中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

中小企業経営のための情報発信。中小企業から日本を元気に

行動する秘訣

おはようございます。

「このままではまずい」と思いながらも、動けない・動こうとしない人がいる一方で、素早く行動を起こし、成果を上げている人もいます。その差はどこにあるのか、どうすれば「動ける人」になれるのでしょうか。

行動する秘訣」は、ずば抜けた精神力やモチベーションにあるのではなく、すぐの行動を起こせる人も、悩んだり不安になったり、時にはやる気が出なく戸惑ったりしています。ただ1つだけ違っていたのは「「仮決め・仮行動」と「軌道修正」の習慣があるかどうか」です。少し、詳しく見てみます。

1.「すぐに動けない人」が多い

 誰しも、

  • 考えてばかり、愚痴ってばかり、言い訳ばかり
  • 解決策を知っているだけで満足して、何も行動しない
  • 行動不足が原因で、ずっと同じ問題や課題に悩んでいる

ということがあるはずです。やらなければという焦りや不安はあるのに、なかなか動けない、どうでもいいことはできるのに、重要な課題や問題には正面切って向き合えず逃げてばかりいる、仮に行動したとしてもその場限りでごまかしている、というだけでは行動が積み上がっていかずに、それでは何の成果も出ません。

2.「一発逆転」は狙わない

 変わりたいのに変われない、行動したいのに動けない人の多くは「一発逆転」「起死回生」を狙っています。すぐに行動できる人や行動力のある人に対し、憧れを抱くとともに、時に焦りを感じます。行動力のある人や優秀な人と自分を比べ、劣っている・出遅れていると感じます。だから、大きなことをしないと駄目だ、何か凄いアイデアを思いついて何か凄いことをしないと追いつけない、置いていかれる、取り残されると思い込んでしまうのです。

 しかし、行動力のある人やすぐに行動できる人、優れた人というのは「一発逆転」を狙わないのです。現在のような激動の時代にはイノベーションが不可欠ですが、それは一発逆転を狙った奇抜なものである必要はありません。社員一人ひとりが、顧客・取引先や市場の小さな変化に気づき、その小さな変化を芽として育て、事業に有効に活かしていけばいいのです。

 これは、小さなことからコツコツと取り込んでいけばいいということです。

3.本当にやりたいことにたどり着く最短の方法

 「大きなことをしないといけない」と一発逆転を狙えば狙うほど、思考も行動も硬直化していきます。ちょっとしたアイデアを思いついても「こんな小さなことでは一発逆転できないから、やっても意味がない、無駄だ」とあきらめ、行動しようとしません。実際は、そうした状況から抜け出すためには、先ほども言ったように大きなことをする必要はなく、小さなことをコツコツと積み上げていけばいいのです。

「今はやっていないけれど、自分にとって大事なこと」を仮に決めて行動してみる。仮決めした行動が、しっくり来ればそれを毎日繰り返し、しっくりこなければ、別の行動をまた仮決めして行動する」という方法がよいのです。先ほど「小さなことからコツコツと」と書きましたが、その「小さなこと」をどのように見つけるのか、その探し方として、「仮決め・仮行動」は有用なように思います。

変化の時代に、自分が本当にやりたいことにたどり着くには、正解や近道、抜け道、一発逆転を狙わない方がいいのです。確かに当たれば大きいですが、外れる確率が格段に高く、外れればゴールからさらに遠ざかります。人生やビジネスはギャンブルではありません。地道で理にかなった行動こそが成功への近道です。

「自分がやりたい方向に近づくために小さな行動を仮決めして仮に動いてみる、動いたことで得た反応や反響と言ったものを大切にしながら軌道修正していくことが、本当にやりたいことにたどり着く最短の方法」だと思います。