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部下のタイプ別指導法

おはようございます。

昨日の新規感染者は全国で4万6267人で、相変わらず4万人台後半で小康状態です。大都市圏では大幅に⑨減少しているのに、それの反比例するように地方で感染拡大が続いているからです。北海道が3000人を超え沖縄も1600人を超えています。明日からGWが始まり、これら感染拡大している知お行きに両校に行く人も多いと思いますが。旅先、「旅の恥はかき捨て」と言って無謀な行動はとらず、節度ある行動をとり、十分な感染防止策の徹底をしてもらいたいものです。

さて、今日は、ダイヤモンドオンラインの「部下の性格は大きく5タイプ、それぞれ指導方法は異なる」という記事を取り上げます。

これまで何度も部下の指導方法については書いてきました。簡単に言えば「認めて、任せて、褒める」ですが、部下にも色々な性格の人がいます。中には、この「認めて、任せて、褒める」という基本的な指導方法ではうまくいかない人もいます。特に、すぐ図に乗るタイプでは「認めて、任せて、褒める」では却って逆効果の場合もあります。

重要なのは、部下の性格や特製を見極めて、それぞれにあった指導方法をとることです。この記事では、部下の性格や特性を5つのタイプに分け、指導方法が解説されています。

1.部下をうまく動かすには性格や特性を見極める

 これまでも書いていますが、リーダーの役割は、自ら仕事をすることではなく、部下(メンバー)を率いて仕事をさせることです。つまり、部下(メンバー)を動かし結果を出すことです。しかし、人を動かすというのは難しいものです。

 リーダーになったばかりの人は、自分が偉くなった気になり、つい「私情」で人を動かそうとします。しかし、人は「私情」では動いてくれません。逆に反感を買うことになります。リーダーは「私情」を捨てて「チームにとって正しいこと」を見極め、それを優先しなければなりません。

 自分の意図する方向に部下が自発的に動くようにするには、「私情」を捨て去り、部下の性格や特性を見極めそれに沿った指導を行なうことが必要不可欠です。

 人を動かすというのは本当に難しいものです。人を動かすためには、相手のことを観察し、どんな性格なのか、どんな特性があるかを正確に見極める力が必要です。コミュニケーションをとって相手の情報を引き出し、相手を知ることです。

 人の性格というのは「十人十色」です。自分の感覚だけで捉えていては正確な性格や特性はつかめません。自分の主観や思い込みは捨てて、客観的に相手を観察することが必要です。

2.5つのタイプ別部下指導法

 人間関係には、年齢、性別、性格、価値観、環境などさまざまな要素がミックスされてできあがっています。特に仕事の人間関係はとても複雑に絡み合っています。

 人のタイプを分ける方法にはさまざまなアプローチがありますが、あまり細分化しすぎでも混乱するだけです。ここでは5つのタイプに分けていますが、このくらいに分けるのがちょうどいいのです。

⑴ 批判的な人

 何事につけても批判的な人はいます。こうした人は案外正義感の強い人かもしれません。こうした人は常に持論を展開したい人なので、頭ごなしに否定したり、遮ったりするとへそを曲げてしまいます。話の腰を折らずに、まずは話を聞くという姿勢が大切です。その際、「君の言うことは一理ある」とまずは受け止めてあげることです。その後で、どうすればいいのか解決方法について聞いてみることです。

 このタイプは、論理的でエネルギーが溢れているので、「自分が決めたこと」は積極的にやろうとします。それをうまく利用することです。

⑵ 協調的な人

 協調的な人は、周囲に気を配ってばかりしています。この人は他人に対して受容的で、親身になって人の世話を焼きます。

 しかし、このタイプは、易しいので、ガツガツと目標に向かって突き進むというのは苦手です。自分を押し殺してしまうので、自分を前面に出すように指導することがポイントです。その際、「協調性」や「優しさ」はこのタイプに利点ですから、それを否定してはいけません。この「協調性」や「優しさ」を褒めること、褒めた上でコミュニケーションをとって、その人なりの意見や考え方を引き出すことです。

⑶ 客観的な人

 物事を見て、先行きを計算できる人、現実的な対応ができる人です。このタイプは冷静な人です。このタイプは冷たくとりつきにくいという印象を与えます。

 このタイプは仕事はできますが、クールでやる気が表に出ないこともあります。

 こういうタイプには「冷静沈着で、安心して任せられる」と現実対応を認め信頼していることを伝えることです。「やる気を見せろ」などと言ってはいけません。

 このタイプは、慎重でミスが少ないので基本的には仕事を任せてればしっかりとこなしますが、合理的に動きすぎる傾向があり、他の人の感情や状況をうまくくみ取れないという面があります。そういう場面では「○○君の意見も聞いてやってくれないか」と言った指導をすることが重要です。

⑷ ムードメーカー

 いつも明るく、おおらかで天真爛漫なムードメーカーです。このタイプは人目を気にせず思うままに振る舞う傾向があります。感情的、本能的、自己中心的、積極的に動きます。しかし度を超すと、自分にブレーキが掛けられず軽率な行動をとることがあります。仕事の抜け・漏れが出てきたり、見当違いの方向に仕事を進めようとすることもあるので注意が必要です。

 このタイプには、「元気がいいね。いいムードを作ってくれてありがとう」と感謝の意を伝えるとともに、抜けや漏れ、見当違いの方向に進んでいないか確認作業を行なうように指導することです。

⑸ 自己抑制が強い人

 常に自分を抑えこみ、相手の期待に応えようとするタイプです。その結果、嫌なことも嫌と言えず、強いストレスを抱え込みがちです。

 このタイプには少しずつストレスを発散させてあげることが大切です。雑談で何気ない話を聞いてあげるだけでガス抜きになります。こまめにこみゅにけーしょんをモチ、相手の話を聞き共感してあげることです。

以上見たように、5つのタイプ別指導法が書かれていますが、部下の性格や特性を5つの分けることは難しいものです。誰もがこの5つの性格や特質を有しており、5つに明確に分類することは不可能です。しかし、5つの特性の中で強弱はあるはずです。また、時と場合によって、強い性格や特性が表に現れます。ケースバイケースで、アプローチを変えていけば、うまく運用できるように思います。