さを語っているのです。「教えられるもの」で「高い基準」を持った人が組織にいると、他の人にも感染していくとベゾスは考えています。先天的なものであれば、どうすることもできませんが、後天的なもの、教えられるものであれば、組織の他の人に教えることもできますし、他の人もその人を真似ることもできるのです。そうして、組織の中に伝染し広がっていくのです。

2.ズバ抜けて優秀な人は「盲点」を意識している

 ベゾスが考える「高い基準」を持った人というのは、全方位的に、何事においても高い基準を持っているかというとそういうわけではありません。

 ベゾス自身も、「お客様に対して最高のサービスを提供する」という点では「高い基準」を持っていましたが、「オペレーション」のプロセスにおいては、それほど高い基準を持ち合わせていませんでした。ベゾス自身にも「盲点」があるのです。

 どんなに優秀であっても、「高い基準」を持っている部分もあれば、他の人が「高い基準」を持っている部分もあるのです。これは当然のことで、すべての領域で「高い基準」を満たすというのは不可能です。「高い基準」を持った人たちが互いに補っていけばいいのです。

 どんなに優秀な人であっても、すべての領域で「高い基準」を満たしているわけではなく、何処かしらに「盲点」があります。

 「まあまあ優秀な人」と「ズバ抜けて優秀な人」の違いは、その「盲点」の存在を意識できているかどうかにあるのです。先ほども書きましたが、ベゾスが最も重視する資質である「知的謙虚さ」は、「自分の知らないことはもちろん多少知っていることも、改めて教えを請い」「常に自分を振り返り、自分の足りない部分を知り、認める」ことでもあるので、「知的謙虚さ」を持った人が「ズバ抜けて優秀な人」ということになるのです。