中小企業が日本を救うbusiness-doctor-28

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休日の本棚 捨ててこそ

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おはようございます。

今日は、新型コロナの話はやめにします。

まず、仏教関係の本ですが、他阿真円氏著「捨ててこそ人生は開ける」(東洋経済新報社)を紹介します。他阿真円氏は一遍上人から数えて74代目の時宗法主で、現在100歳で存命です。本書は他阿真円氏が94歳の時に書かれた本で、第1部は、著者の波乱の半生、第2部では質問を受ける形でつらく苦しい人生をいかに生き抜くべきか、どのように人生に花咲かせるかが語られています。第3部では著者の健康法が紹介されています。著者は、愛知県岡崎市の市議を4期務められた経験があり、政治についても仏教の立場から語られています。

著者は、「目先の欲や自己本位な執着を捨て、『諦めて、あきらめない』覚悟を持てば、他力不思議の救いがある。捨ててこそ道(人生)は開ける。そうすれば『苦』も『楽』に変わる」と言われています。

「諦める」という言葉は、現在では「努力することを止める」という意味で使われることが多いのですが、本来は「真実を明らかにする」という意味です。仏教の根本教理に四諦というのがあります。それは、迷いと悟りの関係を四段階に分けて説明したもので苦集滅道、すなわち、苦諦(人生は苦であるとの真理を明らかにすること)・集諦(苦しみが生まれる原因を明らかにすること)・滅諦(苦しみの原因である煩悩を消す真理)・道諦(いかにすれば苦しみを越えられるか実践の道)です。ここで使われている諦は「真理を明らかにする」という意味なのです。これが本来の「諦める」という意味なのです。

「人生は苦しいものだ、思うようにいかないものだ」と諦めて(真理を悟って‐本来の意味)、「必ず良くなるのだ」とあきらめずに(努力するのをやめないでー現在の意味)精進することが大事なのです。

著者は言います。

  • 今という時代、『辛い苦しい』を国民全体が背負っています。一つプラスのことがあれば皆でお互い喜び合い感謝するのです。『辛い』と言う字に一本足せば『幸せ』と言う字になります
  • 四苦八苦の中に求不得苦と言うのがあります。これは求めても得られない苦しみのことです。今はまさにその状態です。・・・『不自由を常と思わばなに不足なし』
  • 『小欲知足』と言う言葉があります。これは「身の程にあった足るを知る」ということです。これが現在の苦境を乗り越える最大の要点です・・・現在『安倍内閣』が『景気浮揚』を唱って『アベノミクス』現象が生じています。為政者はバブル崩壊の歴史をよく認識して、国民のためにしっかりとした政策をとって貰いたいものです。
  • 戦後のどん底時代は、この辛い苦しみから抜け出そうと、国民一人一人が互いに助け合い励まし合って、明るい希望の社会を求めて協力してきました。まさに共に生きる『共生』の精神ですね。この『共に生きる』という思想を今一度持たないといけないと思うのです。・・・政治家も国民のためと言いながら、自分の党、自己保身に汲々としているでしょう。そんな国会議員なら必要ないから半分でもいいくらいです。皆が既得権を手放して「分かち合う」ことが必要です
  • 次から次へと悩みや苦難が襲ってきます。それが世の中と言うものです。苦しい時、どうにもならないとき、色んな事があります。しかし、あれこれ悩むのではなく『捨ててこそ』、無の境地になるのです。
  • 『捨てる』というのは捨て鉢になるとか、どうでもいいと投げやりになるのとは違います。すべてをお任せすることです。やるべきことをしっかりとやって後はお任せする、委ねるのです
  • 一怒一老(笑うたびに老けていく)・一笑一若(笑うたびに若くなる)気持ちがおおらかになれば怒は恕(許すという意味)になる
  • 自分だけでなく皆でよくなろうという大きな希望『大欲利他」の心を持ちましょう。私たちは一人であって独り(孤独)ではありません。活かされている存在だと思えば、自然と他人のためという気持ちになれます。

今から6年ほど前に出版された本ですが、この未曽有の危機を乗り越えるうえでも役立つ言葉がつづられています。

次に、早川勝著「『最高の結果』はすべてを『捨てた』後にやってくる」(総合法令)を紹介します。こちらの本はれっきとしたビジネス本です。ここでは、「捨てる」ということでビジネスを成功に導いてくれるというわけです。

捨てるものとして①過去の人脈への依存度 ②不幸のメッセンジャー ③現状維持 ④収入への執着 ⑤目先の利益 ⑥過去の栄光 ⑦不運 ⑧悩み ⑨コンプレックス ⑩いい人の自分 ⑪ネガティブ思考 ⑫生への執着 などが挙げられています。

  • 「捨てる勇気」 これこそが成功へのキーワードであり、幸福への入り口なのだ
  • 怖ければ「立ち向かう」必要はない。大事なものを捨てればいいのだ。あなたが大事だと思い込んでいる「恐れ」を捨てるのだ。
  • 人生とは面白いものだ。何か一つを手放したら、それよりもずっといいものがやってくる。
  • 現状維持に執着している限り、心から求めるものを手にすることはできない。
  • 「すべてを捨てた人間」「「すべてを捨てる覚悟をした人間」には、人の心を強く揺さぶる信念が宿るものだ。
  • 捨てれば捨てるほどより多くの物が手に入る。「成功」という名の執着を、目先の利益への執着を、捨ててきた結果なのだ。
  • 現状を捨てる勇気。すべてをぶち壊し、立て直す勇気。人がうらやむような「成功」さえも捨ててしまえる勇気。
  • いつも運がいい人が「運がいい」と言っているわけではない。いつも「運がいい」と言っている人に運が向いてくるのだ。
  • 運がいい人が「感謝している」のではなく感謝している人だからこそ、運がいいのだ。
  • 自分に都合のいいようにどんどん解釈を変えてしまえばいい。解釈を変えて、悩みをどんどん捨てていけば、もはや過去も未来もすべて変えられる。
  • 「バカ野郎」を「ありがとう」に変換させるだけで、悩ませている問題は一気に解決するだろう。
  • すべての人たち、すべての現象を受け入れて、感謝する。自分に降りかかった現象を直視して、真正面からチャレンジしていく。これこそすべてのスタート

この本も、ビジネスにも人生にも役立つ言葉が色々つづられていて役に立つ本だと思います。

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