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世界経済危機で経営者が犯しやすい過ち

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おはようございます。

先日19日に新型コロナ対策についての専門家会議が開かれ、感染が拡大している地域は自粛要請の必要性を検討し、収束に向かっている地域ではリスクの低い活動から解除を検討する必要があると提言しました。しかしこの専門家会議もこれに従う政府も自粛解除については主催者の責任で行うようにとしています。専門家会議も政府も主催者側に判断を丸投げし、自ら責任を負わないように責任の逃げ道を考えているとしか思えません。今必要なのは自粛を継続すべきか自粛を解除してもいいのかの明確な基準を提示してあげることです。これこそ専門家会議及び政府の責任においてやるべきことです。明確な基準がなければ自粛解除に踏み切れない事業者もいますし、十分な対策を講じずに自粛解除をする事業者も出てきます。新たなクラスターが形成され感染が拡大する恐れも出てきます。そうなれば政府は自分の責任ではないと言うつもりなのでしょうか。

また、国際オリンピック委員会(IOC)は、東京五輪の開催について4週間以内をめどに結論を出すと発表しました。各国競技団体から延期の要請が出ていることなどから早急に結論を出す必要を感じたからでしょう。安倍首相は東京オリンピックの開催について「予定通り、完全な形で実現」というようなことを言っていましたが、欧米での感染拡大状況からもはや「延期」はほぼ確定でしょう。新型コロナの影響で日本経済は落ち込んでいます。中止となれば32兆円とも言われる経済効果を受けられず、多大な損失を被ります。問題は延期となった場合いつまで延期するかです。延期開催まで日本経済が持ちこたえられるかが心配です。オリンピック開催まで経済を回していかなければなりません。そのための経済対策の一つがこの間から話題にしている現金給付です。できれば、消費税減税とセットにすればより経済効果・金融効果は高まるように思います。色々考えたところ、「現金給付1人10万円、消費税5%に引下げ」というのが良いように思います。こういう考えに至った経過についてはまた話します。

さて、今、新型コロナウイルスの感染拡大はヨーロッパ・アメリカに広がり、このままいけばリーマンショックを超える世界大恐慌になりかねません。

そこで、東洋経済オンラインの「世界経済危機で経営者が犯しやすい10の過ち」を取り上げます。

この記事は、リーマンショック級ともいえる未曾有の事態に対し、「近代マーケティングの父」と言われるフィリップ・コトラーの「コトラーの『予測不能時代』のマネジメント」(東洋新報社)から、コトラーのアドバイスを紹介しています。コトラーによれば、「経済恐慌が広がって頂点に達すると、多くの企業が方針を変える。見当違いの費用削減ばかりを行う。有能な人材を削減し、リスクを取るのを嫌がり、技術・製品開発費をカットし、最悪なのは不安に駆られたままで判断してしまうことである。こうしたことは企業にとって障害になるばかりか破壊にすらつながりかねない」のです。

世界恐慌が起きると企業は次のような過ちを犯します。

  • コア戦略と企業文化を損なうような資産配分を行う過ち
  • 計画的行動ではなく、全社一律の経費削減をする過ち
  • 目先のキャッシュのために人材を使い捨てにする過ち
  • マーケティング、ブランド、新製品開発の各経費を削減する過ち
  • 売上現象を挽回するために値下げをする過ち
  • 販売関連費を削減することで自ら顧客が離れていくという過ち
  • 社員研修や能力開発費を削減する過ち
  • 仕入れ先や販売業者を軽視する過ち

また、「ビジネス・ウイーク」誌も景気低迷期や乱気流期に対処しようとして企業が犯す過ちトップ10をまとめています。

  1. 有能な人材を解雇する
  2. 技術費を削減する
  3. リスク覚悟で思い切ったことをしない
  4. 製品開発を止める
  5. トップを成長志向型からコストダウン型の人物に代えてしまう
  6. グローバル化路線から撤退する
  7. 重要戦略である新たな取り組みをトップが撤回してしまう
  8. 業績指数を変更する
  9. 協調路線より序列関係を重視する
  10. 安全な場所に逃げ込む

これらを見て言えることは「保守的になってリスク覚悟で挑戦しない」ということです。厳しい時にこそチャンスがあるはずです。「ピンチこそチャンス」ととらえて新しい取り組みを続ければライバルに差をつけることが可能になります。新たな取り組みいかんで、業績・成長に大きな変化を与えることができます。景気が厳しい時に研究開発や新製品開発に投資している企業は引き続き収益を上げることができます。

ただ、不透明な時代に判断を間違うと、その企業だけでなく、そこで働く従業員も顧客も道連れにしてしまいます。だから、景気低迷期や乱気流時には動かず待つという行動をとりがちになります。しかし動かずに待っていると荒波に飲み込まれることにもなりかねません。荒波に飲み込まれなくても、こうした不透明な時代に今こそ「チャンス」ととらえ研究開発を行ったライバル企業に打ちのめされてしまいます。

「こうした時代に勝ち企業となって乱気流から抜け出る唯一の方法は、タイミングをつかむこと、つまり手堅く現実的な決断を下すことで自社と自社製品が努力次第で生き残れる、ちょっとすると繁栄すらできるチャンスをもたらす」「必要なのは、新しいものの見方、本腰を入れた計画、正しい戦略、そして長年の時流に逆らって進む勇気である」と結論付けています。

景気低迷期や乱気流期に思い切った戦略をとるというのは「言うは易く行い難し」でなかなか難しいと思いますが、上に挙げた犯しやすい誤りを1つずつチェックすることは可能なはずです。チェックしてできるところから少しずつ修正していくことだけでも、世界大恐慌(景気低迷期・乱気流期)を乗りきることができる体力がつくように思います。それで余力ができれば「ピンチをチャンス」ととらえ、新しい挑戦に船出すればよいのです。今は新型コロナウイルスの影響で世界大恐慌、世界的経済危機に突入する前段階のと言えるでしょう。今こそ、上記「犯しやすい10の誤り」をチェックし頑張ってこの危機を乗り切りましょう。