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真に優れたリーダー

おはようございます。
昨日の新規感染者は全国で9万7788人で10万人に届く勢いです。東京は1万6662人と先週の約2バイトなり、とのモニタリング会議で2週間後に5万3000人になるとの試算を示されました。東京都は警戒レベルを3ヶ月ぶりに最高まで引き上げました。一方で、都民割りは延長するということです。飲食店の時短制限などの自粛や行動制限は今の段階でする必要はありませんが、感染状況から見ても、積極的に移動を奨励する都民割り・県民割りの延長は如何がなものかと思います。いったん中止して、感染者数が落ち着いた段階で再度やるべきではないでしょうか。

さて、今日は、Forbes JAPANの「真のリーダーは『繊細さ』を束ねて強靱な指揮をとる」という記事を取り上げます。この記事では、「世界でも通用する、真に優れたリーダーとなり、最強のチームを生むにはどうすれば良いのか」ということについて書かれています。

1.現場に「OKY」と思われたら、リーダーは失格

 「結果を出せ」と言う言葉はリーダーが現場に対してよく投げかける言葉です。もちろん、現場は結果を出してこそ、評価されるのですから、この言葉自体は間違っていません。しかし、「結果を出せ」というだけなら、誰でもできることです。現場に目標を与えて、それを達成しているか否かを管理し、達成できていなければ「結果を出せ」とプレッシャーをかけるのなら、誰でもできることです。目標が達成できていないのは、上から言われるまでもなく現場の人間は皆わかっています。なんとか目標を達成しようと頑張っています。頑張っているのに結果が出ない、何をどうしていいのか分からないということもあります。それなのに、何の解決策も示さず、一緒に考えようともせず、馬鹿の一つ覚えのように「結果を出せ!」と言うリーダーには「OKY」と言いたくなるのもわかります。

 「OKY」というのは、「お前(O)が来て(K)やって(Y)みろ」の頭文字をとったものです。

 汗水垂らして働いている現場からすれば、居心地のいい温室にいながら「結果を出せ」と油を搾り取る悪代官にしか見えないのです。これでは、だれもがそのようなリーダーについて行こうとは思いません。益々結果からは遠のきます。

 現場から遠い本社部門に、こうした悪代官が重層構造的に存在していれば、実働部隊である現場には諦めムードが漂い、組織全体がレームダック(死に体)になってしまいます。

 リーダーが率先してやって見せなければ、人(部下)は動きません。リーダーシップの原点は「やってみせること」、言葉よりも行動です。行動で示してこそ部下はついてきます。

2.現場には現場のやむを得ない事情がある

 現場には現場にしかわからないさまざまな事情があります。そしてその事情によって最も苦しめられているのは現場、現場にいる人たちなのです。現場から離れたところにいる人には、その事情がわからないから「現場は何をやっている」「どうして当たり前のことができないのか」となるのです。

 本社サイドの人間からすれば、「本社に応援を頼めばいいじゃないか」「本社に支援を求めればいいじゃないか」ということもなります。しかし、現場としては、本社や本部に支援を求めるなど、気楽にできることではありません。リーダーはこうした現場の気持ちを踏まえた上でコミュニケーションをとるように心がけなければなりません。現場の気持ちを斟酌できなければ、結果を出せない現場を責める結果になり、益々現場と本社・本部との溝を深くしてしまいます。

 リーダの役割は、現場に指示することではありません。現場をサポートすることです。確かに指示を出すことが必要な場合もありますが、重要なのは指示よりも指示の通りに結果を出させるためのサポートです。

 ほとんどの会社の組織図では、社長が頂点にいて、役員、管理職と続き、現場が底辺のピラミッド型をしています。しかし、結果を出し利益を生み出しているのは現場です。極端な言い方をすれば、リーダーは1円の利益も生み出していないのです。

 現場こそが頂点であり、リーダーはそれを支える存在なのです。

 極端な考えであるかも知れませんが、リーダーにはそのような意識が必要なように思います。